今からプログラミングはもう遅い?エンジニアの年齢層や年齢別の習得難易度と併せて解説

初心者の場合「プログラミングを今から始めるのはもう遅い」という言葉を耳にすることがあるかもしれません。この記事では、そのように言われてしまう理由や、何歳からでもプログラミングを始められる理由を詳しく解説します。
プログラミングを始めたエンジニアの年齢層や年齢別の習得難易度、未経験からプログラミングを始めるときの注意点も説明します。
転職や副業として、プログラミングをこれから学ぶことを検討している際はぜひ、参考にしてみてください。
プログラミングを始めるのはもう遅いと言われる理由

「プログラミングを始めるのはもう遅い」と止められたり、懸念されたりするのはなぜなのか、主な理由を解説します。
競争が激化している
年々プログラミングを学ぶ人は増えており、エンジニアの仕事は競争が激化している状態です。既に経験が豊富な現役のエンジニアと比べると不利と感じたり追いつくのが難しいと思う人もいるでしょう。
既に活躍している現役エンジニアは、20代や学生時代など若いときからプログラミングを学習しており、開発経験も豊富な人が多いです。そのため30代・40代からプログラミングを学んで、実績を積むのはもう遅いと懸念される傾向にあります。
自動化ツールやAIが進化している
自動化ツールやAIが進化していることも「プログラミングを始めるのはもう遅い」と思われる理由の一つです。コーディングを自動化するツールやAIが進化し続けていることで、プログラミングスキルの重要性は低下していくのではないか、という懸念があります。
またIT人材の不足を補う手段としてAIを導入する企業は増加しており、AIの市場規模は大きくなりつつあることから、AIに仕事が取られることに不安を抱く人もいるようです。
技術の進化が早すぎる
プログラミングの世界では新しい技術や言語が次から次へと登場しています。年齢を重ねているほど最新情報のキャッチアップや習得に時間がかかり、若い人には追いつけないと感じてしまう場合があります。
新しいことを覚えるには労力が必要であり、学習を進めながら新たに進化した技術も習得しなければいけません。年齢を重ねた人ほど、これからプログラミングを学び始めるのはもう遅いと懸念してしまうこともあるようです。
プログラミングを始めるのはまだ遅くない理由
これから始めるのはもう遅いと心配されがちなプログラミングですが、まだ遅くはありません。今から始めても十分に活躍できる理由を解説します。
IT人材の圧倒的な不足
IT業界はシステム構築の需要に対して、人手不足が続いている状態です。プログラミングスキルはIT業界において、求め続けられているスキルの一つです。
経済産業省が実施した「IT人材需給に関する調査」の報告書によると、2030年には最大で約79万人もの人材不足が発生する見込みで、深刻な人材不足が懸念されています(※)。ITエンジニア不足は過去最悪の水準という声もあり、IT業界における人材の確保は欠かせません。
エンジニアとして実績がない未経験者を採用する企業も増えています。異業種や未経験でもプログラミング業界へ参入するチャンスはあるといえるでしょう。
※参考:経済産業省.「IT 人材需給に関する調査」
新しいプログラミング言語の登場や進化
プログラミングスキルは、やる気さえあれば何歳からでも習得可能です。
新しいプログラミング言語が次々と登場し、流行や需要も変化しています。しかし新しい言語は、誰もが初めて学習するものであり、学ぶタイミングも同じです。経験豊富な相手であっても、巻き返すチャンスは十分にあるといえます。
また新しい技術も次々と登場するため、技術の進化に伴う継続的な需要があるのもプログラミングの特徴です。実践的なスキルや知識を常に学び続ければ、成長できる上、実際に仕事を獲得する場合でも役に立つ可能性はあるでしょう。
新しいキャリアチャンスの広がり
業界・業種問わず、全世代の「リスキリング=学び直して新たなスキルを習得すること」が推進されています。リスキリングでプログラミングを学ぶことにより、新しくキャリアを広げるチャンスを手にできるでしょう。
未経験や異業種、文系人材からWeb業界へのキャリアパスもあり、業界や業種を問わずキャリアの選択肢を広げられるという点でも、プログラミングを学ぶのはまだ遅くありません。
プログラミングスキルを習得することにより、エンジニア以外にも、データサイエンティストやAI開発者など、将来性があるさまざまな職種に進める可能性を広げられます。
今からプログラミングを始めるメリット

これからプログラミングを始めるに当たって、どのようなメリットが期待できるのでしょうか。ここではプログラミングを始めるメリットを紹介します。
年収アップが期待できる
IT業界は人手不足が懸念されている業界です。需要が高いのに、人材不足が起きている業界は年収が高い傾向にあるため、プログラミングを習得することで、平均年収が高い仕事に就ける可能性が高くなります。
またプロジェクトマネージャーやシステムエンジニアなど、マネジメント職に就けるようになれば、さらに高収入を期待できます。
IT業界の中でも、AI開発・クラウド開発・IoT関連・データ分析などの分野は、需要が高いにもかかわらず人材が不足しているため、検討してみてもよいでしょう。
多様な働き方を実現できる
プログラミングを学ぶことで、リモートワークやフリーランスといった柔軟で多様な働き方が実現しやすくなります。DX化の推進により、これらの働き方に対する需要も高まっており、選択肢がさらに広がっています。
在宅でも働けるため、介護や育児などと並行して働くことを考えているのであれば、スキルを身に付けておくのもおすすめです。
定年になった後も働く人が増える中、退職後の仕事や副業としてプログラミングスキルを生かして働くことも可能です。着実にスキルを磨けば、求められるエンジニアとして何歳からでも活躍できます。
生活や仕事の効率化にも役立つ
プログラミングスキルを習得すると、自分のアイデアやプロジェクトを形にできるというメリットがあります。課題解決やアプリ開発にも役立ち、業務や日常生活の効率化や自動化に向けたツールやスクリプトの作成にも活用できます。
プログラミングを始めたエンジニアの年齢層と習得難易度

