ITエンジニアの副業はおすすめ?働き方やメリット・デメリットを紹介

企業のITデジタル化に伴い、ITエンジニアの人材不足を補うため外部委託するケースが増えていることから、ITエンジニアの仕事は副業としても注目を集めています。
副業としてITエンジニアになるという働き方は、生活や収入の選択肢を広げ、キャリアアップやスキルアップにもつながる有効な手段です。
活躍できるITエンジニアになるためには積極的に必要なスキルを習得し、案件に応募することが大切ですが、具体的にどのように始めればよいか、どのくらい稼げるのか実態はあまり知られていません。
本記事ではITエンジニア向けの副業や働き方、副業することのメリット・デメリットなどを紹介します。なお前提として、本業である勤務先で副業が許可されているかを確認してから取り組みましょう。
ITエンジニア未経験でも副業は可能?

ITエンジニアの副業は未経験からでもできるのでしょうか?
結論からいえば、ITエンジニアの副業は未経験からでもできますが、事前の準備やアプローチが必要です。
以下で詳しく解説します。
実務経験がないと難しい
企業は即戦力になるITエンジニアを求めているため、副業でもある程度のスキルや実績がないと、なかなか案件を受注できないのが現状です。
そのため、まずはITエンジニアとして必要なスキルを磨くことが重要です。
独学でも可能ですが、スクールに通うことで短期間で効率的にスキルを習得できます。実践レベルまで習得したらポートフォリオを作成し、相手先が仕事を任せてもよいと判断できる素地を作りましょう。
探し方を工夫すれば可能
未経験または初心者向けの案件は限られているため、案件を探す際は工夫が必要です。まずは「未経験者歓迎」「経験不問」などの記載がある案件を選びましょう。中には軽作業やサポート業務など実務経験が必要ない仕事も存在します。その後、経験を積みながら少しずつ高度な仕事に挑戦することが可能です。
またフリーランス向けのエージェントサービスやクラウドソーシングサービスを利用して、案件を探す方法も有効です。
ITエンジニアとして副業する際の働き方

ITエンジニアの副業には週1〜2日だけ働ける仕事や、リモートが可能な案件があり、さまざまな働き方ができます。自分に合った働き方を見つけることで、本業と両立しながら効率的に副業を進めることが可能です。
以下に代表的なITエンジニアの副業の3つの働き方を紹介します。
土日のみ・週1〜2回
ITエンジニア向けの求人には、土日や平日の夜など、空いた時間に働ける求人が多くあります。労働力が不足しているスタートアップ企業や大企業などからの依頼が多く、業務内容も多岐にわたります。
短時間での働き方は、本業に支障をきたすことなく無理せず始められるのが大きなメリットです。また案件をこなすことで実績を積み、人脈を広げることができれば、新しい技術の習得やプロジェクトの依頼につながる可能性があるでしょう。
在宅ワーク
在宅ワークは、通勤時間がかからないため時間を有効活用できる働き方です。企業でテレワーク環境の整備が進んでいる現在、在宅ワークの案件も増加傾向にあります。
図書館やカフェ、自宅など好きな場所で仕事ができる他、住んでいる地域の制約を受けることもないため国内だけでなく海外のプロジェクトにも参加できる可能性があります。
短期案件
短期案件は数日から数週間、または数カ月の短いスパンで完結するプロジェクトに参加する働き方です。1カ月ごとの「単月契約」の案件などもあります。
短期案件はスケジュールを立てやすく、仕事やプライベートと両立できる他、コンスタントに新しいプロジェクトにチャレンジできます。いろいろなプロジェクトにチャレンジすることで、知識のアップデートやモチベーションの維持にもつながるでしょう。
常に技術が進化するIT業界の中で、最新の知識や技術を身に付けられる機会があるのも短期案件の利点です。
副業におすすめ!ITエンジニアの種類

