そもそもWebマーケティングとは

Webマーケティングとは、WebサイトやSNSなど、インターネットを介して商品やサービスの購入につなげるためのマーケティング活動のことです。また自社のブランディングや製品・サービスの認知度向上、顧客との関係構築などの目的でも実施されます。従来のオフラインマーケティングとは異なり、効果を数値で可視化できるのが特徴です。

Webマーケティングの手法には、主に以下のようなものがあります。

こういった手法を使いこなすには、マーケティングの知識に加え、Web関連の知識や分析力なども身に付けなければなりません。

Webマーケティングに必要な知識は独学でも学べますが、スクールだと体系的に効率よく学べます。特に初心者の方や短期間で実践力を身につけたい方には、無料で学べるWebマーケティングスクールが非常におすすめです。

本記事では、Webマーケティングスクールについて詳しく解説します。

Webマーケティングスクールの料金相場はどれくらい？

Webマーケティングスクールに興味を持っているものの、「料金がどのくらいかかるのか気になる」「できるだけコストをかけたくない」という方もいるでしょう。

一般的にWebマーケティングスクールの受講料の相場は、20万〜60万円程度です。受講料には、教材費や人件費、施設運営費などが含まれています。受講料に加えて入学金がかかるスクールもあるので、料金を比較する際は、詳細をチェックしましょう。

オンラインスクールは施設運営費がかからないため、通学型のスクールに比べると受講料が比較的安価です。さらに、広告費を削減してコストを抑えているスクールもあります。

中には、相場よりもかなり安いWebマーケティングスクールもありますが、料金の安さだけでスクールを選ぶのはおすすめできません。安価でも、実践性の高いカリキュラムや手厚いサポートを提供しているスクールは存在します。ですが、すべてのスクールが同じ水準とは限らず、中にはカリキュラム内容や支援体制に課題がある場合もあります。

そのため料金の安さだけでなく、カリキュラムやサポート内容、実績なども考慮して、スクール選びをすることが大切です。

なお現在、無料でプロレベルのスキルが習得できるWebマーケティングスクールは極わずかです。

費用を抑えたいのなら、厚生労働省や経済産業省の給付金・補助金の対象となっているスクールやコースを検討するのも一つの方法です。要件を満たすことで、受講費用の負担を軽減できる可能性があります。詳細は各制度の条件を確認しましょう。

Webマーケティングスクールの選び方

Webマーケティングスクールを選ぶ際は、どのようなポイントを重視すれば良いのでしょうか。ここからは、スクール選びの3つのポイントを解説します。

目的に合ったスクールを選ぶ

スクール選びをする際は、目的に合わせることが大切です。

Webマーケティングには幅広い分野があり、どのようなキャリアを構築したいのかによって求められるスキルが変わってきます。スクールのWebサイトやカリキュラムをチェックして、自分が目指すキャリアに必要なスキルが学べるかを確認しましょう。

Webマーケターとして転職や独立、副業を考えているのなら、実践的なスキルが学べるかも重要です。模擬案件や実務研修など、実践を見据えたカリキュラムのスクールを選べば、即戦力として活躍できるスキルが身に付きやすいです。

学習スタイルで選ぶ

自分に合うスクールに通うには、学習スタイルで選ぶことも重要です。Webマーケティングスクールは大きく分けて通学型とオンライン型があります。

通学型は講師から直接指導やアドバイスを受けられ、質問の回答もすぐに得られるため、スムーズに学習を進めやすいです。ただし教室に通わなければならないので、忙しい方は時間を確保するのが難しいかもしれません。

オンライン型は好きなときに好きな場所で学べるため、自分のペースでスキルを習得できるのが特徴です。前述した通り、通学型よりも受講費用を抑えられる傾向にあります。ただし、通学型と比べると人の目がないため、自主的に学習を続けようとする意識が求められる点には注意が必要です。

