【IT系スキルを磨かなきゃマズい!】20年後にはなくなっている仕事・これから需要が伸びていく仕事

【IT系スキルを磨かなきゃマズい!】20年後にはなくなっている仕事・これから需要が伸びていく仕事

現在、業務効率化や人手不足の解消を目的として、さまざまな企業が人工知能(AI)やロボットを導入しています。事務作業や単純作業といった定型的な仕事の負担が減った一方で、将来的に約50%の仕事がAIに奪われるという研究結果もあります。このままAIが普及すると、仕事や労働にどのような影響が出るのでしょうか。本記事では、AIによってなくなる仕事やなくならない仕事、10年後~20年後に向けて必要な知識やスキルについて解説します。

10~20年後には約50%もの仕事がAIに奪われる!?

10~20年後には約50%もの仕事がAIに奪われる!?

2015年12月に野村総研とオックスフォード大学の共同研究が発表され、その内容が大きな反響を呼びました。共同研究によると、このままAIやロボットが普及すれば、10~20年後に約50%もの仕事がなくなると予測されています。

悲観的な意見がある一方で、楽観論も少なからず存在します。ここでは、AIが仕事や労働にもたらす影響について、最新の研究をもとに解説します。

日本の労働人口の49%がAIやロボットに置き換えられる

野村総研とオックスフォード大学が「“2030年”から日本を考える、“今”から2030年の日本に備える」をテーマにおこなった共同研究では、AIやロボットを労働力として活用した場合の社会的影響を予測しました。

日本国内の601種類の職業を対象としてシミュレーションを実施した結果、10~20年後には日本の労働人口の約49%がAIに置き換え可能になり、仕事を奪われる可能性があることがわかりました。


人工知能やロボット等による代替可能性が高い労働人口の割合

※参考: 野村総合研究所「日本の労働人口の 49%が人工知能やロボット等で代替可能に


労働人口(15歳以上の就業者および完全失業者)というと、2021年の統計で約6860万人です。将来的に少子高齢化が進むことを考慮しても、およそ3,000万人分の仕事がAIやロボットに置き換えられることを意味しています。このようにAIやロボットは生産性を向上させるだけでなく、雇用機会を奪う可能性を持っています。


※数値参考: 総務省「令和3年 労働力調査年報


楽観論 悲観論
ロボットやAIの進歩により人間の職が奪われるのではないかという懸念があるが、杞憂である。どんな職にも自動化できない曖昧な作業があり、ロボットなどによる労働代替には限界がある。
いたずらにロボットの脅威を語るよりは具体的な仕事の中身を考え、人的資本への投資(教育)を改善するほうが生産的である。
今後、10~20年程度で米国では、総雇用者の47%がコンピューターによって自動化される仕事に就いている。
インダストリー4.0により、製造業においてもソフト開発やIT技術のコンピテンシーを持つ人材への需要が高まり、今後10年間でドイツの製造業全体では39万人(+6%)の雇用拡大が見込まれる。
主な領域は、機械関連(9.5万人)、食品・飲料(5万人)、自動車(1.5万人)。
今後、10~20年程度で日本では、労働人口の49%が人工知能やロボットで代替可能な職業に就いている。
人工知能が職業をどのように変えていくか、社会の変化とあわせて段階的にモデリングしていかなければ、明確な答えは見えてこないが、少なくとも、新たなテクノロジーは単に仕事を奪うものではない。
雇用が増えるケース、新たな仕事が生まれるケースがいくつもある。
テクノロジー失業の恐れは現実に迫っており、技術革新の結果、高いスキルを持つ労働者に対する相対的な需要が高まる一方で、スキルの低い労働者に対する需要は減少し、場合によっては途絶えている。
労働需要の二極化現象が発生する。

参考: 経済産業省「第4次産業革命への対応の方向性


AIが普及すれば、単純作業などに従事するスキルの低い労働者の雇用機会が失われ、労働市場に大きな混乱をもたらす可能性があります。一方で、ドイツの研究のようにIT人材の需要が増加し、全体として雇用拡大につながるという研究もあります。AI時代になくなる仕事となくならない仕事を整理し、生き残るために早い段階から知識やスキルを身につけることが大切です。


AI時代になくなる可能性が高い職業とは?

