【何から始める?】プログラミング未経験者が学習前に知っておくべきこと

プログラミングを始めてみたいものの、何から学び始めれば良いのか分からず、悩んでいる人もいるでしょう。自分に合っていない学び方でスタートすると、モチベーションを保てずに挫折してしまう可能性があります。
そこで本記事では、プログラミングを始めるステップから、プログラミングに必要な準備と環境整備、効果的な学習方法や学び方、未経験者におすすめの言語や挫折しないためのコツを紹介します。
未経験者がプログラミング学習を始めるために役立つ情報を網羅しているため、本記事を読むことで成長する過程をイメージできるようになるはずです。ぜひ最後までご一読ください。
未経験者がプログラミングを始める手順

プログラミングを始めるに当たって「何からスタートしたら良いのか検討がつかない」人も多いはずです。
ここではプログラミング未経験者におすすめのプログラミング学習の順序について、具体的なステップを解説します。
(1)プログラミングを学ぶ目的を明確にする
プログラミング言語にはさまざまな種類があり、目的によって習得すべき言語やツールが異なります。そのため「Webサイトやアプリを作りたい」「ゲーム開発をしたい」「データ分析をしたい」「プログラマーを目指している」「転職するために役立てたい」など、学ぶ目的を明確にすることが最初のステップです。
プログラミング目標が明確でないと挫折する確率が高くなります。途中で諦めないためにも、なぜプログラミングを学びたいのか動機をはっきりさせておくことが重要です。
(2)プログラミングの勉強方法を決める
続いて、プログラミングの勉強方法を決めます。プログラミングを学ぶには、独学や勉強会、セミナー、プログラミングスクールを利用する方法があります。
各方法のメリット・デメリットを理解し、自分に合っているのか見極めることが大切です。自分に合わない方法を選んでしまうと、学習のモチベーション低下につながるので注意しましょう。
また、いつまでにプログラミングを学び終えたいのか考えてからスケジュールを決め、しっかりと順序立てることで、効率的に学べます。
(3)プログラミング言語を学び、コードを書く
勉強方法を選択した後は、目的のために必要なプログラミング言語を以下の手順で学び始めます。
- 基本的な構文や概念を学ぶ
- プログラムの全体の構成や実行方法などのプログラミングの記述方法を理解する
- 実際にコードを書いてみて、エラーを修正しながら習得していく
最初は簡単なプログラム学習から始め、徐々に複雑なものに挑戦してスキルを磨きます。
プログラムの書き方が理解できたら、フレームワークの活用にも挑戦しましょう。フレームワークとは、アプリやシステムの開発に必要な機能があらかじめ用意されている「ひな型」のようなものです。効率的に開発するためには欠かせないツールなので、言語に合ったフレームワークを活用してみてください。
プログラミング学習に必要な準備と環境整備

ここからは、プログラミング学習に必要な環境や準備するものについて解説していきます。スムーズに学習を始めるためにも、何を準備しておくべきか理解しておきましょう。
プログラミングの基礎を学ぶために必要なもの
プログラミングの基礎を学ぶに当たって、最低限必要なものは以下の通りです。
- パソコン
- インターネット環境
- 学習教材
最初は高性能なiPad Proなどのタブレットでも良いでしょう。自宅でしか勉強する予定がない人は、デスクトップ型のみでも問題ありません。
学習教材は自分が学びたい言語で選びます。未経験者向けに書かれた教材で、口コミの評価が高いものを選ぶのがおすすめです。また教材は紙の書籍や電子書籍、動画などさまざまな形式で提供されているので、ご自身が学びやすい方法を選択しましょう。
コードエディタや開発ツールを準備
学ぶために必要なものがそろったら、コードエディタや開発ツールを準備していきます。コードエディタとはコーディングをするための編集ソフト、また開発ツールはソフトウェアやアプリを効率的に開発できるツールです。
おすすめは、テキストを編集するために必要な機能を備えたテキストエディタやプログラミング言語をコンピューターが理解できるように変換する言語プロセッサーであるコンパイラ、プログラムの不具合の原因を見つけるデバッガなどのツールを一つにまとめたIDE(総合開発環境)と呼ばれるソフトウェアです。