無料のWebマーケティングスクールや学習コンテンツは、基本的にオンラインである場合が多いです。

評判や口コミを確認する

スクール選びをする際は、評判や口コミも確認しましょう。カリキュラムの質やサポート体制、学習環境の雰囲気といった要素は、Web上の情報だけでは把握しきれないことも多いためです。

受講生や卒業生によるリアルな声は、スクールの特徴を理解するうえで重要な判断材料となります。Webマーケティングの専門ポータルや口コミ投稿サイト、SNSなども活用しながら、多角的に情報収集しましょう。

自分に合ったWebマーケティングスクールを検索できる「マナビタイム」でも、受講生や卒業生の評判・口コミを掲載しています。ぜひスクール選びにお役立てください。

無料で学べるWebマーケテイングスクール比較

ここでは、マナビタイムに掲載中の無料で学べるWebマーケティングスクールを比較しやすいように表にまとめています。

気になるスクールは「気になるボタン」からリストに追加して、まとめて問い合わせするのがおすすめです。

※この比較表は、マナビタイムに掲載している各スクールの公式情報をもとに作成しています。
「〇」はそのサービス（例：無料体験・転職サポートなど）の提供が確認できた場合、「✕」は情報の記載が確認できなかった場合を表します。
すべてのスクールをできる限り公平かつ正確にご紹介できるよう努めていますので、スクール選びの参考にご活用ください。

無料で学べるWebマーケティングスクール

前述した通り、無料でプロレベルのスキルが習得できるWebマーケティングスクールは、限られています。

しかし、中には無料のコースや学習コンテンツを提供しているスクールやWebサイトがあります。Webマーケティングがどのようなものなのか知りたい方や、自分に向いているか試してみたい方は、無料のコースや学習コンテンツを活用してみると良いでしょう。

デジマナビ「デジタルマーケティング-基礎編」

デジマナビは、動画で学べるデジタルマーケティング学習サービスです。

会員登録なしの「ゲスト」と会員登録が必要な「無料会員」があり、公開している全109レッスンの一部を無料で視聴できます。有料の「プレミアム会員」になれば全てのレッスンを視聴でき、学習の進捗も把握しやすくなります。

「デジタルマーケティング-基礎編」は、全23レッスンのコースです。マーケティングやデジタルマーケティングの概要を学べるレッスンは会員登録なしで視聴できます。それ以外の21レッスンは無料会員が視聴可能です。

各レッスンは動画とクイズで構成されており、学んだ内容を理解できているか、その都度確認できます。

キカガク「ChatGPT プロンプト入門コース」

キカガクは、AIスキルを習得できるオンラインスクールです。無料会員登録をするだけで、AIに関するさまざまな学習コンテンツを無料で視聴できます。

「ChatGPT プロンプト入門コース」は、ChatGPTを業務で使うためのノウハウを学べるコースです。Webマーケティングでは、情報収集やデータ分析、コンテンツの文章作成などに、ChatGPTをはじめとした生成AIが活用され始めています。

この無料コンテンツでChatGPTに適切に指示を出す方法を習得すれば、将来Webマーケターとして活躍する際に、業務の効率化を図れるでしょう。

Googleアナリティクスアカデミー

Googleアナリティクスアカデミーは、Googleが提供するアクセス解析ツール「Googleアナリティクス」に特化した講座です。

Webマーケティングにおいて、Webサイトに訪問したユーザー情報を収集・分析できるGoogleアナリティクスは、切っても切れない存在です。Googleアナリティクスを使いこなすことで、Web広告運用やWebサイト運用などをより効果的に最適化できます。

Googleアナリティクスアカデミーでは、日本語に対応したコースとして、以下の4つを用意しています。

デモを操作しながら学べるので、実際にGoogleアナリティクスを動かしながらスキルの習得が目指せるのが特徴です。

受講すると、章ごとにテストを受けられます。テストに合格すると、Googleから修了証明書が発行されます。

Googleデジタルワークショップ

Googleデジタルワークショップは、Googleが提供するデジタルマーケティングを学べる学習コンテンツです。

デジタルマーケティングやプログラミングなどを学べるオンラインコースが用意されています。デジタルマーケティングの基礎が学べる「Fundamentals of Digital Marketing」では、17のモジュールが用意されており、コアテーマとして以下の7つのテーマを学ぶことが可能です。

