ゲームプログラマーの仕事内容とは?求められるプログラミング言語を解説!

ゲームプログラマーの仕事内容とは?求められるプログラミング言語を解説!

元々ゲームが好きで開発に興味が湧き、ゲームプログラマーを目指したいという方もいるのではないでしょうか。

本記事では、ゲームプログラマーになりたい方に向けて仕事内容を解説します。求められるスキルや年収も併せて紹介するので、興味がある方はぜひ参考にしてください。

ゲームプログラマーの仕事内容を6つの流れに分けて紹介!

ゲームプログラマーの仕事内容を6つの流れに分けて紹介!

ゲームプログラマーとはプログラミング言語などを使用して、ゲームを作る人を指します。

ここでは、ゲームプログラマーがどのような流れで仕事を進めていくのか、具体的に解説します。

仕事内容1:企画に参加する


ゲーム制作をする際は、ゲームプログラマーだけでなく、プランナーやサウンドクリエイターといった複数の職種が集まりチームで進行します。

チームメンバーが決まったら、企画会議を開き、ゲーム内容を話し合います。ゲームプログラマーが企画から参加する場合は、プランナーが出した企画案が実現可能かどうかをゲームプログラマーの視点から見極めることが重要です。プランナーの企画案が実現困難な場合は代替案を出すと、後工程をスムーズに進められます。

仕事内容2:開発環境を整備する


プログラミングを始める前に、ゲーム制作に必要なツールを用意し、開発環境を整えましょう。

ツールには、スマホのゲーム制作でよく使われているUnityやソースコードのバージョン管理システムであるGit、統合開発環境のVisual Studioなどがあります。

上記はあくまで一例ですが、開発環境を整えることで、ゲームの質を保ちつつスムーズに開発を進めることができます。

仕事内容3:実際にプログラミングする


開発環境を整備したら、いよいよプログラミング言語を使ってゲームを制作します。のちに紹介しますがプログラミング言語といってもさまざまな種類があるので、制作に必要な言語を習得しておきましょう。

ゲーム制作の際は、複数のゲームプログラマーで役割分担をして進めます。他にも、デザイナーやサウンドクリエイターなど関連職種との協力も必要です。

仕事内容4:動作確認テストと修正をする


ゲームが出来上がったら、正常に動くか動作確認テストを実施し、上手く作動しなかった部分は修正します。

修正はデバッグと呼ばれ、テスターやデバッガーという別職種が担当するケースが多いです。動作確認テストとデバッグを繰り返して、不具合のない状態でゲームをリリースします。

仕事内容5:不具合や機能を改善する


ゲームをリリースしたあとに、不具合が見つかるケースもあります。そのような場合、対応が遅れて不具合が続くと、利用しているユーザーから信用を失いかねません。迅速に対応しましょう。

また、ゲームをプレイしているユーザーから使いにくいとの声が上がるケースもあります。そうした状況下で迅速に改善すれば、ゲームの評価が上がる可能性があります。

仕事内容6:機能や内容をアップデートする


ストーリーの更新や新しいアイテムの追加などといったアップデートも、ゲームプログラマーの仕事です。ゲームのバージョンアップを繰り返すことで、よりユーザーの求めるゲームに近づけられます。

時にはプレイしているユーザーの声をもとに機能を追加することもあります。すべての案を取り入れられるわけではありませんが、「もっとこんな機能が欲しい」などといったユーザーの意見を取り入れ、企画・設計・プログラミングすると、ユーザー満足度の高いゲームになります。

ゲームを作って終わりではなく、ゲームをバージョンアップすることもゲームプログラマーの醍醐味です。

ゲームプログラマーに必要なプログラミング言語は?

ゲームプログラマーに必要なプログラミング言語は?

ゲームプログラマーには、プログラミング言語を理解するスキルが必要です。プログラミング言語には複数の種類があり、開発するゲームの種類によって使用する言語が異なります。

ここからは、制作するゲームの種類別に使用するプログラミング言語を紹介します。作りたいゲームがある場合は、ぜひ参考にしてください。

コンシューマーゲームならC系


コンシューマーゲームとは個人向けのゲーム機やソフトのことで、いわゆる家庭用ゲーム機の総称です。

コンシューマーゲームのプログラミング言語には、主にC系が使われています。C系のプログラミング言語を習得するには、C言語プログラミング能力認定試験で力試しをするとよいでしょう。

C言語プログラミング能力認定試験は3級から1級まであり、まずは難易度の低い3級から挑戦するのが一般的です。
3級・2級はオンラインで受験できるので、自宅からでも気軽に受けられます。


C言語プログラミング能力認定試験
運営 株式会社サーティファイ
受験料(税込)
1級 :7,800円
2級:6,400円
3級:5,200円
難易度
平均合格率:70.3%(2021年度)
合格ライン
正答率:60%以上
受験方法
CBT
級によって会場・日程は異なる

(参考:サーティファイ C言語プログラミング能力認定試験


オンラインゲームならJavaなど


オンラインゲームの制作には、JavaやPython、PHP、Rubyなどのプログラミング言語を使用します。オンライン上でゲームを制作するので、サーバーやデータベースを扱える知識があると活躍の場が広がるでしょう。

