Python副業の始め方|初心者向け案件と稼ぐためのロードマップ

Pythonの需要が高まっている昨今、Pythonを使った副業を始めたいと思っている人は多いでしょう。しかし、実際にどのような案件があって、どのくらい稼げるのか分からず、始めるべきか迷われている人もいるのではないでしょうか。
そこで本記事では、2024年10月時点におけるPythonを使った副業の状況や、初心者でも始めやすいといわれる理由を解説します。
また案件別の収入の相場やロードマップ、勉強方法まで紹介しているので、これから副業に挑戦したいと考えている人はぜひ参考にしてみてください。
Pythonを使った副業の状況

まずはPythonを使った副業の需要や、未経験・初心者でも取り組める仕事なのかどうかといった現状を解説します。
Pythonを使った副業案件が増加中
Pythonを使った副業は需要が高く、案件の数も豊富です。実際に2024年10月のプログラミング言語ランキング「TIOBE Index」において、Pythonは人気1位を獲得しています。
TIOBE Indexとは、ソフトウェアの品質向上と追跡を行っているベンダー「TIOBE Software」が毎月発表している、プログラミング言語の人気ランキングのことです。GoogleやAmazonなどで検索されている言語名をもとにランキングを付けており、その言語がどれだけ話題に上っているかを示す指標としてよく用いられます。
Pythonが人気の理由として、比較的習得しやすく、安全であることが挙げられます。また、昨今はさまざまな業界でDX化の推進や最先端技術の開発が実施されており、汎用性が高いPythonが求められていることも人気の理由でしょう。
Pythonなら初心者でも副業にしやすい理由
Pythonはプログラミング言語の中でも、簡単かつ理解しやすい構文であり、初心者でも始めやすい言語とされています。またPythonに関する情報はインターネットに多く掲載されているため、学習中に不明点が出てきても自分で解決できる確率が高い点もメリットとして挙げられます。
また無料で利用できる初心者向けの学習サイトも多数提供されているため、初心者でも学ぶことができ、最終的に副業を始めることも可能です。
Pythonを使った副業の種類

Pythonを使った副業にはさまざまな種類があります。ここでは、代表的なデータ分析・自動化・アプリ開発の3つの案件について見ていきましょう。
データサイエンス(分析・抽出・解析)
Pythonを使った代表的な副業案件に、Pythonを使用したデータ収集・データ分析があります。
まずは解決したい問題を明確にし、必要な情報を統計データやデータベースから収集します。集めたデータを分析・整理して、グラフ化し、統計モデルを作成したら、作業は完了です。
データサイエンスの副業は難易度が高く、ある程度プログラミングに慣れている中級者から上級者に向いている副業です。
また統計学のスキルがある場合は、ビッグデータ分析に関する案件も担当できます。
自動化ツール開発
Pythonを使用して自動化ツールの開発を行う副業もあります。
主な内容は、Excel・Word操作やメール送受信、SNS操作、画像編集などの事務作業を、Pythonを使って自動化することです。またWebページの自動化もでき、指定した画像やデータの抽出・解析などが効率化されます。
自動化を行うことで業務時間を削減できるため、多くの企業が自動化ツールの開発を重視しています。今後ニーズが高まる可能性が高い副業で、初心者や未経験者でも採用されやすい傾向にあるでしょう。
アプリケーションの開発
Pythonを使ったアプリケーション開発の副業もニーズがあります。GoogleやYouTube、Dropboxなど、多くの人が知っているアプリケーションの開発にはPythonが利用されていることが多いためです。
ただしアプリケーション開発は、企業の各部署やエンジニアと協力しながら開発を進めなければいけません。案件によっては初心者には難しい内容の場合もあるため、業務内容をよく調べてから応募するとよいでしょう。
Pythonを使った副業の報酬の相場

