【最大56万円もらえる】リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業とは? 対象者や手順を徹底解説

【最大56万円もらえる】リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業とは? 対象者や手順を徹底解説

デジタル時代の到来により、社会人に求められるスキルも大きく変化しています。こうした中、注目されているのが「リスキリング(学び直し)」です。特に国の支援制度である「リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業」は、最大56万円の支援金が受けられる注目の制度です。対象条件や利用方法を知れば、 未経験からIT・デジタル分野への転職も夢ではありません。
本記事では、リスキリングの基本からキャリアアップ支援事業の概要、申請の手順、対象となる講座やおすすめスクールまでを徹底解説します。

この記事でわかること
  • 最大56万円支給される「リスキリング支援事業」の仕組みとメリット
  • 教育訓練給付制度とどう違う?それぞれの制度の違いと活用法
  • 対象講座がある厳選スクール4校の特徴と選び方も紹介
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そもそもリスキリングとは? 定義や重要性

そもそもリスキリングとは? 定義や重要性

リスキリングとは、個人の働き方の変化に伴い、必要な知識やスキルを身に付けるために勉強する取り組みです。


経済産業省ではリスキリングを通じて、物価上昇に対応できる継続的な賃上げの実現、特に中小企業への賃上げ波及や「構造的な賃上げ」の確立を狙っています。

第4次産業革命の今、商品製造や事務作業、倉庫での肉体労働などが人間からロボットへと置き換わりつつあります。そのような業務に従事している方は、「将来的に自分の仕事がなくなってしまうのではないか」と不安を感じるでしょう。


しかし、新たな技術の登場によって生まれる仕事も多くあります。例えば、ロボットなどのプログラム設計業務システム管理業務、それらに携わる人材のマネジメント業務などです。


これらの新しい職務に対応するには、一人ひとりの適切なスキル習得が欠かせません。そのため、リスキリングを活用して新たな知識を獲得し続ければ、変化する職場環境で新たなポジションでの活躍が可能になるでしょう。


リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業とは?

リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業」は、経済産業省が2023年から開始した制度で、近年注目を集めています。


この制度は、キャリアアップを目指す個人に対して、専門家によるキャリア相談からリスキリング講座の受講、さらには転職支援までを一貫して提供します。具体的な支援内容は、補助事業者とのキャリア相談や、自身のキャリア目標に合わせたリスキリング講座の受講、新しいスキルを生かせる転職支援などです。


一定の要件を満たせば給付金を得られるので、費用負担の軽減とキャリア発展の両立を同時にかなえてくれるのも大きな特徴です。


リスキリング講座の内容は、ITプログラミングやWebデザインなどのデジタル分野から、医療や介護などの福祉に関連したものなど多岐にわたります。

なぜ経済産業省がリスキリング事業に取り組むのか

経済産業省がリスキリング事業に取り組む背景には、日本人の気質や傾向が影響しています。


国際社会の中でも、日本人は比較的社会学習や自己啓発に取り組む人が少ないです。経済産業省が実施した調査では、転職に意欲的な人の割合は他国より低めでした。さらに、転職を考えている人の中でも、具体的な学び直しや訓練に取り組む人は少ない現状があります。

このような状況を打開する目的で立ち上げたのが、リスキリング事業です。リスキリングを通じて新たな分野で活躍できる人材を増やせば、国民全体の生産性や転職意欲の向上を目指せるでしょう。


リスキリング支援は、日本経済全体の底上げ効果も期待されています。この制度では、専門性の高い知識を持つ民間事業者が、カウンセリングから転職まで一貫した支援を提供します。そのため、長期的な目線で、企業の生産性向上や、働く人々のキャリアアップが相互に作用した好循環が生まれるでしょう。

リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業を利用するメリット

リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業を利用するメリット

リスキリング制度を利用するメリットには、受講者の経済的負担の軽減や、キャリア・転職支援があります。


一般的に、専門的なスキルの習得には高額な費用が発生します。しかし、一定の要件を満たす人がこの制度を利用すると、最大で受講料の70%(上限56万円)の給付を受けることが可能です。このことで、予算の制約から学ぶことを諦めていた人もスキルアップを実現できるでしょう。


