マーケターになるには?仕事内容や身に付けておきたいスキルを紹介

マーケターになるには?仕事内容や身に付けておきたいスキルを紹介

未経験でも必要なスキルや実績を積んでいけば、マーケターとして活躍できます。そもそもマーケターとは、自社の製品やサービスを効率良く広めたり販売したりする職業のことです。分析や改善、情報収集などに興味がある方、市場の動向や消費者のニーズなどを把握したい方などは、マーケターとして働くのも選択肢の一つでしょう。

本記事ではマーケティングの仕事に興味がある方に向けて、マーケターのなり方や必要なスキル、具体的な仕事内容などについて解説します。マーケターに興味がある方はぜひ参考にしてみてください。

未経験者がマーケターになるにはどうすればいい?

未経験者がマーケターになるにはどうすればいい?

経験でもマーケターになるためには、主に3つの方法があります。一度に全て実践するのは難しいので、できることから始めましょう。ここからはマーケターになる方法について詳しく解説します。

マーケティング職に強い資格を取る


マーケターになるために必須な資格はありませんが、持っていれば有利な資格はいくつか存在します。代表的な資格3つを以下の表にまとめました。


資格概要
マーケティング検定
  • 公益社団法人日本マーケティング協会が主催する検定
  • マーケティングの知識や能力を1級から3級に分けて測定
  • 多くの企業や学校法人で採用されており、就職や転職の際にアピール材料となる
  • ネットマーケティング検定
  • インターネットの特性を理解し、効果的なマーケティングが可能かどうかを測定
  • 40問の設問では体系的、網羅的などの知識や実践をバランスよく出題される
  • ネットマーケティングを専門としたい方におすすめ
  • Webアナリスト検定
  • Webサイト運営やコンサルタントなどを請け負うWebアナリストとしての習熟度を測定
  • Googleアナリティクスを体系的に学べ、コンバージョンやリピートなど分析のポイントなども学べる

  • 上記は一部の資格ですが、これらの資格を取ることでマーケターとしての経験がなくてもマーケティングに興味がある姿勢を見せられるため、面接におけるアピール材料となるでしょう。

    マーケターに必要なスキルを身に付ける


    マーケターに必要なスキルにはさまざまなものがありますが、その中でも特に分析能力を身に付ける必要があります。マーケティングでは施策実行と分析の繰り返しが大切です。現状を分析し、改善策を立案・実行、さらに結果を再分析するスキルが欠かせません。

    その他にも最新の流行を敏感にキャッチする情報収集力や、さまざまな部署や職種の方と協力・連携するコミュニケーション能力などもマーケターには必要なスキルです。多くの業務を短期間で完了しなくてはならないため、自己管理能力や調整力なども身に付けておきましょう。

    マーケティング部門への異動を希望する


    マーケティング未経験の場合、いきなりマーケティング担当として就職することは難しいです。働いている企業にマーケティング部門がある場合は異動の希望を出してみましょう。すぐに異動できなかったとしても異動希望を出し続けることで、マーケティングへの熱意は十分に伝えられるはずです。

    本気でマーケターになりたい姿勢を見せるためにも、資格の取得にチャレンジしたりスキルを習得したりと自分でできることをコツコツ積み上げておくことが大切です。スキルと実績があれば、どんどんチャンスは広がるでしょう。

    マーケターの仕事内容を紹介

    マーケターの仕事内容を紹介

    マーケターの仕事は調査から分析まで、さまざまな仕事を担います。一つの商品やサービスが売れる仕組みを作るためにトライアンドエラーを繰り返して、適した方法を見つけ出します。

    ここではマーケターとしての主な仕事内容について解説しているので、ぜひ参考にしてください。

    マーケット調査


    マーケット調査とは、アンケートやインタビューなどを使って市場調査し、新商品の開発や販促のための情報を収集する調査のことです。集まったデータを分析し、戦略の立案や販促活動の方向性などにつなげていきます。