Pythonを使った副業の報酬は、時給換算で1,500〜3,000円程度、単発だと月1万〜10万円程度であることが多いです(※)。報酬の相場は業務内容やスキル、経験によって異なりますが、以下に目安となる金額を仕事内容ごとにまとめたので、参考にしてみてください。
※2024年10月24日時点。
データ収集(スクレイピング)
データ収集(スクレイピング)の副業は、Pythonの案件の中では比較的単価が安い傾向にあり、時給1,000〜3,500円が一般的です(※)。クラウドソーシングサービスでも、数多く募集が出されています。
相場が低い理由として、Pythonの基本的なスキルがあれば対応できる業務であることが挙げられます。難易度が低いことが多いため、初心者におすすめの副業です。
※2024年10月24日時点。
アプリケーション開発
先述のように、Webアプリケーションやインストール型のアプリケーションの開発を行う際にも、Pythonはよく使用されています。アプリケーション開発における報酬の相場は、時給2,100~2,600円ほどです(※)。
アプリケーション開発は求人数が多く、働き方も選びやすい傾向にあります。単価の高い単発案件に応募したり、時間が確保できる場合は月給制で働ける案件を探したりするのもよいでしょう。
※2024年11月6日時点。
自動化ツール開発
Pythonを使用した独自の自動化ツールを開発する企業は多く、副業としても需要があります。
報酬の相場は時給1,200〜3,000円程度が多い傾向があります(※)。業務効率化を進めている企業は多いので、毎月安定した金額を稼げる可能性が高いです。
※2024年10月24日時点。
データサイエンス
データサイエンスは難易度が高いため、時給は3,000〜5,000円と他の案件と比較しても高めです(※)。副業向けの案件数は少ないため、知り合いの紹介やSNSを通じて仕事を探すケースが多いですが、求人サイトで見つける方法もあります。
※2024年10月24日時点。
機械学習
AI技術の進歩に伴い、Pythonを使用した機械学習プロジェクトに関する開発案件も増加しています。
データベースやサーバー、クラウドサービスなどの知識が必要なため、専門性が高い案件です。求められる知識やスキルレベルが高いため、時給も3,000~5,000円と高めに設定されていることが一般的です(※)。
未経験で始めるのは難しいため、知識と実務経験を身に付けた上で挑戦することをおすすめします。
※2024年10月24日時点。
AI関連の開発
AI技術が進歩するにつれて、AI関連の開発案件も増えています。
データサイエンスや機械学習とも密接に関係しており、幅広い知識やスキルが必要です。難易度も高く、時給は3,000~6,000円と高額に設定されています(※)。
AI関連の開発に関する仕事は今後も増えることが予想されるため、収入アップが期待できます。副業から本業へのキャリアアップもできるでしょう。
※2024年10月24日時点。
Pythonを使った副業を探す方法

