Webデザインは独学でも身に付く?進め方とメリット・デメリット

Webデザインは独学でも身に付く?進め方とメリット・デメリット

企業のWebサイトや商品紹介ページなどにデザインを施すWebデザインに興味を持っている方の中には、スキルを独学で身に付けたいと考えている方もいるのではないでしょうか。

Webデザインは独学で身に付けることは可能なのか、独学が難しい場合は他にどのような方法があるのか、気になるところです。そこで本記事では、Webデザインを独学したいと考えている方に向けて、勉強の進め方や独学のメリット・デメリットなどを紹介します。

Webデザインは独学でも身に付くのか?

Webデザインは独学でも身に付くのか?

Webデザインを独学で身に付けることは、不可能ではありません。しかしWebデザインの初心者が独学する場合は、何から学べばよいのか、どのような手段で学んでいくのか、分からないところからのスタートとなるでしょう。

そのため独学の場合、効率良く学ぶことが難しい傾向にあります。結果的にスキルが身に付くまでには、かなりの時間を要するケースもあるでしょう。また独学の場合は強制力がないため、勉強を続けていこうとする強い意志も必要です。

Webデザインを独学で身に付けるための手段

Webデザインを独学で身に付けるための手段

Webデザインのスキルを独学で身に付けるためには、いくつかの手段があります。人によって合う方法は異なるため、自分が学びやすい手段を見つけることがポイントです。まずは、Webデザインを独学するための主な手段を紹介します。

YouTube動画


オンライン動画共有プラットフォームであるYouTubeには、さまざまな動画がアップロードされています。「Webデザイン」と検索すると、Webデザインを学びたい方向けの動画が複数見つかることでしょう。

実際に作業している画面を映しながら解説されていることが多いため、視覚的に分かりやすいという点がYouTube動画で学ぶメリットです。ただし、多くの動画の中から学びたい内容やレベルが自分に合うものを探さなくてはならず、自身で情報の取捨選択をしなければなりません。

Webデザインに必要なツールを学べるYouTubeチャンネルについて、以下で詳しく紹介しています。

▶ 【日本語版】Photoshop加工テクニック 解説サイト+YouTubeチャンネル8選

書籍


自分のレベルに合った書籍を選んで勉強する方法もあります。書籍で学ぶメリットは、段階的に系統立てて勉強できることです。Webデザインを初めて学ぶ方は入門書を、ある程度勉強が進んでおりより深く学びたい方は専門書を選ぶとよいでしょう。

書籍を選ぶときは、実際に読んだ人のレビューなども参考にしながら、同じ分野の本をいくつか比較検討して、自分にとって使いやすいものを探しましょう。

学習サイト


「Webデザインの学び方」をテーマとした学習サイトを利用して学ぶ方法もあります。初めてWebデザインを勉強する方向けに、基礎的な部分を無料で学べるWebサイトが多くあります。

一方、中級者以上に向けた専門的な内容は有料になっているWebサイトが多いため、より深く勉強したい場合はお金を払って学ぶことになるでしょう。学びたい内容が網羅されているWebサイトがない場合は、複数のWebサイトを併用して学んでいくことが一般的です。

独学でWebデザインを身に付けるためのステップ

独学でWebデザインを身に付けるためのステップ

独学でWebデザインを身に付けるには、段階を追って勉強することがポイントです。ここからはWebデザインを独学する際のステップを紹介します。

1.HTMLとCSSを学ぶ


Webサイトは、主にHTMLとCSSという2つの基本言語によって構成されています。HTMLはWebページの構造や要素などを指示するものです。Webページの見出しや太字、画像の挿入、リンクなどはHTMLの指示によって表示されています。またCSSは文字の色や大きさ、背景、配置など、Webサイトの見栄えを設定するものです。

プログラミング言語であるHTMLやCSSは、Webデザイナーには関係ないと考える方もいるかもしれませんが、デザインをWebサイトに反映するという意味では無関係ではありません。またHTMLやCSSの知識は、Webサイトの仕組みを理解するためにも必要です。

2.デザインを学ぶ


デザイン力を身に付けるためには、センスを養うだけでなく、デザインに関する知識の習得が必要です。初期に基本的なデザインの概要や理論を学んでおきましょう。

配色やレイアウトなどは、Webサイトの印象を決める大切な要素です。Webサイトを訪れたユーザーにとって分かりやすいか、操作性が良く使いやすいか否かは、デザインの良し悪しによっても決まります。

さまざまなデザイナーが制作したWebサイトなどを見ることも勉強になるでしょう。

3.画像編集ソフトを学ぶ


Webサイト制作やデザインをするにあたっては、画像編集ソフトを使いこなすことが欠かせません。Webデザイン業界の現場でよく使われている画像編集ソフトは、Adobe社の「Illustlator」や「Photoshop」です。主に「Illustlator」はアイコンやイラスト制作に使われ「Photoshop」は画像の加工に使われるケースが多いため、これらをパソコンにインストールしておきましょう。基本的な使い方から始めて、実践で使えるようになるまで順を追って学んでいきます。

4.Webサイトを制作する


Webデザインの基本的な知識や技術を学んだら、次は実践力を身に付けていきます。これまで学んだことを活かして、実際に自分でWebサイトを制作してみましょう。

見本となるWebサイトを一つ決め、それに倣って自分でWebサイトを作っていくのがおすすめです。その中で試行錯誤を繰り返し、ユーザーにとってより見やすく分かりやすいデザインにするにはどうすればよいのかを考えていきましょう。