    過去から現在までの市場の動向調査はもちろん、現在の状況から未来の売れ行きやトレンドなども予測していきます。

    マーケット調査は企業が市場を正確に理解し、顧客のニーズに応える製品やサービスを開発するための基盤を築くのに重要です。

    マーケティング戦略の立案


    マーケティング戦略では、マーケット調査で出した分析結果を踏まえてターゲット層を決定したり、具体的にどう売り込んでいくのかなどを考えたりします。新商品開発のためのマーケティングであれば、開発部門と連携して仕事を進めていくこともあるでしょう。

    マーケターが考えた戦略やコンセプトをもとにプロジェクトが実行されていくため、責任は重大ですがその分やりがいも感じられます。いかに世の中のニーズにマッチした戦略を打ち立てられるかが重要な要素です。

    営業・販促活動


    マーケティング戦略が決定したら、営業方法や販促方法を考えていきます。販促方法はSNSなどインターネットを介してのアプローチや店頭での実演販売など、商品やサービスによってさまざまな方法があります。ターゲットの年齢層や性別などに合わせて販促方法を変えることで、短期間でより効果的な売上の向上につなげられるでしょう。

    商品やサービスの特徴をきちんと理解し、その強みを前面に押し出した販促活動を実施することで、消費者の購買意欲を刺激する販促活動ができるようになります。

    広告運用


    商品を認知してもらうために、新聞やテレビなどのオフライン広告やリスティング広告・SNS広告などの広告運用を担うのもマーケターの仕事の一つです。ターゲット層に刺さりやすい広告を効果的に使うことで、売り出したい商品やサービスなどの販促活動につなげます。

    特にWeb広告は日々文言やデザインなどを効果的なものに更新していくことが大切です。

    販売後の検証・分析


    マーケット調査で戦略を立て、販促活動や広告運用などを行った後には「ターゲット層にきちんと伝えたいことが届き、効果につながったのか」という販売後の検証・分析も大切な仕事です。

    良かった点だけでなく、悪かった点など改善点もきちんと分析します。得られた結果は次回のマーケティング戦略に活かせるため、最後までしっかりと分析をすることが大切です。

    マーケターはPlan(計画)、Do(実行)、Check(評価)、Action(改善)のPDCAサイクルを通じて販売後の検証と分析を行い、製品やサービスの品質向上、顧客満足度の向上、市場競争力の強化を目指します。

    注目のマーケティング職種を紹介!

    注目のマーケティング職種を紹介!

    マーケティングと一口にいってもさまざまな職種があります。ここからはマーケティングの中でも5つの職種を紹介します。

    Webマーケター


    Webマーケターとはマーケターの仕事の中でも、Webに特化したマーケティング業務を担う職種のことです。一般的なマーケターの場合は、販促活動などにオフライン広告を用いることもありますが、Webマーケターは基本的にWeb広告のみを扱います。Web広告の他にSEOなどWebサイトを運用する知識が必要で、日々商品やサービスの広告・Webサイトなどの改善や分析などを繰り返していきます。(2024年3月28日時点)

    また求人ボックスによるとWebマーケターの平均年収は529万円です。国税庁の「令和4年分民間給与実態統計調査」によると、日本の平均年収は1年を通じて勤務した給与所得者の1人当たりの平均給与は458万円でした。このことからWebマーケターの方が70万円近く高いことが分かります。Web業界の中でもWebマーケターは高収入で、WebディレクターやWebデザイナーと比べて100万円程度の差があります。

    なおWebマーケターの年収や仕事内容に興味がある方は、以下記事も併せてご覧ください。


    Webマーケターの仕事内容とは?|未経験から目指すために必要なスキルを解説
    Webマーケターの平均年収は?未経験から1,000万円稼ぐ方法も解説


    SNSマーケター


    Instagram、X(旧Twitter)、YouTube、TikTokなどのSNSを通じてマーケティングをする職種をSNSマーケターといいます。ブランドや製品の情報を広く拡散させたり顧客との強い絆を築いたりすることが目的です。