ここからは、Pythonを使った副業を効率的に探す方法を解説します。これから仕事探しを始めようとしている場合は、参考にしてみてください。
求人サイトやエージェントを活用する
Pythonの副業は、求人サイトやフリーランスエージェントを利用して探せます。特に副業向けの求人サービスを利用すると、条件面や業務内容でマッチした案件を効率的に見つけられるため、おすすめです。
クラウドソーシングサービスを活用する
クラウドソーシングサービスを活用して案件を探してもよいでしょう。案件単位で仕事を探したいときに使われるケースが多いです。
初心者向けの案件や、平日の夜、土日の空いた時間でできる軽めの案件など、難易度が低い案件や規模の小さい案件を見つけることも可能です。
自分から営業する
X(旧:Twitter)やFacebookなどのSNSを活用して、自分で企業に営業して案件を獲得する方法もあります。ポートフォリオを作成し、経歴や実績をSNSに公開しておけば、企業からオファーが来る可能性もあるでしょう。
直接契約の副業は、紹介サービスやクラウドソーシングを利用するよりも高単価であったり、条件面でも融通が利いたりする場合があります。
Pythonを使った副業を獲得するために必要なスキル
Pythonを使った副業を獲得するために必要なスキルを解説します。これから案件獲得を目指す方は参考にしてください。
案件に取り組む上で必要な技術的スキル
Pythonの案件を受注する際に必要な技術的スキルには、以下があります。
- システム開発の基礎
- Webアプリケーションの開発能力
- スクレイピング技術
- WebAPIの活用スキル
- 機械学習の基礎知識
Pythonを使って副業をする場合は、システム開発の基礎を学んでおくことが大切です。基礎があれば、初心者向けの案件でスムーズに業務を進められる可能性があります。
また、Pythonを使ってWebアプリケーション開発を行いたい場合、主要なプログラミング言語の理解やWeb環境の仕組みの把握が前提条件となります。
スクレイピング技術はPythonの案件を獲得するためには欠かせません。難易度も低いため初心者でも習得しやすいでしょう。
WebAPIはさまざまなシステム開発で活用されています。Web上で公開されている外部のシステムを利用するための接点となり、Pythonのスキルと併用して活用可能です。
機械学習の基礎知識も、高単価の案件を獲得する上で必須となるスキルだといえます。
案件獲得に必要なスキル
技術的スキル以外にも案件獲得にはあった方が良いスキルとして、以下の3つが挙げられます。
- セルフマネジメントスキル
- コミュニケーション能力
- 営業力
セルフマネジメントスキルは、副業する上で必須のスキルです。期日以内に収まるよう仕事を進めるには、作業スケジュールの作成や優先順位の設定が必要となります。
コミュニケーション能力も、顧客と円滑に業務を進めるためには鍛えるべきスキルです。新規案件の獲得や発注を継続してもらうためには、社会人として最低限のコミュニケーション能力が求められます。
また営業力は副業で案件を獲得する際、自分の魅力を伝えたり、信頼関係を築いたりするためには不可欠なスキルだといえます。
Pythonを使った副業で稼ぐためのロードマップ
Pythonを使った副業案件で稼いでいくためのロードマップを、未経験者と経験者に分けて解説します。
初心者や未経験者がPythonを使った副業で稼ぐロードマップ
初心者や未経験者の人が、Pythonを使った副業で月額5万~10万円を稼ぐまでのロードマップは以下の通りです。
- 基礎スキルを学ぶ
- 簡単なWebサービス開発を経験してみる
- ポートフォリオを作成する
- 案件に応募する
初心者・未経験者が案件を探す際はクラウドソーシングや求人サイトを利用し、スクレイピングや簡単なWeb開発を中心に獲得していくのがおすすめです。
まずは副業で5万~10万円稼ぐことを目指して実績を積み、徐々にスキルアップしていくようにすると初心者や未経験者でも挑戦しやすいでしょう。
経験者がPythonを使った副業で月額10万円以上を稼ぐロードマップ
プログラミングの経験者がPythonを使った副業で、月額10万円以上稼ぐまでのロードマップは以下の通りです。
- スクールで学び、実践経験を積む
- ポートフォリオを充実させる
- 安定した高額副業を獲得する
Pythonに関する正確な知識とスキル、実践経験が求められるため、まずはスクールで学び、実践経験を積むところからスタートします。ITスクールであればカリキュラムに沿って学ぶだけで知識が身に付くので、独学で勉強するよりも効率的です。また、ポートフォリオを作成できるカリキュラムを選べば、仕事探しの際に役立ちます。
さらに、副業として稼ぎ続けるには、継続的なスキルアップも欠かせません。新しい知識が必要になったらその都度学び、年収アップを目指しましょう。
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まとめ:Pythonのスキルを身に付け、副業で稼ごう
DXの推進やAI・機械学習などの最先端技術の開発に伴い、多くの企業でPythonが活用されているため、Pythonを使った副業の需要が高まっています。
Pythonは他のプログラミング言語と比較しても、構文が簡単で初心者も取り組みやすいです。スキルアップすることで、着実に稼げる可能性があるため、ロードマップを参考に案件獲得に向けて取り組んでみてください。
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