AI時代になくなる可能性が高い職業とは?

それでは、10年~20年後にどのような仕事がなくなるのでしょうか。野村総研とオックスフォード大学の共同研究では、AIやロボットによって置き換えられる可能性が高い100種類の仕事を挙げています。 共通しているのが、事務作業や単純作業などの定型的な仕事です。定型業務はAIやロボットで自動化できるため、将来的になくなる可能性が高くなります。ここでは、AI時代になくなる可能性が高い職業や、AIの導入が急速に進んでいる分野を紹介します。


AI時代になくなる可能性が高い100の仕事


以下の表は、AI時代になくなる可能性が高い100の仕事です。一般事務員や医療事務員などの事務作業、組立工や建設作業員などの単純作業のように、AIやロボットで自動化可能な定型業務がリストに挙げられています。 以下の職業リストに当てはまるからといって、ただちに仕事がなくなるわけではありません。しかし、10年~20年後のAI時代に備えるため、早い段階から転職やキャリアアップを検討する必要があります。


IC生産オペレーター 一般事務員 鋳物工 医療事務員 受付係
AV・通信機器組立・修理工 駅務員 NC研削盤工 NC旋盤工 会計監査係員
加工紙製造工 貸付係事務員 学校事務員 カメラ組立工 機械木工
寄宿舎・寮・マンション管理人 CADオペレーター 給食調理人 教育・研修事務員 行政事務員(国)
行政事務員(県市町村) 銀行窓口係 金属加工・金属製品検査工 金属研磨工 金属材料製造検査工
金属熱処理工 金属プレス工 クリーニング取次店員 計器組立工 警備員
経理事務員 検収・検品係員 検針員 建設作業員 ゴム製品成形工(タイヤ成形を除く)
こん包工 サッシ工 産業廃棄物収集運搬作業員 紙器製造工 自動車組立工
自動車塗装工 出荷・発送係員 じんかい収集作業員 人事係事務員 新聞配達員
診療情報管理士 水産ねり製品製造工 スーパー店員 生産現場事務員 製パン工
製粉工 製本作業員 清涼飲料ルートセールス員 石油精製オペレーター セメント生産オペレーター
繊維製品検査工 倉庫作業員 惣菜製造工 測量士 宝くじ販売人
タクシー運転者 宅配便配達員 鍛造工 駐車場管理人 通関士
通信販売受付事務員 積卸作業員 データ入力係 電気通信技術者 電算写植オペレーター
電子計算機保守員(IT保守員) 電子部品製造工 電車運転士 道路パトロール隊員 日用品修理ショップ店員
バイク便配達員 発電員 非破壊検査員 ビル施設管理技術者 ビル清掃員
物品購買事務員 プラスチック製品成形工 プロセス製版オペレーター ボイラーオペレーター 貿易事務員
包装作業員 保管・管理係員 保険事務員 ホテル客室係 マシニングセンター・オペレーター
ミシン縫製工 めっき工 めん類製造工 郵便外務員 郵便事務員
有料道路料金収受員 レジ係 列車清掃員 レンタカー営業所員 路線バス運転者

AIやロボットの導入が進んでいる分野


AIやロボットの導入が急速に進んでいる分野は5つあります。とくに車の自動運転技術や、工場や建設現場などで活躍している画像認識技術は、現在進行形で研究が進む技術です。上記の職業リストだけでなく、AIに代替される仕事はさらに増えていく可能性があります。


 特徴 具体例
RPA(Robotic Process Automation)計算やデータ入力などの定型業務を自動化する
  • 一般事務員
  • 医療事務員
  • 経理事務員
  • 物品購買事務員
  • 貿易事務員
  • 保険事務員
  • データ入力係
FinTech(フィンテック)最新テクノロジーと金融を融合させ、新しい金融サービスを生み出す
  • 銀行窓口係
遠隔監視インターネットに接続したカメラやセンサーを活用し、無人での遠隔監視を実現する
  • 警備員駐車場管理人
自動運転運転操作の制御や走行中の危険予測などによって車を自動で運転する
  • タクシー運転者
  • 電車運転士
  • 路線バス運転者
画像認識画像データのパターンを自動で識別し、特定の物体や必要な情報を分析する
  • 金属加工・金属製品検査工
  • 金属材料製造検査工
  • 検収・検品係員非破壊検査員

