フリーランスのフロントエンドエンジニアになる3つの方法|習得すべきスキルとは?

フリーランスのフロントエンドエンジニアになる3つの方法|習得すべきスキルとは?

フロントエンドエンジニアは、Webアプリやサービス基盤の開発・運用、Webサイトのコーディングがメイン業務です。Webサイト制作の主軸となる業務を担当するため、柔軟な対応力や豊富なプログラミングのスキル・知識が求められます。

IT関連のスキルやプログラミング言語を活用する力を極めれば、会社に属さない『フリーランス』という働き方も実現できます。  

今回は、フリーランスのフロントエンドエンジニアの主な案件例や必須スキル、ステップアップの方法について解説します。
フリーランスのフロントエンドエンジニアを目指す方は、ぜひご覧ください。

フロントエンドエンジニアの仕事内容

まずは、雇用形態を問わずフロントエンドエンジニアの仕事について紹介します。フロントエンドエンジニアの主な仕事は、下記3つです。


フロントエンドエンジニアの仕事内容


  • 顧客からのヒアリングをもとにしたWebサイト・アプリのUI/UX設計(レイアウト、データ出入力の調整など)
  • 完成したサイトやアプリの動作テストおよびデバッグ(正常に稼働するかの確認)
  • コーディング(フロントエンドエンジニアの中心となる仕事。HTMLやCSSを利用する)


会社やプロジェクトによって内容が異なる場合もありますが、いずれも高度な専門知識やスキルが必要です。

フロントエンドエンジニアの平均年収

フロントエンドエンジニアの平均年収は、就業形態によって異なります。


フロントエンドエンジニアの平均年収


雇用形態 平均年収
企業の正社員 約595万円(参照:求人ボックス
フリーランス 約730万円(参照:Modis Freelance

※2023年5月8日時点

それぞれの年収を比較すると、フリーランスの方が高い傾向にあります。

フリーランスの場合、会社に属すことなく、自ら案件の獲得やWeb制作会社とやりとりし、仕事を請け負います。フロントエンジニアのフリーランスとして高収入を得るには、顧客の要望に応えるための確かなスキルとコミュニケーション能力が大切です。

フリーランスのフロントエンドエンジニアになる3つの方法

フリーランスのフロントエンドエンジニアになる3つの方法

フリーランスのフロントエンドエンジニアになるには、実務経験を積みスキルアップを図ることが大切です。


これから紹介する3つの方法を実践して、ぜひフリーランスのフロントエンジニアとしてステップアップしてください。

方法1:仕事探しのプラットフォームや人脈を活用する


未経験からいきなりフリーランスを目指すのは、収入が見込めず現実的ではありません。まずは、副業からフロントエンドエンジニアの仕事を始めるのがよいでしょう。

フリーランスとして案件を獲得するためにはポートフォリオが必要です。クラウドソーシングで案件をこなして実績を積むと、ポートフォリオの内容を充実させられます。
ポートフォリオで自分の実力・スキルを証明できると、高単価案件を獲得できる可能性が高くなります。

また、仕事をこなす過程で人脈を広げると、かつての顧客から案件を獲得することが可能です。人脈を形成し、色々な案件にチャレンジしましょう。


方法2:Web制作やWebサービスの開発会社で実務経験を積む


フリーランス向け案件の大半は、フロントエンドエンジニアの実務経験が必要なので未経験の方はWeb制作会社で実務経験を積むと良いでしょう。

ただし、フロントエンジニアに必要なのは、システム開発やCMSの構築などWeb関連のスキルだけではありません。顧客や同じプロジェクトチームと連携するコミュニケーション能力も必要です。

Web制作会社でスキルを磨きながら、フリーランスのフロントエンドエンジニアとして活躍する土台を築きましょう。

方法3:資格やスキルをブラッシュアップする


フロントエンジニアとして活躍するうえで生かせるスキルや資格は多数あります。

スキルに関していうと、フロントエンドエンジニアに必須のJavaScriptの知識・スキルを磨くことで、高単価案件を獲得できる確率が高くなります。また、UI/UX設計のスキルやデザイン力を磨けば、Webサイトのユーザビリティの向上が可能です。

資格に関していうと、フリーランスのフロントエンドエンジニアになるうえで必須というわけではありません。しかし、フロントエンジニアに関する資格があれば、客観的にスキルを証明することができ、案件獲得を有利に進められます。


フリーランスのフロントエンドエンジニアの必須スキル6選

フリーランスのフロントエンドエンジニアの必須スキル6選

フリーランスのフロントエンドエンジニアとして長く働くためには、高度な専門スキルが必要です。主に下記6つのスキルです。


  • JavaScript関連
  • HTML・CSS
  • CMS構築
  • UI/UX設計
  • サーバーサイド言語
  • コミュニケーション能力

フリーランスのフロントエンドエンジニアとして働くには、これらのスキルをブラッシュアップし続ける必要があります。

この章では、それぞれのスキルについて解説しますのでぜひご覧ください。

1:JavaScript関連


JavaScriptはサイトを構築する上で欠かせない言語であり、フロントエンドエンジニアとして働くうえで必須のスキルです。

また、JavaScript関連のスキルを身につけることも重要です。ReactやNuxt.jsなどフレームワークに関するスキルを身につければ、作業効率の大幅アップが見込めます。ほか、静的表現を出すTypeScriptを使うことで開発の幅を広げることができます。

このようにJavaScript関連の言語スキルを磨くことで、フロントエンドエンジニアのキャリアアップにつなげられます。

2:HTML・CSS


HTMLやCSSは、Webサイトの基盤となる言語です。テキストをはじめ、画像や音声、動画を表示するために使用します。HTML/CSSのスキルを理解したうえで、デザイン知識を学ぶことで、Webサイトのデザイン性をさらに高められます。

