ライターとはクライアントから依頼された企画に合わせて文章を書くお仕事です。そのなかでも、Webライターは場所や時間を問わず仕事ができ、フリーランスとして働きたい方に人気です。
この記事では、ライターの平均年収をご紹介します。また、ライターの働き方の種類やそれぞれのメリット・デメリット、ライターとして収入を上げる方法も併せて解説します。
ライターを目指している方やフリーランスのライターになることを検討している方は、ぜひ参考にしてください。
ライターの平均年収は300万円以下
求人ボックスによると正社員のライターの平均年収は約449万円です。(2023年5月9日現在)
一方、フリーランス協会「フリーランス白書2019」によるとフリーランスライターの平均年収は300万円以下であり、全体の30%は200万円以下のため、決して高収入な職種とは言えません。
しかし、年収1,000万円以上を稼ぐフリーランスのライターもいます。ブログやnoteなどの独自コンテンツは収益を上げるのが難しい反面、読者数と収入が比例するため、上限なく収入を増やせます。ライターとして高収入を叶えたい人は、独自コンテンツを充実させるとよいでしょう。
ライターの相場は文字単価1円~・記事単価は2,000円~
正社員のライターであれば、一定の収入が保障されています。一方、フリーランスの報酬は文字や記事ごとの単価で決まります。
クラウドワークスによると、一般的な相場は文字単価1円〜、記事単価2,000円〜です。駆け出しの場合、さらに単価が低いケースもあります。
ただし、ライターとして実績を積んだり、専門性の高い案件を担当し、スキルを磨くことで単価を上げることができます。まずはさまざまな案件を担当し、自分の得意ジャンルをみつけることから始めましょう。
経験を積み、年単位の長期契約案件を受注すると収入が安定します。一つひとつの案件を丁寧に取り組み、根気強く続けていきましょう。
ライターになるための4つの方法
ライターになるには、主に4つの方法があります。
- クラウドソーシングサービスを利用する
- ライター求人のある企業に就職する
- SNSなどで直接契約する
- 個人でブログなどを運営する
それぞれの方法について詳しく解説していくので、どの方法が自分に合っているか考えてみましょう。
方法1:クラウドソーシングサービスを利用する
ランサーズやクラウドワークスなど、クラウドソーシングサイトにはさまざまな案件の募集があります。なかには、長期にわたる案件や、初心者向けの案件もあるので、日々のルーティンとして確認するとよいでしょう。
ただし、高単価案件は少なく競合が多いため、採用率は低くなります。初めは高単価案件に絞るのではなく、単価の低いものから地道に実績を積むのがよいでしょう。
方法2:ライター求人のある企業に就職する
ライターとして企業に就職すれば、毎月安定した収入を得られます。フリーランスにはない福利厚生がある点もメリットです。
また、社内で仕事をこなし、指導を受けるなかで、収入を得ながらスキルアップを図ることができます。実績を積むことで、キャリアプランの選択肢が広がり、フリーランスとして独立する見通しが立ちます。
就職は業界未経験者からでも挑戦でき、高収入の足掛かりとなる選択肢です。いきなりフリーランスで働くことに不安がある方は、まず企業に就職してスキルを磨くとよいでしょう。
方法3:SNSなどで直接契約する
TwitterやFacebookをはじめとしたSNSで、企業アカウントがライターの募集をしているケースがあります。また、ダイレクトメッセージで営業し案件を獲得することも可能です。
クラウドソーシングサイトでは、案件の受注にシステム利用料が発生しますが、直接契約では報酬全額が収入となります。ただし、直接契約では報酬の未払いなどトラブルが発生するリスクがあるため、注意が必要です。
方法4:個人でブログなどを運営する
ライターとして個人ブログを運用し、記事の購読料やアフィリエイト収入を得る方法もあります。
ただし、ブログなどは競合が多く、思ったような収入を得られないケースがほとんどです。高収入を目指すには、競合の少ない分野に特化するなど、工夫が求められます。
ライターとして年収1,000万超えを目指す5つの方法
ライターとして、年収1,000万超えを目指すには、5つの方法があります。
- 文字単価を上げる
- 執筆速度を上げる
- 執筆する記事のジャンルを広げる
- 構成や編集の仕事も担当する
- 個人でアフィリエイトブログを運用する
これらをライター活動スタート時から意識することで、収入を伸ばしやすくなります。それぞれの項目について詳しく解説するので、ぜひ意識してみてください。
方法1:文字単価を上げる
駆け出しのライターは文字単価1円前後のケースがほとんどです。実績を積むことで2円以上の案件を受注できる可能性が高まります。執筆量が同じでも、文字単価が上がれば稼働時間あたりの収入が増えるため、高単価案件の獲得を目指しましょう。
また、専門性の高い記事は、誰でも執筆できるわけではないため、単価が高くなる傾向があります。得意ジャンルを確立して知識を深めることで、単価アップにつながります。
方法2:執筆速度を上げる
さまざまな案件をこなし、経験を積むことで執筆速度は自然と上がります。同じ稼働時間でも、執筆できる文字数が増えれば、収入は増加します。
しかし、スピードを意識し過ぎるあまり記事の質が落ちると、顧客の信用を失い案件を獲得しにくくなります。長期案件を獲得するには、記事の質を維持・向上しながら、スピードを上げるのが重要です。
方法3:執筆する記事のジャンルを広げる
ライターの案件には金融、健康、レジャーなど幅広い分野があります。経験が浅いうちはジャンルを絞りすぎずに、さまざまな案件に挑戦しましょう。
挑戦するなかで自分の得意ジャンルをみつけ、知識を深めると単価アップが叶いやすくなります。また、資格を持っている方しか採用していない案件もあるため、資格取得を目指すのも効果的です。
