フリーランスの動画クリエイターになる方法とは?必須スキルや年収アップの方法も解説

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フリーランスの動画クリエイターになる方法とは?必須スキルや年収アップの方法も解説

動画コンテンツの需要増加に伴い、動画クリエイターの活躍の場は増えています。株式会社矢野経済研究所の調査結果によると、直近5年間において増え続けているため、2023年ではさらに増加することが見込まれます。
(出典:株式会社矢野経済研究所「動画コンテンツビジネスに関する調査」

動画クリエイターになるにあたって、初めからフリーランスとして働く選択肢もありますが、人脈や実績のない状態だと、安定した収入や継続的な仕事の獲得は難しいでしょう。長く続けていくためには、動画制作のスキルを磨きながら着実に実績を積んでいく根気強さが求められます。

今回の記事では、フリーランスの動画クリエイターのメリットやデメリット、仕事の獲得法、活躍するためのスキルについて解説します。フリーランスの動画クリエイターとして大切なスキルや学習法、仕事の探し方も紹介しているため、ぜひご覧ください。

動画クリエイターの仕事内容

動画クリエイターの仕事内容

動画クリエイターは、動画の企画・撮影・編集・デザインを一貫して行う仕事です。

企業のブランディング動画や地域おこしのPR動画、サービス・商品の紹介動画、Webコンテンツ動画など、ジャンルは多岐に渡ります。

動画クリエイターは動画編集をする仕事だと思われがちですが、実際は企画などの細かな部分も仕事の一部です。視聴者の心をとらえるストーリーを考え、構成や効果音、ナレーションなどを考えなければなりません。動画の長さやキャスティング、ロケーションなど、センスが問われる仕事です。

最近では、SNSやオンラインプラットフォームの普及に伴い、短い時間でインパクトのある動画を作成するスキルが求められています。そのため、トレンドを把握し、最新の編集技術やソフトウェアを駆使して、独自の表現を追求することがとても重要です。

フリーランスの動画クリエイターとして活動するためには、質の高い動画制作をしつつ、自ら動画制作の案件を探し、獲得しなければなりません。特に安定した仕事量や高単価の案件を獲得するには、高い動画編集の技術とコミュニケーション能力が求められます。

フリーランスの動画クリエイターに向いている方の特徴は他にもあります。


  • 動画サイト・テレビ・映画をよく見る
  • 未知の領域への挑戦意欲が高い
  • 体力に自信がある

動画を制作する際には既存コンテンツからヒントを得つつ、自分なりのアイデアを反映した作品に仕上げることが重要です。そのため、動画コンテンツをよく見る方や未知の領域への挑戦意欲が高い方は、動画クリエイターに向いています。

また、フリーランスとして活動する中では納期に追われることもあります。納期のプレッシャーがある中で良質なコンテンツを生み出すためには、十分な体力と制作活動に対する意欲が必要でしょう。

フリーランスの動画クリエイターになる3つのメリット

フリーランスの動画クリエイターになる3つのメリット

フリーランスの動画クリエイターになれば働き方や仕事内容の自由度が格段に高まり、より自分に合うスタイルで働くことが可能です。

ここからは、フリーランスの動画クリエイターとして働くキャリアの魅力や会社員と比較した場合のメリットをより詳しく解説します。

時間や場所にとらわれない


フリーランス最大のメリットは、場所と時間にとらわれずに働ける点です。パソコンとインターネット環境さえあれば好きな場所で、自分の都合のいい時間帯に働けます。

仕事の受け方を工夫すれば、長期の休暇を取得して家族と旅行に行くことも可能です。

ただし、極端な長期休暇を取得すると復帰後に案件を受けにくくなる可能性があるため、休暇中でも仕事をする日を作る・旅行しながら仕事をするなど、バランスを考えましょう。

