Webデザイナーに向いている人の特徴とは?性格や適性、キャリアパスも紹介

Webデザイナーとして活躍している人には、特徴や性格にある共通点があります。本記事ではその共通点について詳しく解説し、就職先や将来のキャリアパスまでWebデザイナーについて幅広く紹介します。
この記事を読むことで自分がWebデザイナーに向いているかどうか、Webデザイナーになればどのような道が開けるのか具体的にイメージできるようになるでしょう。Webデザイナーを目指している方やWebデザイナーのキャリアパスが知りたい方は、ぜひ最後までご覧ください。
Webデザイナーに向いている人の特徴・性格とは

以下で詳しく紹介するので、参考にしてください。
新しいアイデアを生み出すのが得意
Webデザイナーは、ゼロからデザインを作り上げるのが仕事です。そのため1を10にする仕事よりも、0から1にする作業が得意な人が向いています。
例えば自分の手で新しい何かを生み出すことにやりがいや喜びを感じられる、あるいは自分の頭の中にあるアイデアを形にしていくことが好きといった、クリエイターやアーティスト向きの素質が必要とされます。
さらに、新しいアイデアを生み出すことに貪欲になるには、仕事のときだけでなく、常日頃からデザインのことを考えられるような没頭する力も大切です。
流行をキャッチするのが好き
Webデザイナーは流行に合ったキャッチーなデザインを求められることがあるため、常にアンテナを張っている人に向いています。自分の好きなデザインを突き詰めることも大切ですが、顧客が求めるものを高クオリティで納品する力も必要なので、好奇心旺盛でトレンドに敏感であることは必須条件です。
さらにデザイン業界はトレンドだけでなく、ツールも日々アップデートされています。最新ツールなども積極的に取り入れる姿勢や、新しいものをインプットして自分なりにアウトプットできる力が求められます。
飽きずにとことん突き詰められる
Webデザイナーは細部まで手を抜かない人や、自分のデザインにある程度のこだわりを持っている人が向いています。文字を一つとっても色や大きさ、フォントなど何万通りもの表記の中から、テーマにぴったりなものを見つけ出さなければなりません。
途方もない作業であっても納得できるまで何度も修正を重ねて、より良いデザインにする粘り強さが求められます。さらにデザインに対して情熱があり、飽きずにとことん向き合える人には適性があるでしょう。
人と関わるのが好き
デザインを作る過程では一人でコツコツと作業をしますが、デザインを作るための打ち合わせなどでは大勢の人とコミュニケーションを取らなければなりません。
Webデザイナーはチームで仕事をすることも多いため、チームメンバーと円滑なやり取りができる力や、顧客に自分の意見を伝える力も求められます。ときには言いにくいことを言わなければならない場面があるかもしれませんが、より良いデザインのために皆で議論を重ねていけるスキルが必要です。
分からないことを質問できる
顧客の要望をよく理解しないままデザインを作り上げてしまっては、時間も費用も無駄になってしまいます。そうなれば会社にとっても不利益なので、分からない部分はきちんと理解できるまで質問できる力が重要です。
一見、分からないことを質問するのは当たり前に思えますが、顧客に対しても分かったふりをせずに確認することが大切です。プロのデザイナーではない顧客から想像どおりのデザイン像を引き出すためにも、ヒアリングの能力は大切といえるでしょう。
スケジュール管理が上手
Webデザインの仕事は一つのプロジェクトの一部です。そのため複数の人が携わり、期限内にタスクを完了させなければなりません。自分のタスクを期限内に終わらせられないと、その後のスケジュールが大きくずれこんでしまう可能性があるため、スケジュールを管理する能力が不可欠です。
そのためデザインへのこだわりと納期のバランスを取りながら、効率的にタスクを進めていける人はWebデザイナーに向いています。また急なスケジュール変更も起こる可能性があることから、臨機応変な対応も求められます。
Webデザイナーに向いていない人の特徴・性格とは