シンギュラリティ(技術的特異点)と人類の未来

AIやロボットが普及したその先にあると予想されているのが、「シンギュラリティ(技術的特異点)」です。AIの中には、自ら学習し、加速度的にふるまいを変化させていく自己学習能力を保有しているものがあります。

シンギュラリティとは、AIの自己学習能力が人間の知性の限界を突破し、それゆえに人間にとって予測できない知性が誕生する時点(特異点)を指す言葉です。

アメリカの発明家であるレイ・カーツワイルは2005年に論文を発表し、AIが人間の知性を凌駕し、AIのふるまいが完全に予測できなくなる特異点は2045年だと予測しました。

一方、総務省などがまとめた最近の研究によれば、すでに将棋や囲碁など特定の領域でAIが人間の知性を凌駕しているものの、2045年の時点ではシンギュラリティに達したAIは登場しないと考えられています。

研究会では、30年後の2045年を判断の年とした場合、部分的には人間より優れた能力を持つ人工知能はできるが、人間の身体性と社会性を前提とした枠組みにおいて、人間に伍する機能をもつ人工知能は実現されないという認識が主であった。
▶引用:総務省「インテリジェント化が加速する ICT の未来像に関する研究会 報告書 2015


さまざまな見解があるものの、今後もAIやロボットは加速度的に進化をつづけていきます。来たるAI時代を生き残るためには、AIに関連したITスキルの習得が必要不可欠です。

AI時代でもなくならない仕事、新たに生まれると予想されている仕事

AI時代でもなくならない仕事、新たに生まれると予想されている仕事

それでは、どのような仕事ならAIやロボットに代替されないのでしょうか。共通しているのは、創造性やコミュニケーション能力などが求められる非定型的な業務であることです。また、AIによって新たに生まれる雇用もあります。ここでは、AI時代でもなくならない仕事や、新たに生まれると予想されている仕事を紹介します。


AI時代でもなくならない100の仕事


AI時代でもなくならない100の仕事を以下の表にまとめました。アートディレクターやインテリアデザイナー、グラフィックデザイナーなどの創造性が関わる仕事のほか、大学教員や研究者などは抽象的な思考が求められるため、現時点でのAIでは代替えが困難な仕事です。また、カウンセラーや医者、ソーシャルワーカーなどの人と人が関わる仕事も、AIではなく本物の人間が従事することが求められる傾向にあります。


アートディレクター
アウトドアインストラクター
アナウンサー
アロマセラピスト
犬訓練士
医療ソーシャルワーカー
インテリアコーディネーター
インテリアデザイナー
映画カメラマン
映画監督
エコノミスト
音楽教室講師
学芸員
学校カウンセラー
観光バスガイド
教育カウンセラー
クラシック演奏家
グラフィックデザイナー
ケアマネージャー
経営コンサルタント
芸能マネージャー
ゲームクリエーター
外科医
言語聴覚士
工業デザイナー
広告ディレクター
国際協力専門家
コピーライター
作業療法士
作詞家
作曲家
雑誌編集者
産業カウンセラー
産婦人科医
歯科医師
児童厚生員
シナリオライター
社会学研究者
社会教育主事
社会福祉施設介護職員
社会福祉施設指導員
獣医師
柔道整復師
ジュエリーデザイナー
小学校教員
商業カメラマン
小児科医
商品開発部員
助産師
心理学研究者
人類学者
スタイリスト
スポーツインストラクター
スポーツライター
声楽家
精神科医
ソムリエ
大学・短期大学教員
中学校教員
中小企業診断士
ツアーコンダクター
ディスクジョッキー
ディスプレイデザイナー
デスク
テレビカメラマン
テレビタレント
図書編集者
内科医
日本語教師
ネイル・アーティスト
バーテンダー
俳優
はり師・きゅう師
美容師
評論家
ファッションデザイナー
フードコーディネーター
舞台演出家
舞台美術家
フラワーデザイナー
フリーライター
プロデューサー
ペンション経営者
保育士
放送記者
放送ディレクター
報道カメラマン
法務教官
マーケティング・リサーチャー
マンガ家
ミュージシャン
メイクアップアーティスト
盲・ろう・養護学校教員
幼稚園教員
理学療法士
料理研究家
旅行会社カウンター係
レコードプロデューサー
レストラン支配人
録音エンジニア