• デジタルマーケティングの基礎
• デジタルマーケティング戦略の構築
• デジタル顧客への理解
• 魅力的なコンテンツの作成
• ビジネスデータの最大限の活用
• ソーシャルメディアの有効活用
• 検索を通して顧客にビジネスを見つけてもらう方法

コース全体の学習時間の目安は40時間です。全てを学習した後、認定試験に合格すると、Google公認の認定資格を取得できます。

1万円台で学べるWebマーケテイングスクール比較

ここでは、マナビタイムに掲載中の1万円台で学べるWebマーケティングスクールを比較しやすいように表にまとめています。

気になるスクールは「気になるボタン」からリストに追加して、まとめて問い合わせするのがおすすめです。

※この比較表は、マナビタイムに掲載している各スクールの公式情報をもとに作成しています。
「〇」はそのサービス（例：無料体験・転職サポートなど）の提供が確認できた場合、「✕」は情報の記載が確認できなかった場合を表します。
すべてのスクールをできる限り公平かつ正確にご紹介できるよう努めていますので、スクール選びの参考にご活用ください。

1万円台で学べるWebマーケティングスクール

無料でWebマーケティングスクールに通うのは難しいですが、1万円台で学べるWebマーケティングスクールはいくつかあります。ここからは、1万円台で学べるおすすめのスクールを2校紹介します。

デザイン思考検定

デザイン思考検定は、一般社団法人ブランディングデザイン協会が実施する検定です。

検定にはブランディング・デザイン思考・DXリテラシーの3科目があり、検定に申し込むとPDFの公式テキストがダウンロードでき、学習に活用できます。1回の支払いにつき、1回の受検が可能です。合否の結果は受験後すぐに判定されます。

特にブランディングは、Webマーケティングに欠かせないブランドの本質への理解を深められる他、ブランディングをする際の考え方の基本や表現方法、マーケティング、SNS、広告の基礎までカバーしているため、実務への応用もしやすい内容です。

また3科目の受験がセットになった「デザイン思考検定対策講座（受検セット）」も用意されています。こちらは、2日間で合計9時間の講義を受けた後、検定に挑戦できる講座です。公式テキスト代と受験料込みで、82,500円となっています。

JWCA・Webライター養成1day講座

JWCA・Webライター養成1day講座は、未経験からWebライターを目指す方のための基礎講座です。

Webライターを育成しているJWCA（ジャパンWebコンサルティング協会）が、講座を開講しています。「Webライター養成1day講座」は、基礎的なライティングスキルに加え、SNSやSEOの基礎知識、Webと紙の違いなどを、2時間で基礎から実践まで学べる講座です。

コースを受講すると、ジャパンWebコンサルティング協会認定「Webベーシックライター」の資格を取得でき、上位コースである「Webライター養成実践コース」を受講できます。

制度を活用できるWebマーケティングスクール比較

ここでは、マナビタイムに掲載中の制度を活用できるWebマーケティングスクールを比較しやすいように表にまとめています。

気になるスクールは「気になるボタン」からリストに追加して、まとめて問い合わせするのがおすすめです。

※この比較表は、マナビタイムに掲載している各スクールの公式情報をもとに作成しています。
「〇」はそのサービス（例：無料体験・転職サポートなど）の提供が確認できた場合、「✕」は情報の記載が確認できなかった場合を表します。
すべてのスクールをできる限り公平かつ正確にご紹介できるよう努めていますので、スクール選びの参考にご活用ください。

【給付金で最大100％補助も！】制度を活用できるWebマーケティングスクール

Webマーケティングスクールの中には、厚生労働省の「教育訓練給付金」や経済産業省の「リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業」で補助金が活用できるスクールもあります。「教育訓練給付金」を活用すれば受講料を最大80％、「リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業」なら最大70％抑えることが可能です。

