副業でできるアプリ開発とは

アプリにはWeb上で利用できる「Webアプリ」、Android・iOS用の「ネイティブアプリ」、両方の特徴を持っている「ハイブリッドアプリ」があります。アプリ開発の副業では、週末や就業後の時間を有効活用し、アプリ開発をすることで収入を増やせます。

アプリ開発で稼ぐ方法は主に2つの種類があり、個人でアプリを開発し、販売やリリースを行う「自作アプリリリース」と、企業からの案件を受託する「開発案件」です。

副業は収入を増やすだけでなく、夢や趣味を仕事にできるチャンスでもあります。ただし就業先によっては副業を禁止にしている場合があるので、副業を始める前には就業規則を確認することをおすすめします。

アプリ開発で収益化する方法

ここからは、アプリ開発で収益化する方法について、概要や収入の目安、メリット・デメリットなどを、事例を交えて紹介します。

アプリ内課金による収益化

アプリ内課金による収益化を狙うには、無料でダウンロードできるアプリをリリースし、ユーザーがそのアプリ内で課金する仕組みを作りましょう。

アプリそのものに魅力があることが前提となりますが、「アプリ内の広告削除」や「登録数の制限なし」などの付加価値を得られるのであれば、課金するユーザーも少なくありません。

無料で始めやすく、初心者におすすめの方法です。ただしアプリ内課金の設定には、プラットフォーム（AppleやGoogleなど）に手数料を支払わなければいけないというデメリットもあります。

とはいえ、ダウンロード数が少なくても月1万円ほど稼げる可能性があり、初心者の人にも比較的おすすめの方法です。

アプリの有料化による収益化

有料アプリの販売でも収益化は可能です。開発したアプリ自体に値段を付ける方法で、ユーザーがダウンロードする際にお金を払うため、ダウンロード数が多いほど収入が増えます。

有料アプリには月額使用料を払うサブスク（サブスクリプション）と、買い切りの2パターンがあります。

低価格設定にすることで、購入率を高められます。

ただし「アプリは無料でダウンロードするもの」と考えるユーザーが多いため、有料化してしまうとダウンロードしてもらえる機会が少なくなるかもしれません。

アプリ内の広告掲載による収益化

アプリ内に広告掲載して収益化する方法もあります。利用途中に広告が表示されるだけだとユーザーが課金をする必要がないため、すぐに収入につながりやすいメリットがあります。

アプリ内の広告収入は少ないので、たくさん稼ぎたい人には向いていない方法です。広告表示はユーザー満足度を下げない工夫が必要です。また広告収入を増やしたいからと広告表示を過剰にすると、ユーザーの満足度低下につながります。

アプリの直接販売による収益化

アプリの直接販売は、企業にアプリのライセンスを有料で譲渡する方法です。他の方法よりも一度に高収入を得やすいメリットがあり、コネクションや知名度があれば収益化できるでしょう。

プロモーションや管理不要で手間が少ないのも魅力です。

しかし個人が開発したアプリを企業に購入してもらうのは簡単ではありません。高いクオリティが求められ、実績も提示できた方が良いでしょう。また契約内容によっては、アプリが大ヒットしても追加収入がない側面もあります。

アプリの受託開発による収益化

依頼を受け、オーダーメイドのアプリを開発することで収益化する方法もあります。企業から案件を受託できれば、確実に報酬を得られます。こちらもアプリがヒットした場合の収益アップは見込めませんが、安定した収入を得られる方法です。

ただし会社員の副業として受注する場合は、タイトな納期がハードルとなる可能性があります。受託開発は本業に影響を与えないよう、スケジュール管理が重要です。

企画やアイデアを考えるよりも、技術力に自信がある人に向いています。クラウドソーシングサービスなどで案件募集があるので、気になる人はチェックしてみましょう。

副業でアプリ開発が難しいといわれる理由

数多くある副業の中でも、アプリ開発は難易度が高いといわれるジャンルです。ここでは、なぜアプリ開発が稼げないと言われるのか解説します。

競合多数で稼げない

ご存知の通りアプリは多彩なジャンルから膨大な量の種類がリリースされています。そのため競合が多く、稼ぐハードルが上がっていることが理由の一つとして挙げられます。

またアプリ開発は、以下のような理由から企業と個人の格差が大きいことが挙げられます。

• 人や時間などリソースや資金
• 信用
• コネクション

個人の場合は使える資金や時間に限りがあり、企業の開発に比べるとアプリのクオリティが低くなりがちです。クオリティ面での勝負が難しいならアイデア勝負といきたいところですが、ヒットするアプリのアイデアを出すのも簡単なことではありません。

企画力や営業力もますます重要になってきています。

Webマーケティングなど総合的なスキルが必要

ユーザーのニーズに合うアプリを開発するには、高いマーケティングスキルも必要です。マーケティングスキルとは、市場調査や分析をして販売促進するための戦略立案、それを行動に移す実行力のことを指します。