HTML/CSSは定期的にアップデートがあり、バージョンが更新されます。フリーランスのフロントエンジニアとして長く活躍するためには、最新バージョンを確認し、スキルをアップデートし続けることが大切です。

3:CMS構築


CMS(コンテンツマネジメントシステム)はWebサイトの運用を効率化できるシステムです。例えば、CMSの代表格であるWordPressを利用すると、プログラミングスキルがなくても、テキスト入力や決められた箇所にチェックを入れることでWebサイトを制作できます。WordPressは無料で利用できるため、仕事以外でスキルを高めることも可能です。

WordPressをはじめ、さまざまなCMS構築スキルを身につけると、制作できるサイトの幅が広がり、顧客からの信頼も得やすくなります。顧客の業種や事例ごとに学び、顧客に合うCMSを提案できるようにしましょう。

4:UI/UXの設計・デザイン


ユーザー目線でWebコンテンツを作成する際に生きるのがUI/UX設計のスキルです。
使い勝手のよいWebコンテンツはユーザー満足度が高く、Webコンテンツの利用率アップや売上アップにつながります。
UI/UX設計スキルとデザインスキルを兼ね備えたフロントエンドエンジニアはフリーランスとしても、会社員としても重宝される存在です。

希少価値が高いので、転職に有利になったり、案件を獲得しやすくなったり複数のメリットを得られます。双方において高いスキルを持っていれば仕事の幅も広がり、フロントエンドエンジニアとして長期的に働くことができるでしょう。


5:サーバーサイド言語


フロントエンドエンジニアは、サーバーサイドの処理を確認しながら仕事を進めます。フロントエンドとサーバーサイド両方の知見を持てば、作業効率の向上が可能です。

また、案件によってはバックエンドエンジニアからサーバーサイドの技術を求められることがあります。そうでない場合もサーバーサイドに関する技術を身につけることでバックエンドと親和性の高い仕事ができ、高単価案件を受注しやすくなります。

フロントエンドとサーバーサイドの開発を両方経験することで、長くフリーランスとして活躍できる力を身につけられるでしょう。

6:コミュニケーション能力


フロントエンドエンジニアは顧客や他のエンジニア、プログラマーWebデザイナーなど、さまざまな職種のメンバーとの関わりが多いため、高いコミュニケーション能力が必要です。

さらに、プロジェクトリーダーやディレクション業務など、責任ある仕事を任されると、チームマネジメントする力やリーダーとしてチームメンバーの特性を見極める力も必要となります。

顧客や仕事関係者と信頼関係を築きながら、地道にコミュニケーション能力を磨きましょう。

フリーランスのフロントエンドエンジニアの学習方法3選

フロントエンドエンジニアとして必須のスキルを学ぶにあたって、おすすめの方法が3つあります。


フリーランスのフロントエンドエンジニアの学習方法3選


  • 関連書籍やオンライン学習サイトを活用する
  • プログラミングスクールを利用する
  • Webサイトを制作する

ここでは、それぞれの学習方法について解説していきます。これからフロントエンドエンジニアの関連知識を学ぶ方は、ぜひ参考にしてください。

方法1:関連書籍やオンライン学習サイトを活用する


まずはプログラミング関連の書籍を読んで、基礎から応用までのスキルを学びます。さまざまな言語に対応できるように、学習計画を立て言語・開発スキルの基本を身につけましょう。

書籍で知識を身につけたら、無料のオンライン学習サイトで応用します。オンライン学習サイトは、実践で使う力を磨くのに適しています。

動画形式のスクールなどと併用すれば、より専門知識への理解を深められるでしょう。

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方法2:プログラミングスクールを利用する


一人で思うように勉強を進められない方は、プログラミングスクールでの学習を検討してください。スクールは独学に比べるとコストが高くなりますが、短期間に集中して講座を受けられるメリットがあります。

また、スクールではフロントエンドエンジニアの必須スキルを広く学べます。疑問・不明点はIT専門家の講師に質問でき、効率的な学習が可能です。

費用・学習手段(オンライン・通学)・カリキュラムを総合的に比較して、自分が最も利用しやすいスクールを選びましょう。

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方法3:Webサイトを制作する


独学やプログラミングスクールで学んだ知識を生かし、自らWebサイトを制作するのもおすすめです。自主的にWebサイトを作れば、言語の知識やスキルの定着と実践、デバッグへの対処が身につきます。

日頃からWebサイトの動作やUI・デザインをよく見ることも大切です。可能であれば、制作したWebサイトを動かし、スキルシェアサービスで専門家にフィードバックをもらい、スキルに磨きをかけましょう。

適宜修正・改善しつつWebサイトの質を高めていく過程によって、仕事で生かせるプログラミングスキルを伸ばせるでしょう。



まとめ:フリーランスのフロントエンドエンジニアを目指して積極的に学ぼう

この記事ではフロントエンドエンジニアの仕事内容をはじめ、フリーランスのフロントエンジニアになる方法、必要なスキル、勉強方法を解説しました。

フリーランスのフロントエンドエンジニアは、仕事の時間・場所や案件を選択できるメリットがある反面、長期にわたって安定した収入を得るためには、ITスキルだけでなく、コミュニケーション能力などの対人スキルも必要です。

まずは自分に合った書籍やスクールをみつけて、長く仕事を続けるための土台を作りましょう。焦らずに専門スキルや知識を身につけることで、長期的に活躍できるフリーランスのフロントエンドエンジニアへと成長できます。


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