    SNS広告の制作やアカウントの運用、インフルエンサーを使っての販促活動などもSNSマーケターの仕事とされています。

    SNSマーケターはソーシャルメディアの力を活用して、ブランドや製品の認知度を高め、顧客との関係を築き、最終的には売上を増やします。

    また求人ボックスによると、SNSマーケターの平均年収は約474万です。


    参照:求人ボックス(2024年3月28日時点)

    コンテンツマーケター


    コンテンツマーケターとは、自社のWebサイトやオウンドメディアなどで読者にとって有益なコンテンツを発信することで、商品やサービスの販売へとつなげていくマーケターのことです。

    簡単にいえば、そのWebサイトのファンを増やしていく役割を担っています。「この商品を買ってください」と売り込むのではなく、時間をかけて顧客に信頼してもらうことで商品やサービスを自然と買いたくなるように仕掛ける手法を取ることが大切です。

    また求人ボックスによると、コンテンツマーケターの平均年収は約570万円です。

    参照:求人ボックス(2024年3月28日時点)

    リサーチャー


    マーケターの仕事のうち、市場調査を専門とする仕事がリサーチャーです。商品やサービスを売り出す前に市場の動向を分析したり、アンケート調査を実行したりすることで消費者の潜在ニーズを洗い出し、企画や販促活動につなげます。

    リサーチャーは競合他社の商品の分析なども行う必要があります。マーケティングにリサーチは必須の業務なので、リサーチャーとしての実績を積むことでスキルアップできるでしょう。
    また求人ボックスによると、リサーチャーの平均年収は約619万円と高めです。


    参照:求人ボックス(2024年3月28日時点)

    デジタルマーケター


    デジタルマーケターとはインターネットやデジタル技術を活用して商品やサービスを市場に広め、顧客との関係を築く職業のことです。Webマーケターとよく似ていますが、より多岐にわたる活動範囲でマーケティングをするのがデジタルマーケターといえます。

    Web広告はもちろん、スマホアプリの配信やSNSでの広告なども担当します。
    例えばテレビCMや新聞広告、オンライン広告、動画や映像など、多様なメディアを通じてブランドのプロモーションを担当します。

    また求人ボックスによると、デジタルマーケターの平均年収は約594万円です。

    参照:求人ボックス(2024年3月28日時点)

    マーケターに向いている人の特徴

    マーケターに向いている人の特徴

    マーケターに向いている人は、以下のような特徴があります。


    • モノが売れる仕組みに興味がある
    • 流行に敏感
    • 人とのコミュニケーションが好き
    • トライアンドエラーを進めることが苦にならない
    マーケターはモノを売るための仕組みづくりが主な仕事なので、人がモノを買う心理や人自体に興味のある方が向いているでしょう。

    「今の流行りは何か」「人々が求めているものは何か」などトレンドを敏感にキャッチできる能力も必要です。またトライアンドエラーを繰り返して、より良い広告を追求していける人もマーケターに向いているといえるでしょう。

    マーケターになるにはITスキルも必要

    マーケターになるにはITスキルも必要

    マーケティングは多くのメディアを活用するため、パソコンやスマートフォンなどのデジタルデバイスの知識などITスキルも欠かせません。パソコンを使う仕事がほとんどなので、Microsoft Officeの主なソフト(Word・Excel・PowerPoint)はもちろん、分析ツールなども使いこなせるようにしましょう。

    マーケターがWebサイトの構築・運用などを手掛ける場合もあるので、HTMLやCSSの知識やスキルなどがあればさらに重宝されます。このようなITスキルは、マナビタイムのITスクールで分かりやすく学べます。オンライン講座もあるので、仕事終わりや休日などに効率的に勉強できます。興味がある方はぜひ活用してみてください。


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    まとめ:マーケターは売上や成果に貢献できる仕事

    インターネットが普及し発展している中で、マーケターは需要が高まっている職業の一つです。顧客のニーズを調査・分析して、消費者目線でモノを売る仕組みを作ることができれば、どのような分野であっても売上や成果に貢献できるマーケターになれるでしょう。

    マナビタイムのITスクールを活用しながら知識やスキルを磨き、トライアンドエラーで実績を積み上げてマーケターを目指しませんか。


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