プログラミングの副業は初心者でも可能?必要なスキルと始め方

プログラミングの副業は初心者でも可能?必要なスキルと始め方

昨今の物価上昇に伴い、副業で年収をあげようと考える方が増えています。副業の中でも、仕事終わりや休日に場所を問わずできる仕事として、プログラミングが注目を集めています。興味を持っていても「初心者でもプログラミングの副業で稼ぐことは可能なの?」と不安に思う人もいるでしょう。

そこで本記事では、プログラミングを副業にするメリットや、副業に適したプログラミングの種類などを取り上げます。併せてプログラミングに必要なスキルやおすすめの資格、始めるまでのステップなども徹底解説します。

プログラミング初心者が副業するに当たって役立つ情報を紹介するので、ぜひ最後までご覧ください。

副業でプログラミングが注目される理由

副業でプログラミングが注目される理由

近年、週末や帰宅後の時間を有効活用し収入を増やす方法として、副業への関心が高まっています。中でも、プログラミングを副業にしたいと希望する人は少なくありません。

社会情勢の変化により、在宅勤務やテレワークという働き方が浸透しており、自宅で仕事ができるプログラミングは、感染症や社会情勢の影響に左右されにくく、安心して副収入を稼げる魅力があります。

加えてIT業界は人材不足なので、今後も仕事に困らない職種です。そのためプログラミングスキルがあると、現職を続けられなくなったとしても待遇の良い会社に転職できる可能性が高まります。

プログラミングを副業にするメリット

ここからはプログラミングを副業に選ぶメリットを紹介します。

プログラミング初心者や未経験者はもちろん、現職でプログラミングをしている人も、副業を検討している場合は参考にしてください。

在宅で自由な働き方が可能


プログラミングは在宅勤務ができるため、時間や場所にとらわれずに仕事できる点がメリットです。就寝前や週末などの時間を活用できるので、うまく調整すれば本業に大きく影響することがありません。

また、小さな子どもや介護が必要な家族がいる場合でも、在宅でできる副業なら柔軟に対応しやすく、仕事と家庭を両立しやすいでしょう。

プログラミングはインターネット上でやり取りが完結するため、パソコンとインターネット環境があれば、すぐに副業を始められます。始めるために準備するものが少ないので、挑戦するハードルが比較的低いのも人気の理由です。

収入を確保できる


プログラミングの案件は、比較的高収入なものが多いという特徴があります。報酬はスキルによって差がありますが、効率よく稼ぐにはプログラミングの副業がおすすめです。

初心者が最初から高収入を狙うのは難しいですが、案件をこなして経験を積むことで、収入が上がる可能性は十分にあります。基本的にパソコン1台で仕事を請けられるため、チャレンジしやすい点も魅力です。

現役のエンジニアであれば、経験とスキルが備わっているため報酬の高い案件を獲得しやすいでしょう。報酬の高い案件であれば、土日に副業するだけでも安定した収入が確保できます。

副業にできるプログラミングの種類

副業にできるプログラミングの種類

プログラミングの副業といっても、さまざまな種類の仕事や案件があります。

初心者でも始めやすいプログラミングの種類や、その理由も解説するので参考にしてください。

アプリ開発


スマートフォンやタブレットの普及に伴い、現在は多くの人がアプリを活用しています。アプリ開発はプログラミングの副業ができる仕事の一つであり、ヒットするアプリを開発できれば、大金を手にできる可能性もあります。

アプリ開発の副業で収入を得る方法は、主に以下の4つです。


  • 有料アプリを直接販売する
  • 無料アプリ内に課金システムを設定する
  • 無料アプリに広告を掲載し、収入を得る
  • 企業からアプリ開発の案件を受注する
案件を受ける以外は個人開発です。初心者はクラウドソーシングサービスなどを活用し、簡単な案件から受注すると良いでしょう。

ツール開発


ツール開発もプログラミング初心者におすすめの仕事です。ツール開発の主な案件には、物品管理などの業務効率化、Webサイトの情報抽出などが挙げられます。

ツール開発は継続的に仕事を請けやすいため、安定して稼ぐことが可能です。仕事の報酬単価は幅広く、レベルの高い仕事であれば高収入を期待できます。ツール開発はプログラミング初心者でも始めやすく、アプリ開発よりも難易度が低いです。

多くの企業は仕事を効率化できるツールを常に求めているため、案件数が多くあり、初心者でも受注しやすいでしょう。

Webサイト制作


Webサイト制作の副業は、ホームページなどの制作を請け負う仕事です。更新やリニューアルに伴う作業も、案件に含まれます。

多くの企業が自社のWebサイトを運用しているため、Webサイト制作は需要が高く、案件数が豊富です。Webサイト制作といってもさまざまな業務がありますが、簡単なコーディング案件もあり、初心者でも始めやすい副業といえます。