プログラミングの学習を始めるにあたって、年齢層別に習得の難易度を解説します。
20代・大学生の習得難易度
20代・大学生であれば、プログラミングスキルを習得するには遅くないタイミングです。
20代で活躍するエンジニアは、IT業界においても需要が高いです。プログラミングスキルを習得すれば、本業をしながらでもエンジニアとしての道を切り拓けます。
比較的学習時間を確保しやすい大学生は、プログラミング学習を始めるのに最適な時期と言えるでしょう。1回の勉強時間を十分に取れるため、習得までの期間が短く済みます。
20代・大学生でプログラミングスキルを習得しておけば、就活や転職などにおいて選択の幅も広がるでしょう。
30代の習得難易度
30代からプログラミングを学習する場合、20代と比べると難易度が高まる傾向があります。しかし、30代で未経験のエンジニアを募集しているIT企業は多くあります。実力を重視する上に、人材不足も起きているIT業界は、高いスキルを持っていれば30代からでも仕事を獲得可能です。
前職で得たコミュニケーション力や提案力、マネジメント力などの経験をエンジニアとしても生かせる場合もあります。
学生や20代と比べると転職の難易度は少し上がるため、学習を先延ばしにせず早めに取り組んでみてください。
40代の習得難易度
20代や30代と比べて、40代であれば習得の難易度は高くなることに留意しておきましょう。
年齢が上がるにつれて新しいことを覚えるのは困難になっていきます。企業側も、同じスキルを持っている人材であれば、育成して長期的に活躍できる若手を優先的に雇用したいと考えるでしょう。
ただし高いスキルを身に付ければ、採用される企業はあります。
雇用されることにこだわらず、自分でサービスを作成・販売して収益を得るのもおすすめです。年齢を重ねていても、工夫すれば効率的に学習を進められるため、自分に合った方法を探してみてください。
未経験からプログラミングを始めるときの注意点
未経験者がプログラミングを始めるに当たって、気を付けるべき注意点を解説します。
将来性の高い初心者向けの言語を選ぶ
プログラミングに関する知識が少なければ、どの言語から学び始めたらよいか分からず最初の一歩を踏み出しにくいでしょう。
特定の学びたい言語がなければ、学びやすさ・需要・将来性の高さを考慮して選ぶのがおすすめです。将来のキャリアパスや、プログラミングの流行も判断材料にしてみてください。
PythonやRubyなどの言語は、文法が簡単で初心者でも学習しやすい言語です。JavaScriptもWeb開発には欠かせない言語であるため、習得が推奨されています。スクールや実際に活躍している人に相談してみるのもよいでしょう。
年齢制限を設けている企業もある
企業によっては採用する際に年齢制限を設けている場合があります。体力や判断力の面で、年齢が高い人材には不安を抱いてしまうことが理由です。
また年齢層が若い企業であれば、ジェネレーションギャップによるコミュニケーション不良を引き起こす可能性があることも、年齢制限の設定につながっています。
コミュニケーション力や信頼性が高く、納期を確実に守り、協調性が高い人材であれば、年齢に関係なく、企業が採用したいと思う人材であると言えるでしょう。
働きながら効率よく学ぶ
プログラミングが未経験の場合は、仕事を続けながらの学習がおすすめです。退職後に一から学ぶとなると、うまくいかなかった際のリスクが大きくなります。リスクを最小限に抑えるためにも働きながら習得しましょう。
学習を進めるうちに分からないことが出てきても、オンラインコミュニティやメンターに質問できる環境を整えておくと、途中で挫折しにくいです。
「プログラミングを始めるのは遅い」と思わず、短期間でITエンジニアのスキルを身につけて転職や副業に挑戦しましょう。効率的に学びたいなら、カリキュラムが整ったITスクールの利用がおすすめです。
まとめ:ITスクールで今からプログラミングを学ぼう
競争の激化やツール・AIの進化が懸念されることで、プログラミングを始めるのは遅いと言われることがあります。しかしIT業界は人材不足が深刻化している業界であり、新しい言語も次々と登場するため、やる気さえあれば活躍できるチャンスはあります。
ITスクールを活用してプログラミングを学べば今からでも遅くありません。どこで学ぼうか悩んでいるのであれば、「マナビタイム」を利用して、近所でプログラミング言語が学べるスクールやコースを見つけてみてください。欲しいスキルや、学習スタイルに合わせた検索も可能です。