未経験でITエンジニアはやめとけといわれる理由は?向き・不向きな人の特徴

未経験からITエンジニアを目指そうと、インターネットで調べていると「ITエンジニア やめとけ」というワードを目にしたことがあるかもしれません。
その背景には複数の理由が存在するため、自分には当てはまるのかどうか、あらかじめ確認しておくことをおすすめします。
本記事では「未経験でITエンジニアはやめとけ」といわれる理由を詳しく解説しています。
ITエンジニアに向いている人、向いていない人の特徴や、未経験からITエンジニアになる方法も紹介していますので、ぜひ最後までご覧ください。
未経験でITエンジニアはやめとけといわれる理由

未経験からITエンジニアを目指す前に、ITエンジニアの現状をよく理解しておくことが大切です。ITエンジニアへ転身後に「たくさんの時間やお金をかけたのに理想と違った」という結果を招かないためにも、未経験でITエンジニアはやめとけ、といわれる理由を分析しましょう。
労働環境が企業によって異なる
ITエンジニアは、企業によって労働環境が大きく異なります。そもそもITエンジニアは忙しいことが多く、繁忙期であれば残業はもちろん、休日返上で働かなければならないこともあります。長期間そのような働き方が続けば心身ともに疲弊してしまい、やめたくなってしまうかもしれません。
しかしこういった事態は企業選びによって防ぐことができます。企業を選ぶ際は労働時間規定をしっかりと遵守し、長時間労働にならないよう取り組んでいる会社を選べば問題ありません。
就活サイトや転職サイトの口コミを確認したり、実際に勤めている人に聞いてみたりして、入念に情報収集をしてから応募しましょう。
就職・転職を保証してくれるスクールに通って、スキルを習得後スムーズに働き内を見つけるというのも一つの手です。
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年収が低い
ITエンジニアは年収の差が激しく、求人ボックスのITエンジニアの年収を例にすると、359万〜1,081万円となっています。平均年収は469万円ですが、ボリュームゾーンは359万円以下なので高収入を得ている人は一部のみといえます(2024年10月2日時点)。
また国税庁の令和5年度 民間給与実態統計調査によると、日本全国の平均年収は460万円でした。日本の平均年収と比べても、ITエンジニアの年収は低めです。
経験が浅いうちは年収が低くなりがちですが、ITスクールに通うなどしてスキルを磨き、実務経験を積むことで年収アップを目指せます。
習得するべきスキルがたくさんある
ITエンジニアはさまざまなスキルを求められるため、未経験者はスキル習得に膨大な時間が必要です。プログラミング言語はもちろんのこと、ITエンジニアの業種によってはインフラやデータベース管理なども理解しておかなければなりません。
そのため必要に応じて専門的なスキルを効率的に学ぶことが求められるでしょう。そのためには、独学よりも専門のスクールの活用がおすすめです。スクールによって体系的に学ぶことも、ピンポイントで学ぶこともできるため、限られた時間を有効活用できます。
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体力・精神面で負担が大きい
ITエンジニアは納期に追われる仕事です。連日の残業や夜中の緊急対応など、体力を必要とする場面が少なくありません。また納期に追われるプレッシャーや、顧客からの無理な要求など、心身ともに消耗するシーンもあるでしょう。
事実、厚生労働省の調査によると、過去1年間にメンタルヘルス不調により連続1カ月以上休業した従業員がいると答えた産業の1位は、情報通信業という結果が出ています。ITエンジニアを長く続けていくには、無理せず働ける環境であることが重要です。
常に業界のトレンドを追う必要がある
技術革新が日進月歩のIT業界では最新情報も常に更新されていくため、勉強をやめてしまうとITエンジニアとしての仕事が少なくなってしまうかもしれません。今の自分の仕事とは関係ないことでも、常に業界のトレンドにはアンテナを張る必要があるでしょう。
勉強会に参加する、足りないスキルをスクールで学ぶなど、できる限り学習の機会を設けることが重要です。勉強の場で新しい人脈を築ける場合もあるので、ぜひ積極的に参加しましょう。
未経験でもITエンジニアが向いている人