努力次第で収入アップできる


フリーランスの動画クリエイターは、受ける仕事の量や案件の単価も自分で自由に調整することが可能です。

高単価の案件を取得したり多くの仕事を受けたりすれば、大幅な収入アップも狙えるでしょう。

案件を自由に選べる


フリーランスの動画クリエイターは会社に所属していないため、組織の決定に従って気の進まない案件を受ける必要はありません。

自分が興味を持てる仕事や希望単価を満たす案件のみを厳選して受ければ、働く上でのストレスを軽減できます。

フリーランスの動画クリエイターになる3つのデメリット

フリーランスの動画クリエイターになる3つのデメリット

フリーランスの動画クリエイターはメリットが多い働き方である反面、会社員とは異なる大変さやデメリットを実感する可能性もあります。

自分の決断を後悔しないためにも、ここから紹介するデメリットをしっかりと把握した上で、フリーランスとして生活していけるかを考えましょう。

収入が不安定になる


顧客の信頼を獲得するまでは高単価の案件を取得しにくく、収入の少ない状態が続きます。
さらに、十分に稼げるようになったあとも、フリーランスの収入は会社員ほど安定しません。顧客都合で案件が打ち切られると、急に収入が途絶えてしまうリスクにも備えておくことが重要です。

稼げるようになるまで時間がかかる


フリーランスは、自ら仕事を探さなければ案件を受注できず、当然収入も得られません。
とはいえ、動画クリエイターとして信頼を獲得するためにはある程度の時間がかかります。働き始めてしばらくの期間は思うように案件が探せず、稼げないリスクがあることを念頭に置いておきましょう。

自己管理能力が必要となる


フリーランスは、勤務時間や納期までのスケジュールを自分で管理する必要があります。
加えて、税金や社会保険関係の手続きも人任せにはできません。無数にあるやるべきことを整理して計画的に進めるためには、高度な自己管理能力が求められます。

フリーランスの動画クリエイターを目指す方法3選

フリーランスの動画クリエイターを目指す方法3選

フリーランスの動画クリエイターを目指すには、次の3つの方法があります。


  • 書籍や学習サイトを使い独学する
  • 動画編集スクールに通う
  • 動画を制作してサイトやSNSで発信をする
ここからは、それぞれの方法を順に解説します。

方法1:書籍や学習サイトを使い独学する


独学する方法としては、動画編集に関する書籍・オンライン学習サイト・動画クリエイターや制作会社のブログ購読といった方法があります。

動画編集を自分で学ぶには、参考書や動画編集ソフト、動画教材を自ら購入する必要があり費用がかかります。また、スケジュール管理をしながら、計画的に学習する自己管理能力が大切です。

基礎知識が身についたら作業できる環境を整え、自ら動画を制作・発信していきましょう。自分の作った動画へのフィードバックを得たいのであれば、通信講座やスクールで学ぶのがおすすめです。

方法2:動画編集スクールに通う


通信講座や動画編集スクールを利用することで、動画編集のスペシャリストである講師から基本的な動画編集の知識や実践で使える技術を学べます。

スクールによっては、動画クリエイター同士で有益な情報交換をし、場合によっては案件の獲得も可能です。学費・学習できる内容・受講方法(通信・通学)・各スクールの特色を比較しつつ、自分に合ったスクールを選びましょう。

費用はかかるものの、スクールに入ることで短期間でのスキルアップが図れます。1日でも早く動画クリエイターとして仕事を始めたい方にはスクールの受講がおすすめです。

方法3:動画サイトやSNSで発信する


独学やスクールで学んだ知識・スキルを活かして動画を発信することで、沢山の視聴者の目に留まります。動画が顧客の目に留まり、仕事に結びつく場合もあるので、積極的に動画を投稿していきましょう。

動画制作を続けていると、同じ仕事をしている動画クリエイターや動画制作関連の職業の方と知り合う機会が増えていきます。広い人脈を作ることで、案件獲得や情報交換の幅が広がり、長期に渡りフリーランスとして活躍できるようになります。

動画の制作を通じて磨かれた編集スキルは、自分の武器として機能する宝物です。制作した動画が多くのユーザーから評価されれば、フリーランスとして活動する上での自信もつきます。

1日でも早く一人前のフリーランスの動画クリエイターになるためにも、スキルアップや現時点での実力を試す場として動画サイトやSNSを活用しましょう。

フリーランスとして続けていくために必要なスキル

フリーランスとして続けていくために必要なスキル

フリーランスを長く続けていくためには、主に下記のスキルを磨く必要があります。


  • 作品作りの土台となる撮影・編集スキル(編集ソフトや撮影機材を使いこなす知識や技術)
  • 顧客の期待に応えるマーケティングスキル
  • 仕事の幅を広げるコミュニケーション能力
ただ待っているだけでは、案件は獲得できません。フリーランスとして生きていくためには、自ら進んで顧客やディレクターに提案する能力も重要です。