Webデザインを独学するメリットには、どのようなものがあるのでしょうか。4つのメリットを紹介します。

自分のペースで学べる


独学のメリットは、自分のペースで学べることです。スクールに通う場合は受講日や受講時間が決まっているため、自分の他の予定との調整がうまくできない場合は、通う時間の捻出が難しいでしょう。

一方で仕事や育児、介護などで忙しく、まとまった時間を取ることが難しい場合でも、独学なら自分の空き時間を使って学習を進められる上に、通学時間を確保する必要もありません。学習の計画も自分で自由に立てられるため、例えば苦手な分野に対して重点的に時間を割いて勉強することもできます。

費用を抑えられる


独学の場合は、スクールに通う場合と比べて費用を抑えられる点もメリットです。スクールに通う場合は十万〜数十万円の費用がかかりやすいのに対し、独学の場合は書籍を購入したり有料の学習サイトを利用したりしたとしても、数万円程度に費用を抑えられます。

費用の安さは、気持ちの面で勉強を始める際のハードルを低くしてくれます。Webデザインを学んでみたい気持ちはあるものの、勉強を続けられるか不安な場合でも、気軽に始められるでしょう。

好みのデザインが作れる


独学だと、最初から自分好みのデザインが作れることもメリットです。

より独創性を磨きたいと考えている方にとっては、スクールなどの与えられた課題の範囲だけでは物足りなく感じる場合もあるでしょう。

Webデザインのテクニックを向上させるために、参考にしたいデザインをなぞって真似するトレースという効果的な学習法があります。独学の場合は、自分の好みに合ったWebサイトを自由に選べるため、自分の感性やセンスに合った学習が可能です。

独学でWebデザインを学ぶデメリット

Webデザインを独学するにはさまざまなメリットがありますが、デメリットもあることを押さえておかなければなりません。ここからはいくつかのデメリットについて詳しく紹介します。

質問できる環境がない


Webデザインを学習する中で、分からないことは必ずといっていいほど出てくるものです。スクールなどに通っている場合は講師に気軽に質問できますが、独学の場合は自分で書籍やWebサイトで調べて解決する必要があります。

ただし、時間を使って調べても、必ずしも正解を導き出せるとは限りません。疑問点が出てきた場合、解決するまで勉強が中断してしまうため、スムーズに勉強を進められなくなります。その結果、挫折してしまう可能性もあるでしょう。

モチベーションが続かない


独学する上で大切なことの一つに、モチベーションをどう維持するかという点があります。独学の場合、勉強に行き詰まったときに悩みを共有したり、同じ目標に向かって切磋琢磨したりする仲間が身近にいません。

また具体的な目標を立てずに始めてしまうと、何のために勉強しているのかが分からなくなってしまうことがあるでしょう。こうしたことはモチベーションの低下につながる原因になり得ます。

自分の実力が分かりにくい


独学の場合は、学習の理解度や自分のレベルを客観視しにくいというデメリットがあります。たとえ非効率な学習法を取っていても誰もアドバイスしてくれる人がいないため、自分では気付きにくいでしょう。

またWebデザインは感性が関わる要素が大きいため、点数化して自分の実力を判断することが難しい分野です。独学だと偏った学習をしてしまいやすく、Webデザインとして多様なユーザーニーズに応えることが難しくなるケースもあります。

時間がかかる


独学の場合、自力で手探りしながら勉強を進めていくことになるため、どうしても習得するまでに時間がかかるでしょう。Webデザインを一通り学ぶのにかかる時間は、理解力や基礎的な内容を知っているか否かによって、人それぞれ異なります。

スクールに通う場合は一般的に数カ月〜半年程度でスキルが身に付けられますが、独学の場合は半年〜数年程度かかる可能性があることを認識しておきましょう。

独学以外でWebデザインを学ぶなら?

独学以外でWebデザインを学ぶなら?

独学以外でWebデザインを学ぶ方法にはどのようなものがあるのでしょうか。ここでは2種類の方法を紹介します。

通信講座


Webデザインを独学以外で学ぶ方法の一つに、通信講座があります。通信講座は時間や場所を選ばずに学べる点がメリットです。仕事や育児、介護などで忙しい場合も、すきま時間を利用して自分のペースで学ぶことができます。

テキストは基礎から応用まで体系的にまとまっているため、勉強の進め方に迷うことも少ないでしょう。

ただし通信講座で学ぶ場合、独学と同様に勉強のスケジュールを自分で管理する必要があります。計画的に勉強が進められないと、予定よりも多くの時間がかかってしまうでしょう。

Webデザインスクールに通う


Webデザインスクールに通うことも、独学以外でWebデザインを学べる選択肢の一つです。Webデザインスクールでは講師の下でWebデザイナーとして活動するために必要なスキルを効率良く学べます。分からないことがあるときも、すぐに講師に質問できるのもメリットです。

また同じ道を目指す仲間との出会いもあり、お互いに励まし合いながら勉強できます。

その反面、独学や通信講座と比べて費用が高くなる傾向にあります。事前にいくらかかるのかシミュレーションしておくのがよいでしょう。

まとめ:Webデザインを学ぶなら独学よりプロに教わろう!

Webデザインは独学でも身に付けることは可能です。しかし一人で勉強を進めていくと、分からないことが出てきたときに解決方法を自分で調べなければなりません。勉強のモチベーションをどう維持していくかも課題です。また一人で試行錯誤しながら勉強を進めていくため、どうしても時間がかかってしまいやすいでしょう。

Webデザインスクールなら、その道のプロとして活躍している講師から直接教えを受けられます。プロに指導してもらうことで、効率良くスキルを身に付けることが可能です。

マナビタイムは、なりたい職種や学びたいスキルに合わせたWebデザインスクール情報を提供しています。自分の目指したい方向性に合ったスクールを見つけましょう。

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