ここからは、給付金・補助金が活用できるスクールを3校紹介します。

Break Marketing Program

Break Marketing Programは、採用担当者・経営者が選ぶWebマーケティング講座でNo.1に選ばれた実績を持つWebマーケティングスクールです。※日本マーケティングリサーチ機構調べ

「Webマーケター養成講座」は、カリキュラムの8割が実践課題を占めており、現場で即戦力となるスキルの習得が目指せます。現役Webマーケター講師がメンターとして学習に寄り添ってくれ、無制限で質問もできるため、オンラインでもモチベーションを維持しながら、効率よく学習を進められるでしょう。

受講者は9割が未経験なので、Webマーケティングに関する知識がない方にもおすすめです。

WorX

WorXは、未経験の業界や職種への転職を支援するリスキリングサービスです。

「MARKETING CLASS」は、現役プロマーケターによるマンツーマン指導で、デジタルマーケティングの基礎や企画制作などのクリエイティブスキル、データアナリティクススキルなどを学びます。スケジュールは柔軟に調整が可能で、最短3カ月での転職を目指せるのが特徴です。

WorXの大きな特徴は、受講中に料金がかからないことです。後払い制で、転職が成功した際に「月給額面の10％ × 24カ月分」を受講料として支払います。転職が成功しなかった場合、原則受講料の負担はありません。

MERC Education

MERC Educationは、マーケティング戦略を学べるオンラインスクールです。

マーケティングにおける現状分析や施策立案、施策検証を体系的に学べるカリキュラムが用意されています。大手企業でマーケティングに携わった経験を持つ講師が教材を開発しており、実践を想定して、マーケティング戦略の構築を学べるのが特徴です。

転職支援も充実しており、マーケティングに特化した求人の紹介も受けられます。卒業後のサポートも手厚く、月1回無料講座が実施される他、勉強会などへも参加可能です。

給付金制度を利用すれば、税抜価格の受講料が最大100％補助される場合があります（消費税分の受講料・入学金はかかります）。

よくある質問

最後に、Webマーケティングスクールに関するよくある質問を紹介します。

Q. 無料のWebマーケティングスクールでどんなスキルが身に付きますか

学べる内容はスクールによって異なりますが、一般的に以下のようなスキルの習得が目指せます。

• Webマーケティングの手法・活用方法
• 専門用語
• データ分析方法
• 媒体知識
• 広告の入稿方法
• Googleアナリティクスの操作方法
• 生成AIのプロンプト作成

Q. 未経験からでもWebマーケターになれますか

未経験からでもWebマーケターを目指すことは十分に可能です。多くのWebマーケティングスクールでは、基礎から応用まで段階的に学べるカリキュラムが用意されており、未経験から無理なくスキルを習得できるよう設計されています。

独学での学習も不可能ではありませんが、スクールを活用することで、実務に直結するノウハウやツールの使い方を効率的に学べるほか、転職支援やポートフォリオ作成のサポートも受けられる点が大きなメリットです。

スクールの受講を考えている人は、複数のスクールで無料カウンセリングを受け、自分に合うスクールを見つけましょう。

まとめ

Webマーケティングは今やどの業界でも必要とされるスキルであり、未経験からでも挑戦しやすい分野です。無料や低価格のスクールを活用すれば、費用を抑えて効果的に学習を進められます。とはいえ、数あるスクールの中から自分に合ったものを選ぶには、内容やサポート体制を比較することが重要です。

マナビタイムでは、複数のWebマーケティングスクールを一括で比較・相談できる「まとめて問い合わせ機能」を提供しています。この機能を活用すれば、各スクールの特徴やサポート内容を効率的に確認でき、自分にぴったりのスクールが見つかります。

なお、マナビタイムでは、気になるスクールやコースを検討リストに保存し、まとめて問い合わせすることができます。

無料で学びたい方、給付金制度を利用したい方など、目的に応じたスクールを効率よく比較し、まずは気になるスクールにまとめて問い合わせてみましょう。