「未経験でITエンジニアはやめとけ」といわれることがありますが、事前に業界について調べておく、積極的にスキルアップの場を設けるなど、カバーできることはたくさんあります。しかし、そもそも自分がITエンジニアに向いているかどうか、続けていけるかどうかを考えてみることも大切です。
以下では、どのような方がITエンジニアに向いているのかをより詳しく解説します。
好奇心が強い人
IT業界では常に技術革新が起こり、1年前には最新だった技術もあっという間に古くなってしまう世界です。新しい技術や言語が次々に登場するため、その変化を楽しめる人がITエンジニアに向いているといえます。
新しいことを学ぶことが好き・楽しいと感じる好奇心の強い人は、IT業界の技術革新のスピードにも付いていけるため、高いスキルを持ったITエンジニアを目指せます。
論理的思考が得意な人
ITエンジニアの仕事の一つであるプログラミングは、論理的思考が不可欠な仕事です。顧客やチームが求めている結果を、自ら導き出すスキルが求められるでしょう。
またシステムプログラムに何か問題が発生したときは、問題を分析し、最短で解決策を提案できる能力が問われます。論理的思考は突然身に付くものではないため、日頃から順序立てて考える癖を付け、冷静に物事を見極める訓練をしておくとよいでしょう。
コミュニケーション能力がある人
ITエンジニアは黙々とパソコンに向かって仕事をしているイメージがあるかと思いますが、チームでの仕事が多く、コミュニケーション力も求められます。顧客やメンバー間で円滑にコミュニケーションを取ることは、制作物のクオリティアップにもつながります。明確に意思疎通ができる方は、この職種に適しているといえるでしょう。
ITエンジニアが向いていない人
ITエンジニアとしての将来性を計る指標として、ITエンジニアが向いていない人の特徴を解説します。ITエンジニアを目指すか迷っている人は、ぜひ参考にしてみてください。
自己管理能力が低い
ITエンジニアの仕事は常に納期との闘いです。例えばシステムに関するものであればリリース日が決定しているため、それを過ぎると会社に大損害をもたらしてしまいます。
そのためITエンジニアには、仕事の優先順位や時間管理をきちんとできる自己管理能力が重要です。自己管理能力が低い人は、納期までに仕事を終えることが難しく、ITエンジニアとしての素質が低いと判断されてしまうでしょう。
臨機応変な対応が苦手な人
納品した後でもシステムエラーなどの問題は多く発生します。こういったトラブルは予想できるわけではないため、ときには通常業務をストップしてトラブルシューティングに注力しなければならない場面もあるでしょう。そのためルーティンワークが好きな人や臨機応変な対応が苦手な人は、ITエンジニアに不向きかもしれません。
また顧客からの急な要望変更もITエンジニアにはつきものです。納期までに完成させなければいけない状況で、冷静に対処できるかどうかも大切な指標の一つでしょう。
地道な作業が苦手な人
ITエンジニアの仕事は、システムの構築からテスト、調査、トラブル対応などコツコツと地道な作業の連続です。システム開発の期間は小規模であっても1〜2カ月、大規模であれば2〜3年ほどかかる場合もあります。
成果もすぐには見えづらく利用者の反応を直接感じられることも少ないため、モチベーションを保つのが難しいかもしれません。
未経験からITエンジニアになる方法

未経験からITエンジニアになるためには、計画的に準備を進めていくことが大切です。ここからは、どのジャンルのITエンジニアになりたいのか選ぶ方法やスキルの身に付け方などを解説します。ITエンジニアになれる最適な方法を見つけていきましょう。
ITエンジニアの種類を選ぶ
ITエンジニアにはさまざまな業種がありますが、その中でも開発エンジニアやネットワークエンジニア、テストエンジニアなどが未経験でも募集が多いジャンルです。
それぞれのITエンジニアは仕事内容や扱う案件の規模もかなり異なるため、どのジャンルに携わりたいのか、情報収集をして明確にしておくことが大切です。
独学で学ぶ
ITエンジニアになるためには、ITの基礎知識やプログラミング言語は必須のスキルとして持っておく必要があります。そのためインターネットや書籍などで情報を集め、自力でスキルを身に付けるのもひとつの手段です。
しかし独学で勉強を進めていくのはかなりハードです。効率よく学ぶ方法を見つけるのに時間がかかるため、一人で学びを進めるには限界があるでしょう。
プログラミングスクールに通う
効率的に学びを進めていくには、プログラミングスクールの活用がおすすめです。より実践に近いスキルが身に付く上、現役のITエンジニアから直接学ぶ機会を得られる場合もあります。現場のリアルな声を聞けるチャンスはそうそうないため、転職活動に大いに役立つでしょう。
スクールによっては転職支援サービスを展開しているところもあり、一人ではなかなか転職活動が進まない人でも、並走してサポートしてくれます。
ITスクール検索サイトのマナビタイムでは、オンラインITスクールを数多く紹介しています。転職活動サポートがあるスクール、特定のスキル習得に特化したスクールなど、自分に合ったITスクール探しにご活用ください。
まとめ:未経験でITエンジニアを目指すならスキルが重要!
ITエンジニアは労働環境や年収、仕事内容などにマイナス面もありますが、実務経験やスキルを身に付ければ、改善できます。仕事に向いている人にとっては、やりがいのある仕事となるでしょう。
ITエンジニアに向いている人は好奇心が強く、論理的思考やコミュニケーションが得意な人といわれています。反対にITエンジニアに向いていないのは自己管理や臨機応変な対応、地道な作業が苦手な人です。
未経験からITエンジニアを目指す場合は、効率良くスキル習得できるスクールをうまく活用して、まずはITエンジニアに必要な知識を学びましょう。
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