IDEを取り入れれば、これらの開発環境を一気に整えることができます。よく使われているIDEには「Net Beans」「Ecripse」「Xcode」などがあります。
IDEを使わずに個別で選ぶなら、以下のコードエディタやツールのインストールを検討してみてください。
- コードエディタ:Visual Studio Code、Sublime Text、Atomなど
- ツール:Git、コンパイラなど
プログラミング未経験者におすすめ! 効果的な学習方法

続いては、プログラミング未経験におすすめの効果的な学習方法を紹介します。各勉強方法のメリット・デメリットも解説するので、自分に合った方法を見つけるための参考にしてください。
オンライン講座やチュートリアルサイトを活用
解説動画やプログラミング学習用サイト、アプリなど、インターネット上でスキルを学べる選択肢は増加しています。オンライン学習プラットフォームでは、未経験者向けコースもあるので、スキルに自信がなくても挑戦しやすいでしょう。
また実際にコードを書きながら学べるサイトで学習を進めたり、オンライン勉強会やセミナーなどを活用したりもできます。不明点があればチャットで質問できるサービスもあるので、すぐに疑問を解決できるところもポイントです。
サービスには有料・無料のどちらもあり、ご自身の予算やモチベーションに合わせて選べます。場所や時間を問わず気軽に学べるのもオンライン講座の大きなメリットです。
書籍や参考書、テキストで学習
独学でプログラミングを学ぶには、まず書籍や参考書、テキストを購入しようと考える人も多いのではないでしょうか。
未経験者向けの書籍も多く出版されており、例えば『Pythonプログラミング入門』『JavaScript入門』などの書籍を購入して学ぶと良いでしょう。各書籍のステップ通りに学習を進めることで、求めるスキルを習得できます。
書籍や参考書は一度購入すれば何度でも学習できるため、比較的安価に独学できる点や自分のペースで好きな分野を学べる点がメリットです。しかし、教えてくれる講師がいないことや、モチベーションの維持が難しい点はデメリットといえます。
ITスクールでプログラミング学習コースを受講
独学だと挫折しそうな人は、ITスクールでプログラミングを学べるコースを受講する方法がおすすめです。ITスクールには多彩な講座やコースが設けられているので、目的に合う言語を効率よく学べます。
独学ではエラーや不明点を自分で解決しなければいけませんが、ITスクールは講師に聞いたり仲間に相談したりできるため、問題をその場で解決しながら学習できます。
他の方法より費用が高くなる傾向がある点はデメリットですが、プログラミングスキルを効率的に身に付けたいのならスクールの受講が近道です。オンラインで学べるスクールもあるため、以下のリンク先から検索してみてください。
プログラミング未経験者におすすめの言語
プログラミング言語は200種類以上あるため、全ての言語をマスターするのは困難です。ここではプログラミング未経験者におすすめの言語を紹介するので、言語を選ぶときの参考にしてください。
なお以下の記事では、プログラミング未経験者が独学で学ぶメリットやデメリットを紹介しています。
▶ 初心者のプログラミング学習とは?独学で挑戦するメリットデメリット
Python
Pythonは、簡潔で読みやすいプログラミング言語で、未経験者でも扱いやすいです。以下の通り、幅広い分野で採用されています。
- AI開発、アプリ開発
- データ分析
- 機械学習
- YouTube
Pythonを学べるスクールを探したい人は、以下のリンク先から検索してみてください。
▶ マナビタイム内「Pythonを学べるITスクールのコース一覧」
JavaScript
JavaScriptは、Webサイトやアプリ開発に必須の言語です。ブラウザ上で操作を実行でき、Webサイトにさまざまな動きを付けられます。
処理速度が速く安定しているため人気の言語で、需要の高いプログラミング言語を習得したい人におすすめです。またJavaScriptはHTMLやCSSを学び終えた人が、次のステップとして習得するケースも珍しくありません。
JavaScriptを学べるITスクールは、以下のリンク先から探してみましょう。
▶ マナビタイム内「JavaScriptを学べるITスクールのコース一覧」
Ruby