プログラミング言語のスキルを伸ばすために、資格の勉強をするのも有効的です。例えばJava™プログラミング能力認定試験には3級から1級まであり、各級の合格によってJavaの知識の証明ができます。資格の勉強を通して、ぜひプログラミングスキルの強化を図ってください。



Javaプログラミング能力認定試験
運営 株式会社サーティファイ
受験料(税込)
1級 :7,800円
2級:6,400円
3級:5,200円
難易度
平均合格率:59.4%(2021年度)
合格ライン
正答率:60%以上
受験方法
CBT
級によって会場・日程は異なる

(参考:サーティファイ Java™プログラミング能力認定試験


スマホゲームなら臨機応変に


スマホゲームを制作する際、iPhoneとAndroidでは使うプログラミング言語が異なります。iPhoneではSwift、Androidではオンラインゲームと同じJavaやKotlinを使ってゲームをプログラミングします。

スマホゲームを制作する時には、Apple DeveloperやGoogle Developersといったプラットフォームを使うことも多いため、プログラミング言語だけでなくプラットフォームの知識も必要です。

ゲームプログラマーになるための学習方法

ゲームプログラマーになるための学習方法

ゲームプログラマーになるためにはプログラミング言語などの知識を身につけなければなりません。スキル習得には、独学とITスクールへ通う方法があります。

独学


独学には、費用を安く抑えられるメリットがあります。また、自分のペースで学習できるため、スクールに通う時間がなかなか取れない方は独学がよいでしょう。

独学には以下の3つがあります。


  • 資格を取る
  • 本などで学ぶ
  • Webサイトを活用する

ゲームプログラマーになるために資格は必須ではありませんが、プログラミング言語の資格を取得するとスキルの証明になります。

知識を得る方法としては、本を読む、YouTubeなど動画で学ぶ方法があります。どれで学習を進めるかは、自分に合うものを選ぶとよいでしょう。


ただし、独学は疑問点を自分で解決しなければならないデメリットがあります。高い自己解決力をお持ちの方や根気強く取り組める方が向いている学習法です。

スクールに通う


スクールでは希望のプログラミング言語を体系的に学べるようカリキュラムが組まれており、効率よく学習を進められます。わからない点があればすぐに質問して解決できる点もメリットです。
また、業界経験豊富な人材が講師を務めているスクールもあり、プログラミングスキルだけではなく、業界知識を深められることもメリットとして挙げられます。

一方で、スクールはまとまった費用や時間がかかるデメリットもあります。スクールに通う場合は、本当に必要なスキルが身につくか、しっかり調べてから決めましょう。

ゲームプログラマーの年収

ゲームプログラマーの年収

ゲームプログラマーの年収は300〜800万円といわれており、金額にかなり幅があります。


見習いの平均年収


ゲームプログラマーとして勤務する場合、1〜2年目は見習いとして、先輩のゲームプログラマーとともにチームに参加するケースがほとんどです。この頃の年収は300〜500万円ほどです。

企業に勤めると企業の独自言語があるケースもあります。見習いとして独自の言語や仕事に慣れながら、スキルを磨いていきましょう。

メンバーになったときの平均年収


ゲームプログラマーとして勤めてから3〜5年目あたりでは、チームメンバーとして本格的に活動できるようになります。見習いの頃より任せられる仕事が多くなり、責任も大きくなるでしょう。

チームメンバーとして活躍できるようになった際の年収の相場は、年収350〜600万円です。

チーフプログラマーの平均年収


6〜10年目あたりになると、チーフプログラマーになる方もいます。チーフプログラマーの年収は、400〜700万円ほどです。

チーフプログラマーは、チームのゲームプログラマーをまとめる役割を果たします。そのため、チーフプログラマーとなった場合はプログラミングスキルのみならず、プログラマーをまとめる能力も必要です。

ディレクターに昇格した場合の平均年収


チーフプログラマーのままプログラミングに携わる方もいますが、ディレクターになる方もいます。ディレクターになると、プログラマーだけでなく他の職種のメンバーとも連携しながら、プロジェクト全体の進捗管理をします。プログラマーよりも上流を担当するため、年収帯が上がる傾向にあり、年収の目安は500〜1,000万円です。

ゲームプログラマーの将来性は?

ゲームプログラマーの将来性は?

結論からいうと、ゲームプログラマーは今後も活躍が見込まれる将来性のある仕事です。

角川アスキー総合研究所が発表したファミ通ゲーム白書2022によると、国内におけるゲーム市場は2012年以降中長期的に見ると、右肩上がりで推移しています。ゲームそのものの需要が増加しているため、ゲームプログラマーの需要も高まっているといえるでしょう。

ただし、ゲームプログラマーに求められるものは、年々変化します。家庭用ゲームからオンラインゲーム、VA、ARなどの最新技術を搭載したゲーム等、人々の興味は新しいゲームへと次々に変化します。

常に最新の情報を収集し、自ら学ぶ向上心があれば、求められるゲームプログラマーになれるでしょう。

まとめ:ゲームプログラマーの仕事内容を把握しよう

本記事ではゲームプログラマーの仕事内容を、流れに沿って解説しました。実際にゲームを制作する際のイメージはつかめましたでしょうか。

ゲームプログラマーは将来性が見込まれる仕事です。しかし、求められるスキルは変化するため、仕事内容が変わる可能性もあります。臨機応変に対応できる力を養うと、活躍の場が広がるでしょう。


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