クオリティの高いアプリが開発できても、開発後の集客は簡単ではありません。より多くの人にダウンロードしてもらうには、市場のニーズを理解し、SNSなどを使って効果的にプロモーションすることが重要です。

開発以外のスキルも副業成功の鍵となります。そのため、サービスが売れる仕組みを作るWebマーケティングやプロモーションスキルなどが求められます。

アプリ開発に必要な言語

アプリを開発するにはプログラミング言語を習得する必要があります。OSによって習得すべき言語が異なるので、スマートフォンの場合は以下を参考にしてください。

他にもブラウザを問わず安定した稼働が望めるJavaや、Javaよりも読みやすいソースコードを記述できるKotlinなどもアプリ開発に必要なプログラミング言語です。また、Rubyはコードの記述が少ないので初心者でも学びやすいでしょう。

レバテック株式会社の「【2024年更新】プログラミング言語別求人案件数ランキング」調査によると、副業向けの案件数では「Java」が圧倒的に多い結果となりました。求人市場で人気の高い言語を学びたい人は参考にしてください。

アプリ開発に必要なツールや知識

アプリ開発を始めるなら、開発用のパソコンや動作確認用の端末も必要です。iPhoneアプリの場合はiMac・MacbookなどのMacパソコンやiPhoneが必要です。AndroidアプリはMac、Windowsどちらでも問題ありません。

iPhoneアプリの開発にはXcode、AndroidアプリはAndroidStudioなどのツールをインストールすることで開発環境を整えられます。

必要な準備を整えることが副業成功の第一歩です。さらに、上述したプログラミングスキルやマーケティング知識の他に、UI／UXデザインの知識なども必要です。

アプリ開発の副業で稼げるようになるためのポイント

競合多数のアプリ業界では、良いアプリが作れてもすぐに稼げるとは限りません。アプリ開発の副業で稼ぐためのポイントや注意点、スキルを紹介するので、できることから実践してみましょう。

独自性や経験値を上げる

多くの競合に埋もれないためには、オリジナル性の高いアプリを作ることが重要です。これまでにないジャンルや内容のアプリを開発すると、資金力や技術力が劣りがちな個人開発でも企業に太刀打ちできます。

一つで終わらず、複数開発して経験値を上げることが成功の鍵です。リリースするアプリが多いほど、ダウンロードされる確率も上がります。そのため、最初のアプリが売れなくても、すぐに諦めずに挑戦を続けましょう。

結果や経過をさまざまな角度から分析し、ニーズをつかんで経験値を上げることが大切です。

マーケティングも学ぶ

アプリをリリースしただけでは、ユーザーの手に届くまで多くの時間を要します。Webマーケティングについて学ぶことで、アプリの認知度を高めることができるでしょう。

具体的には、開発したアプリがアプリストア内の検索結果で上位に表示されやすくするASO施策や、SNSを効果的に利用したプロモーションの方法などです。広告掲載を検討するのも手段の一つですが、出稿先や効果的な方法を見極める必要があります。

開発以外のスキルを身につけることで、副業収入に直結します。そのため、アプリ開発で稼ぐにはプログラミング以外にもマーケティングやUI・UXデザイン、プロモーションについても積極的に学びましょう。

未経験ならスクールの利用も検討

プログラミングに自信がなくても、スキルを磨けば効率的かつクオリティの高いアプリ開発ができるようになるでしょう。ただアプリ開発では、プログラミングだけでなく、UI／UXデザインやWebマーケティングの知識・スキルも求められます。

未経験で独学するには難易度が高いため、難しいと感じる人はITスクールの利用を検討しましょう。効率的に学べる環境で、副業スキルを着実に身につけましょう。スクールの専用コースでは、不明点を講師に質問できたり、実際の案件開発が経験できたりするケースもあります。勉強仲間も増えるので、切磋琢磨し合える点もメリットです。

まとめ：アプリ開発にはITスクールでスキルアップもおすすめ

儲からないといわれることが多いアプリ開発ですが、方法によっては数十万円の収入が得られる可能性があります。最初はダウンロード数が伸びなくても、アプリのリリースが一番の勉強になるため、数をこなしていくと学びも大きくなるでしょう。

プログラミング初心者の場合、独学だけでアプリ開発を進めるには難易度が高く、挫折してしまう恐れがあります。そのようなときは、プログラミングスクールで確実なスキルを習得するのがおすすめです。

マナビタイムは、全国のITスクールから希望のコースを検索できるポータルサイトです。アプリ開発のために必要なスキルで検索できるため、ぜひ以下のリンクから通いやすいスクールを探してみてください。

アプリ開発に必要な言語を学べるコース | マナビタイム

マナビタイムでは、気になるスクールを検討リストに保存し、一括で問い合わせできる「まとめて問い合わせ」機能を提供しています。 アプリ開発のスキルを本格的に学びたい方は、複数のプログラミングスクールを比較しながら、自分に合ったスクールを効率よく選びましょう。
まずは以下のまとめ記事をチェックして、理想のスクールを見つけてみてください。