【現役ライターが教える】無料で使えるおすすめのAI文章校正ツール6選

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【現役ライターが教える】無料で使えるおすすめのAI文章校正ツール6選

AI技術の進化に伴い、文章の校正作業もより簡単に、そして効率的に行えるようになりました。特に、無料で利用できるAI文章校正ツールは、ブログやビジネス文書、学生のレポートなど、あらゆるシーンで役立つ便利なツールとして注目を集めています。
この記事では、無料で使えるおすすめのAI文章校正ツールを徹底比較し、それぞれの特徴や使い方、実際の検証結果を紹介。
さらに、現役ライターが実践している活用方法や注意点、よくある質問についても詳しく解説します。AIによる文章チェックを取り入れたい方にとって必見の内容です。

この記事でわかること
  • 無料で使えるAI文章校正ツールの特徴と機能の比較
  • 実際に試してみた検証結果と、現役ライターによる活用法の紹介
  • 用途別に最適なAI文章校正ツールのおすすめ紹介

AI文章校正ツールとは

AI文章校正ツールとは

AI文章校正ツールとは、人工知能を活用し、文章の誤字・脱字や文法のミス、表現の不自然さなどを検知・修正してくれるツールです。生成AIブームの火付け役とされる「ChatGPT」が2022年11月30日にリリースされてから、AI技術を応用した文章校正ツールが次々と登場しました。


AI文章校正ツールはこれまで時間や知識が必要だった校正・添削作業を効率化し、誰でも簡単に高品質な文章を作成できるようになります。その精度の高さから、現在ではビジネスの現場や個人ブロガー、学生のレポートなど幅広い分野で使用されており、人間とAIが共同で作るハイブリッド型の文章が主流になりつつあります。


誰でも手軽に文章の質を向上できるという点で、AI文章校正ツールは非常に有用です。


AI文章校正ツールの普及に伴い、それらをチェックするツール(AIチェッカー)も数多く登場しています。AIチェッカーは、学生によるAI不正使用の検出や、人間らしいコンテンツの維持に活用されています。


以下の記事では、無料で使えるAIチェックツールを5つ紹介し、それぞれの機能や特徴、実際に使用してみた結果を詳しく解説しています。AI生成の文章が気になる方は、ぜひご覧ください。


【比較表】無料のA文章校正ツール一覧

ツール名無料プラン会員登録ファイルアップロード
IWI日本語校正ツール1,000文字まで必要なし
Enno制限なし
必要なし

Shodo1,800文字まで 必要あり
User Local文章校正AI制限なし 必要なし
PRUV1,000文字まで
必要あり

ChatGPT 4o mini制限なし 必要なし
〇 

【検証結果付き】無料のAI文章校正ツール

AI文章校正ツールは多数あり、無料から有料まで幅広く利用されています。ここでは、無料で使えるAI文章校正ツールを紹介します。また、各ツールに人が書いた文章を実際に入力し、その校正精度を検証しています。ツール選びの参考にしていただければ幸いです。


検証方法について


今回の検証では、「冬におすすめの料理」をトピックとした350文字程度の文章に、以下の5つの誤りを加えたうえで執筆したものを検証文として使用しています。

  • 表記ゆれ:「あたたかい料理」と「温かい料理」の表記ゆれ

  • てにをはの誤用:「鍋料理やシチュー、スープなどに人気で」の「に人気で」は「が人気で」が正しい。

  • 重ね言葉:「いちばん最初に紹介」の「いちばん」と「最初」の意味の重複。

  • 漢字ミス: 「味が浸みこんで」は「染みこんで」が正しい。

  • タイポ(打ち間違い): 「おいsさ」は「おいしさ」が正しい

各ツールに上記の誤りを加えた文章を入力し、誤り箇所を正しく修正できているかどうかを検証します。ただ、ツールによっては文章量や内容によって得意不得意が異なる場合があります。そのため、本検証結果はあくまでも参考としてご覧いただき、各ツールの特性を理解したうえでご活用ください。

IWI日本語校正ツール


IWI日本語校正ツールはビジネスの現場などのチームで活用しやすいAI文章校正ツールです。もちろん個人での使用も可能で、会員登録なしで無料で利用できます。またドキュメントなどのファイルをアップロードする機能もあり、効率的に校正を行うことができます。