方法4:構成や編集の仕事も担当する
ライターの仕事には執筆だけでなく、構成作成や執筆された記事をチェックする編集も含まれます。構成や編集の仕事は、執筆と比べると短時間で完了するケースが多く、時間効率を重視する方に適しているでしょう。
ただし、構成や編集は仕事量が少ない分、報酬が安くなる傾向にあります。数をこなさなければ、まとまった収入にならないので注意が必要です。リスクを避けるためには、構成と執筆を同時に担当するなど、複数案件を並行して担当するとよいでしょう。
方法5:個人でアフィリエイトブログを運用する
個人でアフィリエイトブログを運用すると、読者が広告をクリックしたり商品を購入することで、成果に応じた報酬を得ることができます。アフィリエイターの中には、年収1,000万円超えの高収入を達成している人もおり、収入アップの幅は最も大きいです。
ただし、アフィリエイトブログは審査通過までに時間がかかり、すぐに高収入を得ることは期待できません。ライターとして経験を積んだあとで、長期的に年収アップをねらうとよいでしょう。
ライターとして働くメリット4選
フリーランスのライターとして働く主なメリットは、4つあります。
- 場所を選ばずに働ける
- 人間関係に縛られにくい
- 働く時間を自由に決められる
- 副業から始められる
新型コロナウイルス感染症の流行などで在宅で働けるライターにも注目が集まっています。それぞれのメリットを参考に、自分に適した働き方を今一度考えてみましょう。
メリット1:場所を選ばずに働ける
ライターはパソコンやスマホとネット環境さえあれば、どこでも仕事を進められます。在宅ワークだと、通勤などの移動時間をカットできる点もメリットです。自宅だけでなく、カフェを利用するなど場所を変えれば気分転換にもなります。
また、旅行やアウトドアの趣味を楽しむ片手間に仕事をするなど自由に活動できるため、生活に幅を持たせやすい職種です。
メリット2:人間関係に縛られにくい
ライターは案件を受注し、記事の内容を決めたら一人で執筆作業を進めます。そのため、人間関係の構築が苦手で、一人で仕事をこなしたい方にも向いています。
また、会社勤めだと、周囲への配慮や小まめな報告が必要となり、思うように進まないこともあるでしょう。ですが、フリーランスのライターは基本的に自分の構想通りに文章を執筆でき、納品までほぼノンストップで進められます。自分の裁量で進められる点が1つのメリットです。
メリット3:働く時間を自由に決められる
フリーランスのライターは納期までに記事を納品すれば良く、納品自体も昼夜問わずメッセージやメールでできるため、顧客の都合に合わせる必要はありません。
ライフスタイルに合わせて、自由に働き方を決められます。会社員のように決められた時間に出社する必要がないため、子育てなどプライベートの時間を確保しやすい点がメリットです。
メリット4:副業から始められる
ライターは、会社員などの本業と並行しつつ1日1〜3時間程度の作業時間で仕事ができる副業に適した仕事です。
副業で経験を積んだあとに、フリーランスとして独立することで段階的に年収アップできます。また、思うような収入が得られず、途中でライターを断念するとしても、副業であればリスクを抑えられるメリットもあります。
ライターとして働く際の注意点3つ
ライターとして働く際には、注意点が3つあります。
- 収入が不安定になりやすい
- スケジュール管理を自分で行う必要がある
- フリーランスや副業の場合は確定申告が必要である
ライターは高収入を目指せる一方、収入やスケジュール管理などの面でリスクが多い職種のため、事前に注意点を把握しておく必要があります。
ここからは、それぞれの注意点を詳しく解説していきます。ライターとして働く際に、覚えておくとよいでしょう。
注意点1:収入が不安定になりやすい
フリーランスや副業のライターは、時期によって案件数や単価にばらつきが生じやすく、収入が不安定になりやすい傾向にあります。月数十万円の高収入を得た翌月に、数万円の低収入しか得られないケースもあります。
ライターとして継続的に活動するには、あらかじめ貯金をしておくと安心です。また、常に複数の顧客と長期契約を結んでおくことで、収入が安定します。
注意点2:スケジュール管理を自分で行う必要がある
フリーランスとして活動する場合、納期に合わせてスケジュールを管理する必要があります。また、締め切りに向けてモチベーションをコントロールすることも重要です。
納期の遅れが立て続けに起こると、顧客から信用を失い契約を切られる可能性があります。カレンダーで管理するなど工夫するとよいでしょう。
注意点3:フリーランスや副業の場合は確定申告が必要である
フリーランスとして活動する場合や、副業でもライターとしての収入が20万円を超える場合は確定申告が必要です。確定申告は自分でする必要があり、事前に帳簿をつけた方がよいケースもあるので準備しておきましょう。
確定申告をしなければ税金の未納が発生し、追徴課税の対象となります。案件をこなす度に帳簿をつけるなど、こまめな対応をすることで、スムーズに確定申告ができます。
まとめ:ライターの年収は自分次第でアップできる
時間や場所を選ばず働けるライターの仕事は、フリーランスとして働きたい方に人気の職種です。ライターとして働く方法は、クラウドソーシングサービスの利用やライター求人のある企業への就職、SNSを活用した直接契約、個人ブログの運営などがあります。
ただし、フリーランスで活動するライターの平均年収は300万円以下であり、決して高収入の職種ではありません。とはいえ、ブログなど独自のコンテンツ運営を通して広告収入を得るといった工夫をすれば、年収1,000万円超えも可能です。
ぜひこの記事を参考に、高収入ライターを目指してください。
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