人の意見を取り入れない
クリエイティブな仕事なので、ある程度のこだわりは必要ですが、理由のないこだわりはただの頑固として受け止められてしまいます。Webデザイナーの仕事を成功に導くためには、顧客やチームメンバーからの指摘があったとしても、素直に受け止めなくてはなりません。
修正されることを極端に嫌ってしまうと誰も意見しなくなり、最終的には仕事の依頼が来なくなる可能性も考えられます。修正されても必要以上に落ち込んだり怒ったりせずに、淡々と手直しできる人がWebデザイナーに向いているでしょう。
変化を受け入れられない
Webデザインの世界では技術やトレンドが日々進化していきます。このような変化を受け入れて、自分のスキルとしてインプットしなくてはなりません。
常に新しいスキルを身に付けることで、キャリアアップにもつながります。そのため常にアンテナを張って自分で情報を取りに行く姿勢がなければ、Webデザイナーとしての成長は難しいでしょう。
繊細さが足りない
Webデザイナーには、人が気づかないような細部へのこだわりも大切です。文字やイラストに対してミリ単位のズレを修正したり、微妙な色の違いを出したりと非常に繊細な作業をこなすスキルが求められます。
細かな違いに気づけず、見逃してしまいがちな人はWebデザイナー向きではないかもしれません。
問題を解決するのが苦手
Webデザインを作る過程では、予期せぬトラブルが起こることも少なくありません。そのため問題を解決するのが苦手な人や、ルーティンワークが好きな人にはWebデザイナーの仕事は難しいでしょう。
また顧客が抱える問題や潜在的ニーズを探り、課題を解決できるデザインを生み出す力も必要です。言われた通りに仕事をするのみで、こちらから提案するスキルがなければ、仕事の案件の幅が狭まってしまいます。
Webデザイナーに向いている就職先
Webデザイナーは、どのような仕事をしたいかで向いている職場が変わります。ここからはWebデザイナーの主な就職先別に、それぞれに向いている人の特徴を解説します。
Web制作会社に向いている人
仕事を通じて高いスキルを習得したいと思っている人には、Web制作会社がおすすめです。Web制作会社とは、顧客のWebサイトの設計、開発、運用、更新などを担う会社のことです。
Web制作会社ではさまざまな顧客からWebデザインの仕事を受注しているため、どのようなデザインでも作り上げるスキルの高さが求められます。そのためベテランのデザイナーが多く、スペシャリストとして成長したい人にとってはぴったりの就職先といえます。
また大規模サイトや大手企業のWeb制作に携われるチャンスもあるので、自分のポートフォリオも充実させられるでしょう。特に新しい挑戦や刺激を求めている人におすすめです。
一般企業に向いている人
安定性を重視し、長期的なキャリアを築きたいと考える人には、一般企業でWebデザイナーの職種に就くのが適しています。企業のブランドイメージを維持し、その進化に伴いWebサイトを成長させていく役割を担います。
一般企業は社内のWebサイト運営やデザイン業務を手掛けることが多く、大きな変化が少ないため、安定した働き方をしたい人におすすめです。
一般企業のWebデザイナーは、自社のアイデンティティを深く理解した上で、クリエイティブな視点と技術的なスキルの両方が要求される仕事です。自社のブランド構築に直接的に貢献している実感が得られ、やりがいを感じられるでしょう。
Webデザイナーのキャリアパス一覧

UI・UXデザイナー
UIデザイナーはユーザーインターフェース(User Interface)のデザインに特化し、アプリケーションやWebサイトの見た目・操作感を担当します。UIとは、自社のサービス・製品とユーザーをつなぐための接点という意味です。ユーザーがサービス・製品とスムーズに接点を持てるよう、サイト内のボタンの位置やフォント、色などを工夫する役割があります。
これに対しUXデザイナーはユーザーエクスペリエンス(User Experience)を重視し、ユーザーが使いやすく、満足できる体験の提供を目指すためにはどうしたら良いのかを、市場分析などをもとに包括的に考え、デザインする役割を担います。
なお、Webデザイナーはこれらの要素を包めつつ、クライアント目線でサイト全体のデザインを担う仕事です。しかしUIデザインやUXデザインの方がユーザー目線で作業を進めるため、作業が煩雑になることが多く、より高度なスキルと深い理解力が求められます。
Webディレクター
Webディレクターとは、Web制作に携わるWebプログラマーやWebデザイナーなどのメンバーの進捗確認・調整をする仕事です。指揮官として、それぞれのスタッフの進捗や仕事量などを調整し、納期までに高いクオリティの制作物を提出するスキルが求められます。
円滑に進めるためにはデザイナーとしてのスキルだけでなく、高いコミュニケーション力も必要です。
Webディレクターに関してさらに詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてください。
▶Webディレクターの年収とは|将来性や未経験から目指す方法も解説
Webプロデューサー
Webディレクターよりもさらに上の立場であるWebプロデューサーは、Webサイト作成の統括責任者の立場になります。デザイナーやコーダーなどチームメンバーの選出から携わり、チームを一から作り上げてプロジェクトの全責任を負う役割を果たします。
デザインそのものに対して責任を持つのがWebディレクターであれば、コスト面なども含めたプロジェクト全体の責任を持つのがWebプロデューサーです。責任の重さや大勢の人を束ねる力、決断力などが求められ、タフなメンタルが必要な職種といえるでしょう。
アートディレクター
アートディレクターは、美術表現や芸術表現の総合的なディレクションを担う職種です。扱うデザインは多岐にわたり、広告やグラフィックデザイン、映像、空間などのデザインに携わります。
Webディレクターとは異なりデザインそのものにもアドバイスするため、コミュニケーション力だけでなくデザイナーとしての経験やスキルの高さが求められるでしょう。
上記の職種以外にも、Webデザイナーにはさまざまなキャリアパスがあります。キャリアの幅をより広くするために、IT系の資格を取得するのも一つの手です。以下の記事では、キャリアアップやキャリアチェンジに有利なIT系資格を掲載しているので、今後のキャリアプランの参考にしてください。

キャリアアップ・キャリアチェンジに有利なIT系資格を紹介!
まとめ:Webデザイナーはキャリアアップできる!
Webデザイナーは好奇心旺盛で、細部にまでこだわりを持って取り組める人が向いています。顧客の要望をくみ取り、抽象的なイメージをデザインとして具体的な形にする作業を楽しめる人であれば、Webデザイナーとしての伸びしろがあるといえるでしょう。
またWebデザイナーにはさまざまなキャリアパスがあり、携われる仕事内容にも大きな違いがあります。Webデザイナーとして今後幅広く活躍したい人は、ITスクールで多様なスキルを身に付けておきましょう。
マナビタイムでは、Webデザインのスキルを身につけられる豊富なITスクールやコースをご紹介しています。スキル・キャリアアップに向けて、ぜひご利用ください。