受講前にキャリアコンサルタントによるカウンセリングが実施されることもメリットの一つです。コンサルタントが受講生の目標を把握し、目標達成に向けた効率的なスキル習得を後押ししてくれます。


リスキリング制度でキャリアアップ!
この制度ではスキル獲得後の転職支援も充実しているため、能力を生かせる職場探しができるのも大きなメリットです。独力での転職活動よりもスムーズなキャリアチェンジが可能です!

リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業の対象者と条件

リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業の対象者とその条件には、細かい決まりがあります。


まず、本制度を利用できる対象者は、企業などと雇用契約を結んでいる在職者の方です。正社員、契約社員、派遣社員やパート・アルバイトなど、雇用形態は問いません。しかし、リスキリング後に雇用主の変更を伴う転職を目指していることが条件です。経営者や個人事業主など雇用契約を結んでいない方や、単なる学習目的の方は対象外なので注意しましょう


本制度の給付金は2段階で支給されます。事業者が提供するリスキリング講座を修了すると受講料の50%が給付され、受講後に転職して1年間就業を継続した場合、追加で20%の給付を受けることができます。

※公開日時点の情報になります。最新情報はこちらからご確認ください。

教育訓練給付制度との違いについて

教育訓練給付制度との違いについて

リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業と、教育訓練給付制度にはどのような違いがあるのでしょうか。ここでは、主な違いを詳しく解説します。

※公開日時点の情報になります。最新情報はこちらからご確認ください。

教育訓練給付制度とは

教育訓練給付制度は、スキルアップやキャリア形成を目指す方々を支援する国の制度です。厚生労働大臣が指定した本制度を活用すると、費用の一部が国から給付されます。現在の教育訓練給付制度は以下の3種類です。


一般教育訓練給付金:一般的な資格取得に活用でき、受講費用の20%(上限10万円)が支給されます。


特定一般教育訓練給付金:より専門性の高い講座を対象にした給付金で、受講費用の40%(上限20万円)が支給されます。

資格取得後1年以内に就職した場合は、追加で10%(上限5万円)が支給されます。


専門実践教育訓練給付金:受講費用の50%(上限40万円)が6カ月ごとに支給されます。

さらに、就職後は追加で20%(上限16万円)、賃金が5%上昇すればさらに10%(上限8万円)が給付されます。

両制度の違いとは

リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業教育訓練給付金制度の違いには、前述した受給額以外にも多くのポイントがあります。

以下は、その違いをまとめた表です。


項目 教育訓練給付金制度 リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業
(リスキリング補助金)
実施者 厚生労働省 経済産業省
対象 雇用保険の被保険者
(在職中または離職後一定条件を満たす方)
企業の在職者で転職を目標にしている
申請方法 ハローワークで申請 スクールを通じてオンラインで申請
対象講座 国家資格/民間資格/通信講座など多様 IT・デジタル分野中心(認定事業者が提供)
補助率/
上限額
受講費用の最大80%(上限64万円)
※専門実践教育訓練給付金の場合
受講費用の最大70%(上限56万円)

教育訓練給付金対象のITスクール一覧はこちら

教育訓練給付金をより深く知って、講座をお得に受講したい方は、以下の記事も参考にしてください。


リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業の利用手順

リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業の利用手順には、大きく分けて以下の3つのステップがあります。

Step1:受講コースを決める

リスキリング支援事業を利用する手順の第一歩は、受講コースの決定です。

受講者は、各事業者のキャリアコンサルタントと面談を実施して、これまでのキャリア経験やスキル、将来の目標などを確認します。その後、キャリアコンサルタントと相談しながら、希望するキャリアプランに適したコースを選定します。