ここでは、フリーランスの動画クリエイターに必要なスキルを具体的に解説していきます。

作品作りの土台となる撮影・編集スキル


YouTubeチャンネルでも企業からの動画制作依頼でも、撮影・編集の高いスキルが求められます。そのため、動画編集ソフト(PowerDirector・Adobe Premiere Proなど)や撮影機材を使いこなす能力も大切です。

被写体をきれいに撮影する技術、音声や画質の調整方法など、場数をこなしてスキルを磨き、制作実績を積んで単価アップや高収入案件の獲得を目指しましょう。

顧客の期待に応えるマーケティングスキル


動画を通じて商品・サービスをPRするには、マーケティングスキルが必要不可欠です。視聴者が求めるニーズに応え、「これが欲しい・使いたい」と思わせる企画・コンテンツを制作できる動画クリエイターは市場価値が高く、顧客からの支持にもつながります。

また、商品・サービスの魅力を伝える動画を制作するには、高度な撮影・編集スキルはもちろん、最新のトレンドチェックやSEO対策の知識も大切です。質の高い動画でセールスを展開させ、企業の商品・サービスの売り上げに貢献することができれば、フリーランスの動画クリエイターとしての自信にもつながります。

仕事の幅を広げるコミュニケーション能力


フリーランスの動画クリエイターとして自ら仕事を獲得するためには、コミュニケーション能力が欠かせません。

案件の獲得から顧客との打ち合わせ、制作における業務連絡まで、すべて自分でこなし、さまざまな業種の方と関わりながら仕事をするため、丁寧かつ適切なコミュニケーションが求められます。

仕事以外で関連書籍を読んだり、動画教材で学ぶなど、コミュニケーションについての勉強が必要です。不安があれば、まずは副業から動画編集の仕事をスタートし、顧客と関わりを持ちながらコミュニケーションスキルを磨いていきましょう。

フリーランスとして年収アップを叶える5つの方法

フリーランスとして年収アップを叶える5つの方法

上述した通り、フリーランスの動画クリエイターとして活動する場合は収入が安定しにくいデメリットがあります。実績と実力が伴った動画クリエイターとして成長できれば、受注する仕事や努力次第で年収1,000万円以上を得ることも夢ではありません。

ここからは、フリーランスとして成功し年収アップを叶える方法を紹介します。

専門分野を持つ


「動画」とひとくちにいっても幅広いジャンルがあり、何を制作するかによって好まれる構成や編集方法が異なります。

特定分野に特化して専門性を養えば、他の動画クリエイターと差別化ができます。さらにそのジャンルの専門家として制作に携われば、大幅な年収アップも期待できるでしょう。

動画サイトを活用する


動画サイトは、自分のスキルや実績をアピールできるツールでもあります。YouTube動画などで投稿を続けていると、作品を見たユーザーから高単価の仕事を依頼される可能性もあるでしょう。

また、YouTubeをはじめとした一部の動画サイトでは、視聴回数を伸ばせば広告収入を得られることもあります。案件獲得・収入アップを目指すためにも、継続的な投稿を続けましょう。


ワークショップやセミナーを開催する


講師としてワークショップやセミナーを開講し、制作スキルやノウハウを共有すれば副収入を得られ、結果として年収アップにつながります。

専用サイトに登録してオンラインで講義するスタイルを採用すれば、制作案件と講師の副業を無理なく両立できるでしょう。人に教えることが好きな方にとっては、非常におすすめの方法です。

アフィリエイトマーケティングを活用する


アフィリエイトマーケティングも、副収入の獲得を狙うのにおすすめの方法です。

アフィリエイトマーケティングとは、商品やサービスを広告したい企業と契約し、成果に応じた報酬をもらう仕組みを活用したマーケティング方法です。例えば、自分の運営ブログで制作機材などを紹介し、販売につながった場合に企業から一定額の報酬を受け取れます。