検証結果:IWI日本語校正ツール

検証結果:IWI日本語校正ツール

IWI日本語校正ツールは、誤り箇所の5分の3を検知しました。事前に用意した誤り箇所以外にもいくつかのミスを検知でき、校正の精度は高いと言えるでしょう。修正箇所が項目ごとに色分けされている点も、好印象です。


項目 精度
表記ゆれ
てにをはの誤用
重ね言葉
漢字ミス
タイポ

Enno


Ennoは、ビジネス文書やエッセイ、出版物など、フォーマルな文章を想定した無料で使えるAI文章校正ツールです。基本的なタイポ(打ち間違い)やスペースエラー(段落末尾の不要なスペース)を検知し、正しい文章へ修正してくれます。チェックされた文章はサーバー上に残ることもなく、安全に文章の校正ができます。

検証結果:Enno

検証結果:Enno

Ennoは事前に用意した誤り箇所の5分の1を検知しました。フォーマルな文章を想定しているツールだからなのか、検証文のようなカジュアルな文章の校正は、少し苦手なように感じます。

項目 精度
表記ゆれ
てにをはの誤用
重ね言葉
漢字ミス
タイポ

Shodo


ShodoはBERTと呼ばれる言語表現モデルを活用したAI校正ツールです。BERTは文章の前後を考慮して理解できるAI技術が特徴で、例えば「〇〇は美しい」という文でも、前後の情報を基に「〇〇」が何かを推測できます。このような文章を賢く理解する技術を応用し、誤字脱字やタイポ、変換ミスを検知し、文章の校正が可能です。

検証結果:Shodo

検証結果:Shodo

Shodoは、事前に用意した誤り箇所の5分の2を検知しました。今回の文章では、十分な力を発揮できなかった印象です。しかし、事前に用意した誤り箇所以外の「です。」の連続使用を検知しており、文章のリズムやぶつ切り感の解消など、文章の読みやすさを改善する用途でも役立つでしょう。

項目 精度
表記ゆれ
てにをはの誤用
重ね言葉
漢字ミス
タイポ

User Local文章校正AI


User Local文章校正AIは、生成AIの代名詞であるChatGPTと連携した文章校正ツールです。誤字・脱字や助詞の誤用など基本的な校正に加え、ら抜き言葉や誤った表現の訂正も可能です。会員登録なしですぐに使える点や、文字数制限がないことも魅力的です。

検証結果:User Local文章校正AI

検証結果:User Local文章校正AI

User Localの文章校正AIは、事前に用意した誤り箇所の5分の2を検知しました。全ての誤り箇所を見つけることはできず、満足のいく結果ではありませんでしたが、文字制限なく手軽に利用できるツールであるため、すぐに校正したい長文がある場合には役立つでしょう。

項目 精度
表記ゆれ
てにをはの誤用
重ね言葉
漢字ミス
タイポ

PRUV(プルーフ)


PRUVは、AIとPRUV独自のルールベースエンジンを統合した文章校正ツールです。利用には*会員登録が必要ですが、ユーザー独自のルール(辞書)を登録することで、ツールをカスタマイズできます。インターフェースも非常に使いやすく、校正したい文章をテキストボックスに入力し、チェック開始をクリックするだけで簡単に利用できる点も魅力的です。
*会員登録なしでも一部利用可

検証結果:PRUV

検証結果:PRUV

PRUVは、事前に用意した誤り箇所を検知できませんでした。今回の検証では、搭載機能であるパーソナル辞書などを使用せずに、ツールの設定をデフォルトで行いました。表記ゆれチェックや読みやすさチェックは有料版で利用可能であり、有料版を使用することで文章校正の精度向上が期待できるでしょう。

項目 精度
表記ゆれ
てにをはの誤用
重ね言葉
漢字ミス
タイポ

ChatGPT 4o mini


ChatGPTは、OpenAI社が開発したAIチャットボットです。生成AIの代表格として、昨今のAIブームの火付け役となりました。膨大なデータを活用し、人と自然な対話が可能で、質問に答えたり、提案を行ったり、さまざまな用途で使用できます。また、文章の校正も可能で、特に有料版であるChatGPT-4は高い評価を得ています。

検証結果:ChatGPT 4o mini

検証結果:ChatGPT 4o mini

ChatGPTは、事前に用意した誤り箇所の5分の3を検知しました。他のツールでは検知できなかった「漢字のミス」も検知しています。校正の精度は高く、非常に安定している印象です。また、ChatGPTの場合、対話を通じてさらに校正の精度を向上させることも可能です。使用者によってAIの性能が変わる点も興味深いです。