Rubyは日本で開発されたスクリプト言語であり、シンプルで読み書きしやすいのが特徴です。複雑にコードを書かなくて良いように設計して作られているため、未経験者が最初に学習するプログラミング言語としてもおすすめできます。
WebサイトやSNSサイト、スマートフォンアプリでよく使用されるプログラミング言語なので、Webサービスやアプリを開発したい人は習得を検討してはいかがでしょうか。
Rubyを学べるITスクールは、以下のリンク先から検索できます。
▶ マナビタイム内「Rubyを学べるITスクールのコース一覧」
プログラミング未経験者のよくある挫折ポイントと対処法

プログラミングを独学で学習する場合、モチベーションの維持が難しいため挫折する人が少なくありません。挫折しないためには、あらかじめ挫折しやすいポイントを理解しておくことが大切です。
ここからは、プログラミング未経験者が陥りがちな挫折ポイントや、その対処法を解説します。
何から始めたら良いか分からない
プログラミングは思い立ったらすぐに学習できるものではありません。
「どの言語から学び始めたら良いか分からない」「どのパソコンを買ったら良いか分からない」「どのスクールにすれば良いか分からない」など、学び始める前の段階に悩みが生じやすいです。
最初の一歩を踏み出す際の選択肢の多さゆえに行動が止まってしまい、挫折することがあります。
対処法:最初に目標を設定する
何から始めたら良いか分からない人は、最初に目指すべきプログラミングスキルのレベル設定と具体的な目標設定をしましょう。継続的にプログラミングを学習するには、学ぶ楽しさを理解し、学習を続けたいと思える工夫が必要です。
プログラミングスクールなら仲間ができるので、アプリやコードの共有、不明点の相談ができて、楽しく学べるのもメリットです。また学習に適した環境に身を置くことで、学び続けるためのモチベーションにもつながるでしょう。
モチベーションが維持できない
プログラミング学習がある程度進むと、モチベーションの維持が難しくなる人が少なくありません。学習中に難しい部分が出てくると、調べるために何度か手を止めなければならず、モチベーションが維持できないケースがあります。また自分だけでは対処できない問題に直面すると、誰にも相談できず、そのまま学習を止めてしまう方もいるでしょう。
実際にサービスを立ち上げたり転職に活かせるようなレベルまで辿り着くのが難しいことも、未経験者の人が挫折してしまう理由の一つです。
対処法:コミュニティに参加する
モチベーションの維持に自信がない人は、コミュニティへの参加がおすすめです。プログラミングのフォーラムや、Slackグループ、ミートアップなどのコミュニティに参加すると、勉強を進める中で分からないことがあった時に質問したり他の人のコードを参考にしたりできます。
またスクールでのコース受講も、共に学習する仲間を見つけられるためモチベーションの向上に有効です。
エラーや疑問を解決できない
プログラミング未経験者にとって、プログラミングの世界は未知で分からないことばかりでしょう。エラーや疑問を解決できないことが続くと「自分には向いていない」「理解できない」とネガティブになってしまい、挫折することがあります。
疑問を自分で解決しなければならない環境は、つまずくたびに労力を伴い、モチベーション低下につながります。
対処法:スクールでプロから学ぶ
エラーや疑問を自分で解決することが難しい場合は、スクールでプロから学ぶと良いでしょう。プログラミングスクールであれば、プロのエンジニアからアドバイスをもらえるため、エラーの解決方法や疑問をすぐに解決できます。
オンラインの場合でも、チャットやビデオ通話などを利用して疑問や悩みの相談が可能です。オンラインで学べるスクールは、以下のリンク先から検索してみてください。
プログラミングスキルを生かせる職種
プログラミングは多彩な職種で活かせるスキルです。ここからは、プログラミング習得後に、学んだスキルを活かせる仕事について解説します。
ITエンジニア(SE・プログラマー)
プログラミングスキルを活かせる職種として、SEやプログラマーなどのITエンジニアが挙げられます。ITエンジニアの種類は以下の通り多岐にわたります。
職種名 | 仕事内容 |
---|---|
システムエンジニア(SE) | クライアントの要望に合ったシステムを開発 |
プログラマー(PG) | SEが作った設計書をもとに、プログラミング言語を使ってソフトウェアやシステムを開発 |