HTML・CSS・JavaScriptなどの基本的な言語を使用して、指定されたデザイン通りに仕上げる案件も比較的難易度は低めです。経験を積んで慣れてきたら、オリジナリティを求められる案件を狙うと良いでしょう。

プログラミングを副業とするときに必要なスキルやおすすめの資格

プログラミングを副業とするときに必要なスキルやおすすめの資格

副業案件をコンスタントに受注するには、プログラミングスキルが必須です。資格を保有していると、求めているスキルがあると判断され、案件を取りやすくなります。

ここからは、プログラミングを副業にする際に必要なプログラミング言語や、おすすめの資格、試験について解説するので参考にしてください。

Python3エンジニア認定基礎試験


Pythonは副業で需要があり、人気の高いプログラミング言語です。コードがシンプルで書きやすいため、初心者の人でも身に付けやすい言語です。

Pythonはサーバー側で動くサーバーサイド言語に分類されます。現在注目の高いAIやビッグデータ、機械学習、スクレイピングなどの分野に関するライブラリが豊富なので、Pythonを必要とする副業案件は多くあります。


Python3エンジニア認定基礎試験
運営 一般社団法人Pythonエンジニア育成推進協会
受験料(税込)
11,000円
難易度
合格率:約80%
合格ライン
正答率:70%以上
受験方法
CBT

(参考:日本資格取得支援 Python3 エンジニア認定基礎試験


「Python3エンジニア認定基礎試験」は、Pythonの基礎知識を問う試験です。一般社団法人Pythonエンジニア育成推進協会が運営し、合格率は例年75〜80%と難易度はそこまで高くありません。

Pythonを使った副業案件として狙い目のスクレイピングによるデータ収集、グラフ作成といった可視化案件も、資格取得によってスキルの証明となり案件を獲得できる確率が高まります。初心者歓迎の案件も豊富にあるので、クラウドソーシングなどでチェックしてみましょう。

これからPythonを学びたい人は、ITスクールの利用をおすすめします。お近くのスクールを探す際は、全国のITスクールが検索できる「マナビタイム」で検索してみてください。

▶︎ Pythonが学べるコース|マナビタイム

HTML5プロフェッショナル認定試験


HTMLとCSSはWebサイトの構築や装飾に必須な言語であり、マークアップ言語と呼ばれています。HTMLはWebサイトの構造、CSSは装飾をする際に使用します。Webサイト制作に欠かせない言語なので、プログラミングで副業をするならぜひ習得しておきましょう。


HTML5プロフェッショナル認定試験
運営特定非営利活動法人エルピーアイジャパン
受験料(税込)
16,500円
難易度
合格率:非公開
合格ライン
正答率:約7割
受験方法
CBT
随時

(参考:HTML5プロフェッショナル認定試験 よくあるご質問



HTML5プロフェッショナル認定試験では、アプリ開発やWebコンテンツ制作に関する知識を問われます。試験にはレベル1と2があり、レベル1はWebコンテンツ制作で必要な基礎知識を扱うので、難易度はそこまで高くありません。しかし、プログラミング未経験の方は難しいと感じる可能性があります。

レベル2の試験はレベル1よりも高度な知識と技術が要求され、「JavaScript」に関する内容が中心です。そのため、普段HTML/CSSしか使わない人にとっては難易度が高いと感じるでしょう。

HTML5プロフェッショナル認定試験に合格すると、コーダーやエンジニア、Webデザイナーの副業案件を受注しやすくなるメリットがあります。

Webクリエイター能力認定試験


JavaScriptやJavaも、プログラミングで副業するなら習得しておきたい言語です。JavaScriptはほとんどのWebサイト制作に使われており、システム開発に必要不可欠です。Javaは副業で求められるプログラミング上位にランクインするほど、汎用性が高い点が特徴として挙げられます。

Webクリエイター能力認定試験は、WebデザインスキルやコーディングスキルなどWebサイト制作における力が問われます。試験はスタンダードとエキスパートの2種類あり、JavaScriptのスキル証明に役立てたい人は、エキスパートの合格が必要です。


Webクリエイター能力認定試験
運営株式会社サーティファイ
受験料(税込)
エキスパート:7,700円
スタンダード:6,100円
難易度
合格率:87.4%(2023年度平均合格率)
合格ライン
エキスパート:知識問題と実技問題の合計得点率65%以上
スタンダード:実技問題の得点率65%以上
受験方法
CBT

(参考:Webクリエイター能力認定試験 試験内容


合格率は毎年90%前後と高く、比較的難易度の低い試験のため、初心者でも取得しやすい資格です。取得することで、Webデザインやコーディング、LP作成などの案件獲得を目指せます。