新たに生まれると予想されている仕事


一方で、AIやロボットによって新たに生まれる仕事もあります。そのうちのいくつかを挙げてみましょう。


データ探偵(Data Detective)
AIの高度なデータ分析能力を活用し、既存のデータを発掘して新たな付加価値やビジネスチャンスを生み出す仕事

フィットネス・コミットメント・カウンセラー(Fitness Commitment Counselor)
人間の健康状態や栄養状態に関するビッグデータを分析し、体調を管理するためのカウンセリングをする仕事
散歩の会話相手(Walker/Talker)

高齢者等を相手にAIが組み込まれたロボットが散歩の相手を務め、遠隔地にいる人が会話の相手を務める仕事

そのほかにも、都市運営に必要な判断をAIが代行する「サイバー都市アナリスト(Cyber City Analyst)」や、仮想通貨やブロックチェーンの信頼を守る「最高信用責任者(Chief Trust Officer)」といった職種が生まれると予測されています。AI時代でも生き残る仕事だけでなく、AIによって新たに誕生する仕事にも目を向けることが大切です。

AIによって新たに仕事が生まれる時代に向けて、スキルを高めたいという方はITスクールに通うことを検討してみましょう。

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AI時代を生き抜くために私たちがすべき準備

AI時代を生き抜くために私たちがすべき準備

AIによって約50%の仕事が置き換えられるといわれるなかで、どのような準備ができるのでしょうか。来たるAI時代を生き抜くために取りうる選択肢は3つあります。


  • AI関連の知識を習得しておくこと
  • AIを取り扱う企業に転職すること
  • AIでは代替不可能なスキルを磨いておくこと


まずは機械学習や深層学習(ディープラーニング)、AI開発によく使われるPythonやR言語などのプログラミング言語など、AI関連の知識を習得しておくことが大切です。

書籍や学習サイトを利用し、独学で勉強する方法もありますが、AIをテーマにしたスクールも多数設立されています。独学だと不安な人は、スクールの利用も検討しましょう。

また、AI開発をメインとする企業に転職し、現場でAIに関するノウハウを学ぶ方法もあります。もう一つ大切なのが、「AIでは代替不可能なスキルを磨いておくこと」です。

「AI時代でもなくならない100の仕事」の項目で述べた通り、創造性や抽象的な思考、コミュニケーション能力はAIで代替するのが困難です。とくに対人関係が多い職種に就く場合は、協調性や傾聴力、リーダーシップ、身振り手振りをはじめとしたノンバーバルコミュニケーションなど、コミュニケーション能力を磨くことが大切です。


まとめ

将来的にAIが普及すると、約50%の仕事がなくなるといわれています。たとえば、事務作業や組立作業、倉庫作業などの定型的な仕事は、現在の技術でもAIやロボットに置き換えることが可能です。

一方で、創造性やコミュニケーション能力が求められる仕事は、AIだけでは完全に代替できない傾向にあります。また、AIが新しいビジネスチャンスを生み出すケースや、AIを扱うIT人材の需要が増えるケースなど、これから雇用機会が拡大していく可能性もあります。AI時代を生き残るためには、10年後や20年後の未来を見据えて、戦略的に知識やスキルを獲得していくことが大切です。そのためにも、AIなどの最新テクノロジーを学べるスクールへの入会を検討しましょう。「学習・スキルアップ」に興味のある人は、こちらから検索できます。


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