コース決定後の受講申し込みでは、受講費用をいったん全額負担する必要があるため、事前に資金計画を立てておきましょう。

Step2:修了後に受講費用の50%支給

受講者がリスキリング講座を修了すると、受講費用の50%(上限40万円)が給付されます。

例えば、受講料が80万円の講座を修了した場合、40万円の給付金を受け取ることが可能です。講座の受講が修了したら、手続きをしましょう。

Step3:受講費用の20%支給

講座修了後、キャリアコンサルタントの支援を受けて転職し、その後1年間継続して就業していると、追加で受講費用の20%(上限16万円)が支給されます。

合計で56万円(受講費用の70%)の給付を受けられます。先ほどの80万円の講座を例にすると、16万円の追加給付を受けることができます。

リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業の対象講座があるスクール

リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業(リスキリング補助金)の対象講座は、スクールによってさまざまです。ここでは、おすすめのスクール4つを紹介します。

デジタルハリウッド

デジタルハリウッド

項目内容
対象コース名Webデザイナー専攻
通常料金(税込)517,000円
使用できる補助金・給付金リスキリング支援事業(最大70%/上限56万円)
適用後の負担額(税込)155,100円~
受講期間6カ月
授業スタイルオンライン・通学・ハイブリッド
カリキュラム内容ポートフォリオ作成、実案件課題 など
サポート体制卒業後永年サポート、案件紹介、エクステンションプログラム
転職・就職支援ポートフォリオ制作指導、個別相談 など
講師現役デザイナー
返金保証要お問い合わせ
無料体験有(無料説明会:有)

現役クリエイターが講師を務め、IllustratorやPhotoshopの基礎から実践まで、即戦力になれるスキルを学べるのが特徴です。


カリキュラムには、実案件や課題制作が含まれており、コース修了時にはポートフォリオが完成する仕組みになっています。全国に40教室を設けているため、通学して学習したい方や、各拠点に常駐する現役クリエイターからのサポートを受けたい方も効果的に学習できます。


卒業後も継続的にキャリア相談や求人情報へのアクセスが可能なので、未経験からのキャリアチェンジを目指す方におすすめのプログラムです。


デジタルハリウッドの口コミはこちら

SAMURAI ENGINEER 侍エンジニア

SAMURAI ENGINEER

項目内容
対象コース名Webデザイナー転職コース
通常料金(税込)396,000円(入学金+受講料)
使用できる補助金・給付金リスキリング支援事業(最大70%/上限56万円)
適用後の負担額(税込)144,000円~
受講期間24週間
授業スタイルオンライン
カリキュラム内容オーダーメイドカリキュラム  など
サポート体制専属現役デザイナー、学習コーチ、Q&A掲示板 など
転職・就職支援履歴書添削、面接対策
講師現役デザイナー
返金保証有(条件有)
無料体験無(無料カウンセリング有)


リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業の補助金を活用できるスクールです。


学習で課題となる「質問のしにくさ」「エラー解決の難しさ」「継続性の維持」に対して、独自の三層サポート体制を確立しています。そのため受講生は、97.9%の高い学習継続率を実現しているのも大きな特徴です。


転職支援では、キャリアアドバイザーが受講生それぞれの目標に応じたアドバイスを提供します。第一線で活躍するWebデザイナーを目指して実践的なWebスキルを習得したい方におすすめのスクールです。


SAMURAI ENGINEER 侍エンジニアの口コミはこちら

テックアカデミー

テックアカデミー

項目内容
対象コース名Webエンジニア転職保証コース
通常料金(税込)877,800円
使用できる補助金・給付金リスキリング支援事業(最大70%/上限56万円)
適用後の負担額(税込)317,800円~
受講期間24週間
授業スタイルオンライン
カリキュラム内容テキストベース、案件挑戦型
サポート体制チャットサポート(24時間以内)、週2マンツーマン
転職・就職支援求人情報、スカウト、キャリア相談、履歴書添削、面接対策
講師現役エンジニア
返金保証有(対象コースのみ)
無料体験