ITスクールの受講を検討している人は、以下のリンクよりお近くにある通いやすいスクールを検索してみてください。

▶︎ Webクリエイター能力認定試験取得可能なコース|マナビタイム

副業でプログラミングを始めるまでのステップと流れ

副業でプログラミングを始めるまでのステップと流れ

ここからは、初心者や未経験者が副業でプログラミングを始めるまでの流れを、ステップごとに詳細に説明します。

「副業をしたいけれど、何から始めれば良いのか分からない」とお悩みの人は、ぜひ参考にしてください。

プログラミングスキルを取得


副業でプログラミングを始める第一歩は、基本的なプログラミングスキルを習得することです。プログラミング言語を学ぶ方法は、独学やITスクールの受講などがあります。さらなるスキルアップを目指すなら、資格取得も有効でしょう。

案件の受注が未経験の人は、スクールでの学習がおすすめです。スクールであればプログラミングだけでなく、デザインやマーケティングについての知識を深められます。

多様なツールを使いこなし、総合スキルやレベルを高めることで、仕事を受注しやすくなるでしょう。知識やスキルを幅広く網羅したコースを受講すると総合的に学べるため、ぜひ利用を検討してください。

ポートフォリオを作成


基本的なスキルが身に付き、資格を取得したらポートフォリオを作成して案件獲得を目指しましょう。ポートフォリオとは、今までのスキルや実績をまとめた資料やサイトを指します。

応募先はポートフォリオを見て応募者のスキルを確認し、案件を依頼するか判断するため、ポートフォリオがない状態での案件受注は困難です。

ポートフォリオに記載する内容は、以下を参考にしてください。

  • 自己紹介
  • 経歴
  • 保有スキルや資格
  • 得意とする仕事内容やプログラミング言語
  • 自主制作物
  • 連絡先
自主制作物は、開発したアプリや制作したWebサイトなどを指します。

副業をするならぜひ作っておきましょう。

案件獲得・実績を積む


ポートフォリオの用意ができたら案件を探し始めましょう。初心者が案件を受注するには、クラウドソーシングなどの利用をおすすめします。

クラウドソーシングであれば未経験者OKの求人が多数あるため、初心者が経験を積むのに適しています。

ただし、未経験者の案件受注率はそこまで高くないため、複数のサービスを利用するのもおすすめです。実績を積むことで、案件獲得率が上がっていきます。

副業としてプログラミングで稼げるようになるためのポイント

初心者や未経験者が副業のプログラミングで稼ぐに当たって、理解しておきたいポイントが2点あります。トラブルを避けるために大切なことなので、ぜひ頭に入れておきましょう。

下請法を確認


副業で個人として案件を請けていると、報酬の不払いや減額などのトラブルが起きてしまうこともあります。そのようなトラブルを避けるために「下請法」が存在します。

下請法とは下請けの利益を保護するものであり、不払いや不当な減額を禁止する制度です。理不尽な要求をする取引先に遭遇した場合は、無理な要求を呑まないようにしましょう。

トラブル回避のために、契約は書面で行うことを推奨します。支払いや納期など、口頭のやり取りで決まったことがある場合はメールで内容をまとめ、確認の意味を込めて取引先に共有することが重要です。

フリーランス専門のエージェントに依頼する


副業で仕事を獲得するには、クラウドソーシングなどの利用の他に、フリーランス専門のエージェントへの依頼も手段の一つです。

エージェントが営業を行って獲得してきた仕事を紹介してくれるため、自分で個別に案件を探す必要がありません。比較的高収入の案件が多く、契約時の交渉も代行してくれます。

ただし、高単価な案件を紹介してもらうには高い技術力やスキルが求められます。特に未経験の場合は高単価の案件獲得が難しいため、低単価の案件の数を確実にこなし、ステップアップしていきましょう。

まとめ:スクールで効率よくプログラミングを学んで副業を実現

プログラミングは需要が高く、副業で人気のある仕事です。幅広いプログラミング言語の習得が重要なので、これから勉強する人はまずは副業で人気のある言語を学ぶと良いでしょう。

独学でも勉強できますが、未経験でプログラミングのスキルを習得するのは難易度が高いのも事実です。ITスクールで適したコースを受講すれば、不明点を講師に教えてもらいながら学べるので、効率的に知識を身に付けられます。また、副業に必要なポートフォリオの作成が含まれているスクールもあります。適切な指導を受ければ、自分一人で作るよりもクオリティの高いポートフォリオが作成できるでしょう。

ITスクールを探すなら、以下のリンクより最寄りのスクールを検索できます。興味のある人は、ぜひチェックしてみてください。

▶︎ プログラミング言語を習得できるコース|マナビタイム

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