長期的な関係を築く


仕事のない期間が長くなるほど、フリーランスの年収は下がります。常に仕事がある状態を作るためには、一度取引した顧客へ定期的に連絡して関係性を深めることが大切です。

顧客と十分な信頼関係が構築されると、継続的な仕事の依頼を受けられる可能性が高まります。顧客の周りに動画を制作したい方がいる場合は、新規案件の紹介を受けられるケースもあるでしょう。

フリーランスの動画クリエイターの始め方!キャリアアップをする方法4選

フリーランスの動画クリエイターの始め方!キャリアアップをする方法4選

フリーランスとしてキャリアアップするためには、自ら案件を獲得したり制作会社の仕事に携わりながら、キャリアと実績を積み上げることが大切です。キャリアップの方法は、主に下記の4つです。

ここからは、それぞれのキャリアアップ方法について解説します。

方法1:クラウドソーシングを活用する


クラウドソーシングサイト(クラウドワークス・ランサーズなど)には、動画編集の案件が豊富にあります。

フリーランスになる前に副業で経験を積みたい方や、数をこなして動画制作の基礎を固めたい方には、クラウドソーシングを活用して実力を高めることがおすすめです。継続案件を受注できれば、顧客との信頼関係が深まるだけでなく、大きな仕事を任せてもらえる可能性もあります。

ポートフォリオ(過去の実績・動画作品・使用可能なソフトなどの記録)やプロフィールを充実させて、受注率をあげられるようにしましょう。

方法2:動画制作会社の仕事を請け負う


動画制作会社のHPや求人サイトから、業務委託やアルバイトとして応募することも一つの手段です。応募の際には、履歴書やポートフォリオを作りこんで、実績をアピールすると採用されやすくなります。

また、依頼者のニーズに沿った動画制作を行うことで、企画力や動画編集に関するスキルアップが可能です。加えて、制作チーム内での業務連絡や顧客とのやり取りを通して、マーケティングスキルやコミュニケーション能力の向上を図ることができます。

制作会社は動画編集を発注したい企業と動画クリエイターを結ぶ役割もあり、常に案件を抱えている状態です。制作会社の仕事を請け負えば、営業工程を減らして案件の獲得ができるため、仕事の幅を広げつつ、より多くの実績を積み上げられるでしょう。

方法3:SNSやブログを通じて応募・アピールをする


X(旧:Twitter)やInstagram、個人ブログなどを通じて、仕事を募るクリエイターもいます。募集を行う際はポートフォリオを準備して、顧客と連絡がとりやすいようメールアドレス(またはメッセージアプリのID)を記載しておくとよいでしょう。

また、SNSで知り合った知人を介して依頼されるパターンもあります。仕事で出来た縁を大事にして、ジャンルを問わず多くの仕事をこなしていけば、フリーランスの動画クリエイターとしてキャリアアップが可能です。

SNSや個人ブログの運用には一定の手間と時間がかかるもののキャリアアップのきっかけになる可能性があることに加え、次のようなメリットもあります。

  • 年収アップのチャンスが広がる
  • フリーランスとしての人脈が広がる
SNSや個人ブログはフリーランスを目指す上で欠かせないツールであることを理解し、継続的な運用を行うことがおすすめです。

方法4:スキルシェアマーケットを利用する


動画制作のスキルを出品できるスキルシェアサービス(ココナラ・ワークシップなど)からでも案件を獲得することができます。

スキルシェアサービスは、単価の設定や、やりたい仕事のジャンルを個人で決められるのがメリットです。企業から個人まで、さまざまな依頼者のニーズに応えながら動画を制作できるので、応用力を身につけられます。

出品スキルを購入してもらうためには、実績・実力をアピールする力と充実したポートフォリオが必要です。過去作品をポートフォリオとして提示すれば、依頼者に動画編集スキルのレベルが伝わりやすくなるでしょう。

まとめ:スキルを取得しフリーランスの動画クリエイターを着実に目指そう

フリーランスの動画クリエイターとして、長く続けていくためには動画編集スキルを磨き続ける必要があります。

まずは独学やスクールで基礎的な撮影・編集スキルを身につけ、動画制作の仕事を通じてさらなる成長を目指しましょう。ジャンルにこだわらず、さまざまな動画制作の仕事に挑戦する姿勢を持てば、確実に実力はついていきます。

焦らず着実に、フリーランスの動画クリエイターとして活躍できる力を磨いていきましょう。


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