フロントエンドエンジニア | HTML、CSS、JavaScriptなどの言語を使い、ユーザーの目に見える部分を設計・開発する |
バックエンドエンジニア | JavaやRuby、PHP、Python、C#などの言語を使い、ユーザーの目に見えない部分を設計・開発 |
データベースエンジニア | 膨大なデータを整理し、活用するためのデータベースの開発・設計・運用 |
Webエンジニア | Webサイトで使用するシステムやアプリケーションの設計・開発・運用・保守 |
フロントエンド・サーバーサイドエンジニア | HTML、CSS、JavaScriptなどの言語を使い、ユーザーの目に見える部分を設計・開発する |
テスター | システムやアプリケーションが正常に作動するかテストする |
デバッガー | システムやアプリ、ゲームのバグの原因を突き止め、修正する |
ブリッジSE | 海外でシステム開発を行うプロジェクトの進行・管理役 |
ゲームプログラマー | C++やC言語を用いたゲームのプログラミング |
社内SE | 自社のシステムの設計・開発・保守や、社員のパソコンの管理・システムに関する問い合わせなどに対応 |
アプリケーションエンジニア | アプリケーションの設計・プログラミング |
RPA(Robotic Process Automation)エンジニア | 要望に応じて、自動化したい業務、ロボットに代行させたい業務などを洗い出し、設計・開発・保守 |
機械学習・AIエンジニア | AIの機械学習アルゴリズムの実装 |
データサイエンティスト | ビッグデータを分析したり、役立つ情報や新しい事象を見つけて分析 |
マナビタイムでは、ITエンジニアを目指せるITスクールも簡単に検索できるので、ぜひチェックしてみてください。
▶ マナビタイム内「ITエンジニア(SE・プログラマー)を目指せるITスクールのコース一覧」
ITエンジニア(インフラ・ネットワーク)
インフラやネットワークに関わる職種はプログラミングをする訳ではありませんが、アプリを効率よく動作させる時など、プログラミングの知識・スキルを生かせる場面が数多くあります。
- ネットワークエンジニア
- セキュリティエンジニア
- クラウドエンジニア
- インフラエンジニア
- サーバーエンジニア
インフラやネットワーク系のエンジニアを目指すなら、以下のリンク先にあるスクールの受講を検討してみてください。
▶ マナビタイム内「ITエンジニア(インフラ・ネットワーク)を目指せるITスクールのコース一覧」
クリエイターやデザイナーなど
プログラミングやエンジニア以外にも、プログラミングの知識が役立つ職種があります。例えば、クリエイターやデザイナーはプログラミングを理解していると、作りたいWebサイトに適したデザインが作れます。なお、以下の職種のうち、UI・UXデザイナーはプログラミング言語を使用するため、必須のスキルであることを覚えておきましょう。
- Webデザイナー
- UI・UXデザイナー
- ゲームデザイナー
- CGデザイナー
- グラフィックデザイナー
- Webディレクター
- Webプロデューサー
- ITコンサルタント
クリエイティブな職種にプログラミングスキルを活用したいなら、以下でスキル習得を目指せるスクールをチェックしてみましょう。
▶ マナビタイム内「様々な条件のコースを目指せるITスクールのコース一覧」
まとめ:迷ったらITスクールの受講を検討しよう
プログラミング未経験者はスキルを習得したくても「まず何から始めようか悩んでいる」「独学で継続する自信がない」といった悩みを抱えがちです。
プログラミングは独学で習得するには難易度の高いスキルですが、ITスクールでコース受講するとモチベーションを維持しながら効率的に学べます。焦らずに少しずつ進めていけば未経験者でもスキルを習得できるため、継続して学ぶことが重要です。
マナビタイムでは、さまざまなITスキルを習得できるITスクールを紹介しています。学びたいスキルやスクールのエリア、受講スタイルなどに絞って簡単にITスクールを探すことができます。プログラミング言語を習得でき、なおかつ自分に合ったITスクールを探したい場合は、以下のリンク先から検索してみてください。
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