ここでは副業におすすめのITエンジニアの種類について紹介します。まずはどのような副業が自分に合っているのか、マナビタイムのIT業界適職診断も参考にしてみてください。
プログラマー
プログラマーは仕様書に基づいてコンピューターやWebサイト、アプリケーション、ゲームなどを動作させるプログラム(ソフトウェア)を、プログラミング言語を用いて開発する職種です。
プログラマーはプログラミングスキルだけでなく、複雑な課題を解決する能力なども求められます。解決策を模索する集中力や忍耐のある人、また急速に変化するテクノロジーにも対応し、常に学び続ける意欲のある人に向いています。新情報や技術への関心が高い人にもおすすめです。
求人ボックスによると、プログラマーのパート・アルバイトの平均時給は1,192円(2024年4月30日現在)となっています。プログラマーの仕事内容に関してはは以下の記事を参考にしてください。
▶ プログラマーの仕事内容は?求められるスキル・向いている人の特徴も
システムエンジニア(SE)
システムエンジニアは企業のシステム企画、設計、開発、運用を総合的に管理する職種です。さらに要件定義からシステムテストまで一連の工程を担当し、開発の中核を担います。相手の話を聞き出すヒアリング力、情報を共有するコミュニケーション力、技術力、マネジメント力などが求められます。
また複雑な問題に対して論理的に考えられ、解決策を見つける思考を持つことも大切です。幅広い知識とスキルが必要とされる職種ですが、副業として高収入を得られる可能性があります。
求人ボックスでのSEの平均時給は1,270円(2024年4月30日時点)です。SEの仕事内容については以下の記事を参考にしてください。
▶ システムエンジニア(SE)とは?仕事内容から年収まで完全ガイド
データサイエンティスト
データサイエンティストは、統計学の知識を用いてデータから価値ある情報を導き出す職種です。分析結果を基に、ビジネス戦略の立案や商品開発などに貢献します。近年、ビッグデータの活用が進む中、需要が高まっている職種です。
分析スキルだけでなく、プログラミングスキルや関わるビジネス分野の知識、プレゼンスキルなども求められます。コツコツした作業が得意な人、常にスキルアップや新しい技術に関心の高い人に向いています。
求人ボックスでのデータサイエンティストの平均時給は1023円(2024年4月30日時点)です。データサイエンティストに必要なスキルに関しては以下の記事を参考にしてください。
▶ データサイエンティストに必要なスキルは?おすすめの資格や向いている方の特徴
インフラエンジニア
インフラエンジニアは、企業のITシステムを支える土台となるITインフラの構築、運用、保守を担当する専門職です。サーバーやネットワーク、ストレージ装置などのハードウェアだけでなく、OSやミドルウェアといったソフトウェアまで幅広い知識とITスキルが求められます。
システムの構築と安定稼働を担い、企画力やマネジメント力も求められるため、粘り強い人や、IT業界で常に新しい情報を身に付けるのが好きな人などに向いています。また情報収集能力や、チームとの円滑なコミュニケーションが得意な人も向いているでしょう。
求人ボックスによると、インフラエンジニアの平均時給は1,299円(2024/04/30時点)とIT業界の中でも高めとなっています。
インフラエンジニアに関しては以下の記事を参考にしてください。
▶ インフラエンジニアに必要なスキルを紹介!スキルマップや向いている方も解説
ITエンジニアで副業するメリット・デメリット

ITエンジニアの副業は、案件の獲得だけでなくメリット・デメリットを把握してバランスを取りながら取り組むことが重要です。
ITエンジニアで副業するメリット
ITエンジニアの副業には、以下の項目が挙げられます。
- 副収入が期待できる
- 業界のトレンドや動向が把握できる
- スキルアップできる
- 人脈構築ができる
- フリーランスに転向しやすい
ITエンジニアの案件は全体的に単価が高い傾向にあり、隙間時間でも取り組めるため、本業に加え、スキルを活かしながら安定的に収入を得ることが可能です。特にWeb開発やアプリ開発などのスキルは、企業から常に需要があります。
また副業としてさまざまな案件に関わると、業界の動向やトレンドを把握しやすくなります。新しい情報を取り入れることでスキルアップにもつながり、副業を通じて人脈を構築できるメリットもあるでしょう。将来的にフリーランスへの転向も視野に入れやすくなります。
ITエンジニアで副業するデメリット
一方、ITエンジニアで副業するデメリットには、次の項目が挙げられます。
- 自由な時間が少なくなる
- 実績や経験がないと稼げない
- 確定申告が必要になる場合がある
副業を始めることで、当然ながら自由な時間は減ってしまいます。本業と副業の両立には、時間管理と健康管理が重要なので、少ない時間を上手く活用して体調を整えなければ仕事に影響が出るかもしれません。
また副業で稼ぐためには、ある程度のスキルや経験が必要なため、実績や経験がない場合は案件の獲得は難しくなります。始めは単価の低い案件しか受けられない可能性がありますが、コツコツと実績を積むことが大切です。
もし副業が軌道に乗り、年間20万円以上の所得を得た場合は、確定申告が必要です。確定申告の手続きは煩雑で、あらかじめ帳簿付けをしなくてはなりません。いずれも本業とのバランスを取りながら、無理のない範囲で自分に合った働き方を見つけましょう。
ITエンジニアの副業で稼ぐならスクールに通おう

ITエンジニアは副業としても需要が高く、収入アップやスキルアップにつながりやすいおすすめの職種の一つです。
ITエンジニアとして副業で稼ぐためには、スクールに通って最新の技術や言語を習得することが重要です。スクールでは企業で求められている最新の技術や言語を効率的に学べる他、独学よりも短期間でスキルを習得できます。
マナビタイムでは、さまざまな条件から自分に合ったスクールを見つけられます。
自身の性格をもとにどんな職種が向いているのかわかるIT業界適職診断も提供しているので、一度試してみてくださいね。
まとめ:ITエンジニアの副業はスキルを磨ける
ITエンジニアの副業は、休日のみ・在宅・短期間などさまざまな働き方があり、収入アップや人脈構築以外にもスキルを磨けるという大きなメリットがあります。
IT業界は急速に変化しており、常に新しい技術や知識が求められています。副業を通じて案件に取り組むことで幅広いスキルを身に付けることが可能です。副業には時間や労力が必要ですが、自己管理をしっかりと行い、無理なく続けられる範囲で取り組むことで多くのメリットが得られるでしょう。
ITエンジニアとしてスキルアップしたい方、収入を増やしたい方、新しいことにチャレンジしたい方は、ぜひマナビタイムで適したスクールを探し、自分に合った職種や働き方を見つけてください。