項目 精度
表記ゆれ
てにをはの誤用
重ね言葉
漢字ミス
タイポ

【ライター直伝】AI文章校正ツールの使い方

AI文章校正ツールは、あらゆる文章をより正確で読みやすくするための強力なサポートツールとして、さまざまな場面で活躍しています。ここでは、AI文章校正ツールの活用シーンを3つに分けてご紹介します。


1. ブログ記事の校正に活用


ブログを書く際に、誤字脱字文法のミスがあると、読者の信頼を損なう可能性があります。AI文章校正ツールは、ブログの文章全体をチェックし、読みやすく整える手助けをしてくれます。特に長文の記事や更新頻度が高いブログでは、自分では気づきにくい細かなミスも検知できるので、執筆後の見直しに最適です。

2. ビジネスメールや報告書の確認


ビジネスシーンでは、メールや報告書などの文章の正確さが重要です。AI文章校正ツールを使うことで、敬語の誤り言い回しの不自然さをチェックでき、相手に伝わりやすい文章に仕上げることができます。大事なクライアントへのメールや社内向けの文書を作成するときに、手軽に質の高い文章を作成できます。

3. 学生のレポートや論文のチェック


学生がレポートや論文を書く際、内容が充実していても文法や表現の誤りがあると評価が下がることがあります。AI文章校正ツールは、学術的な文章でも活用でき、論理的でわかりやすい表現に整えられます。ただ、学校によってはAIの使用を禁止にしている場合もあるので、必ず確認してから使いましょう。

AI文章校正ツールの注意点

AI文章校正ツールは非常に便利ですが、使い方次第では誤った修正意図しない変更が行われることもあります。より効果的に活用するためには、ツールの特性を理解し、注意すべきポイントを押さえておくことが大切です。ここでは、AI文章校正ツールを使用する際に気をつけるべき注意点をいくつかご紹介します。


1. 全ての修正が正しいとは限らない


AIは文法や語彙の誤りを検知する精度が高いものの、すべての提案が文脈に合っているわけではありません。文章の意図やスタイルを理解するのは人間にしかできない部分があるため、AIの修正提案を全て鵜呑みにせず、自分で確認して取捨選択することが大切です。

2. クリエイティブな表現に影響する可能性


AIは特定のルールに基づいて文章をチェックするため、ユニークな表現独自のスタイルを修正しようとする場合があります。特に個性的な文体を活かしたい場合は、AIの提案を過度に反映させないよう注意が必要です。

3. 専門的な知識を必要とする文章では誤解が生じることがある


AI校正ツールは一般的な文章には強いですが、専門用語特定分野の文章では不適切な修正提案を行うことがあります。技術文書や学術論文などの専門性の高い文章では、AIだけに頼らず、自分でもしっかりと確認することが重要です。

AI文章校正ツールに関するQ&A

AI文章校正ツールに関するQ&A

Q.AI文章校正ツールはどのような文章に対応していますか?


AI文章校正ツールは、一般的なブログ記事やビジネスメール、学生のレポートから技術文書まで、幅広い種類の文章に対応しています。ただし、専門的な用語や独自の表現に対しては、誤った提案をすることがあるため、注意が必要です。

Q.AI校正ツールの精度はどの程度信頼できますか?


多くのAI校正ツールは高い精度を誇り、誤字脱字や基本的な文法ミスの検知に非常に優れています。しかし、文脈や意図を完全に理解することは難しいため、提案された修正内容は必ず自分で確認し、適切かどうか判断することが重要です。

Q.無料のAI校正ツールと有料ツールの違いは何ですか? 


無料のAI校正ツールでも基本的な誤字脱字のチェックは十分行えますが、有料ツールはより高度な文法チェックや、文章のトーンやスタイルに関するフィードバックを提供することが多いです。また、使える機能が増え、専門用語への対応や、大量の文章を一度に校正できる機能が付いていることもあります。

まとめ

AI文章校正ツールは、誰でも手軽に使える便利なツールとして、多くの場面で活躍しています。
無料のツールでも十分に高品質な校正が可能で、ブログ記事やビジネス文書、学生のレポートなど、幅広い用途で活用可能です。
ただし、AIの提案はあくまで機械的なものであり、すべてを鵜呑みにせず、自身の意図と照らし合わせながら活用することが重要です。
本記事で紹介したツールや活用法を参考に、AI文章校正ツールを賢く使いこなし、質の高い文章を目指しましょう。


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