豊富なコースを提供しているプログラミングスクールです。


テックアカデミーは、転職までサポートが受けられる転職保証コースの他、初心者向けや実践的な案件に挑戦できるコースなど多彩なプランがあります。転職保証コースなら、約6カ月でプロのエンジニアを目指せます。副業向けの専門コースもあり、ご自身の目指すキャリアに合わせた学習が可能です。

一人ひとりに経験豊富なパーソナルメンターが付き、週2回のメンタリングでは学習効率を高めるアドバイスも受けられるため、未経験でも安心です。


テックアカデミーの口コミはこちら

DMM WEBCAMP

DMM WEBCAMP
出典:DMM WEBCAMP

項目内容
対象コース名はじめてのプログラミングコース
通常料金(税込)169,800円
使用できる補助金・給付金リスキリング支援事業(最大70%/上限56万円)
適用後の負担額(税込)50,940円~
受講期間4~16週間
授業スタイルオンライン
カリキュラム内容実践を通して基礎から開発の流れの知識を習得できるカリキュラム など
サポート体制定期メンタリング、質問や課題レビューサポート、学習進捗の見える化 など
転職・就職支援選考用書類の添削、自己分析、基本的なビジネスマナー など
講師現役エンジニア
返金保証有(条件有)
無料体験

経済産業省認定のリスキリング補助金制度が利用できるプログラミングスクールです。現役エンジニアやデザイナーによる週2回の対面指導と、チャットサポートを提供しています。


独自のカリキュラムでは、実践的なチーム開発を通じてプログラミングスキルを磨くことが可能です。また、キャリアアドバイザーによる個別サポートもあり、転職後1年以内の離職率2.3%という実績を誇ります。


実践的なプログラミングスキルと、社会人の基礎力を同時に習得したい方におすすめのスクールです。


DMM WEBCAMPの口コミはこちら

※補助金・給付金の支給には条件があります。詳細は各スクールまたはハローワークでご確認ください。

リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業のよくある質問

ここでは、リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業のよくある質問を3つ紹介します。

Q.教育訓練給付金とリスキリング支援事業(リスキリング補助金)は併用できる?

基本的に、同一の講座に対して、教育訓練給付金とリスキリング支援(リスキリング補助金)の併用は認められていません。

異なる分野や内容のコースであれば、それぞれの制度の活用も可能です。例えばITの専門コースを教育訓練給付金で、プログラミング講座をリスキリング支援で受講するなどの組み合わせを検討できます。

Q.必ず転職しないといけませんか?

リスキリング支援事業では、将来的なキャリアチェンジを視野に入れていることが参加条件です。

受講料の半額補助を受けて支援対象になるためには、初回面談時に転職の意向を明確にする必要があります。ただし、実際の転職活動はスキル習得後のタイミングでも構いません

Q.リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業対象のスクールはどうやって探す?

教育機関やコースを効率的に見つけるには、マナビタイムの検索システムを活用しましょう。マナビタイムでは、リスキリング支援対象のスクールを簡単に検索できます。


より詳しい情報を知りたい方は、以下のリンクから詳細をご覧いただけます。


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教育訓練給付金対象のITスクールを検索したい場合は、こだわり条件のコースに関する特徴から費用/体験授業を選択し、絞り込むことができます。

まとめ

「リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業」は、変化の激しい現代社会において、個人が継続的にスキルを更新していくための強力なサポート制度です。最大56万円の補助が受けられるこの制度は、特にIT・デジタル分野のスキル習得を目指す方にとっては大きなチャンスとなります。


教育訓練給付制度との違いや、申請の手順、対象となる条件を理解することで、より自分に適した支援を受けられるようになります。


さらに、マナビタイムでは、気になるスクールを比較検討しやすくするために、検討中リストに入れたコースに対して一括で問い合わせできる「まとめて問い合わせ機能」を提供しています。



対象講座を受講したいと考えている方は、複数のスクールを比較しながら効率よく情報収集するためにも、まとめて問い合わせを活用するのがおすすめです。


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