ITエンジニアになるには?未経験でもなれる?必要な資格やスキルを紹介

ITエンジニアになるには?未経験でもなれる?必要な資格やスキルを紹介


IT業界に就職・転職したいけれど「ITエンジニアとはどのような仕事なのか分からない」「ITエンジニアになるにはどうすればよいか」と考えている方も多いかもしれません。

本記事ではITエンジニアの職種や、必要とされるプログラミング言語・資格、学習方法などについて紹介します。また未経験からITエンジニアになるために押さえておきたいポイントについても解説するので、ぜひ参考にしてください。

ITエンジニアになるには

ITエンジニアになるには

ITエンジニアといっても多くの種類があり、それぞれの役割も異なります。ここでは代表的なITエンジニアの種類と仕事内容を4つ紹介します。まずはどのような職種があるのか、自分に向いているかなどを確認しましょう。

ITエンジニアをはじめとする、IT業界で自分に適している職種・スキルを知りたい方はこちら


システムエンジニア(開発エンジニア・SE)


システムエンジニアは、主にWebサイトやWebアプリケーション、スマートフォンアプリケーションなどの企画・設計・開発を担う仕事です。具体的には顧客の要望に応じてシステムを定義・設計し、構築したシステムのテスト運用から運用開始後のトラブル対応までを担います。

企画から開発、運用まで、システムが適切に動作するか全体を管理するスキルとともに、顧客とのヒアリングやチームへの指示などコミュニケーションスキルも求められます。なお求人ボックスによると、システムエンジニアの平均年収は496万円程度です。(2024年3月28日時点)

システムエンジニア(SE)とは?仕事内容から年収まで完全ガイド

インフラエンジニア


インフラエンジニアは、社内のネットワーク設計や機器の設定、システムを稼働させるためのサーバーの構築・運用など、企業や組織のITインフラを構築・運用・保守する仕事です。他にもファイルやデータを保存するストレージ構築やバックアップ、セキュリティ対策などの業務を担い、インフラエンジニアには幅広いITスキルが求められます。

求人ボックスによるとインフラエンジニアの平均年収は497万円です。(2024年3月28日時点)ただしネットワークエンジニア、クラウドエンジニアなど細分化されることが多く、求人の中には1,000万円程度まで変動するケースもあります。

インフラエンジニアに必要なスキルを紹介!スキルマップや向いている方も解説

フロントエンドエンジニア


Webサイトやアプリケーションでユーザーが直接目にする表側の部分において、フロントエンドエンジニアはHTML・CSSなどを用いてスケーラビリティ(拡張性)やパフォーマンスを考慮しながらWebページを構築します。

サーバーサイドの見えない部分を構築するバックエンドエンジニアや、Webページのデザインを担当するWebデザイナーなどと連携して業務を進めることが一般的です。

求人ボックスによるとフロントエンドエンジニアの平均年収は547万円ですが、事業規模や経験年数、スキルなどによっては1,000万円近くになることもあります。(2024年3月28日時点)

▶ 【フロントエンドエンジニア】未経験からの転職・他IT職種へのジョブチェンジは可能?

ネットワークエンジニア


ネットワークエンジニアはインフラエンジニアの一種で、社内でインターネットやシステムが利用できるようにネットワーク環境を設計・構築・運用する仕事です。

インターネットやハードウェア・ソフトウェアの設計をする上流工程と、構築・運用中のネットワーク監視やトラブル対応などの下流工程に分かれます。

求人ボックスによるとネットワークエンジニアの平均年収は344万円ですが、事業規模やスキル、業務範囲によってはそれ以上になることもあります。(2024年3月28日時点)

ITエンジニアになるために必要なプログラミング言語

ITエンジニアになるために必要なプログラミング言語

ITエンジニアになるにはプログラミング言語を学ぶ必要があり、業種や扱うプロジェクトによって手段が異なります。ここでは代表的なプログラミング言語の特徴や役割などについて解説します。

PHP


PHP(Hypertext Preprocessor)とは、Webページを生成できるサーバーサイド(サーバー側)のスクリプト言語のことです。例えば問い合わせフォームの入力やショッピングカートなどの操作をするとユーザーごとに実行した結果が表示される、といった動的なWebページを作る際に使用されます。

難易度も比較的低めで学ぶためのライブラリも豊富にあることから、初心者にも習得しやすいのが特徴です。なおWebサイトの作成に多く用いられる「WordPress」にもPHPが使われています。

C言語やC++


C言語とは1972年に開発された歴史あるプログラミング言語のことで、シンプルで効率的かつ処理速度の速さが特徴です。オペレーティングシステムや組み込み系システムなどに使用されています。

一方、C++とはC言語の拡張版として1983年に開発され、ゲームエンジンやロボット開発などに使われているプログラミング言語のことです。C++はC言語と互換性があり、C言語と同時に使えます。C++はC言語の機能を高め、効率的なプログラミングができるようになっています。

Java


Javaは1995年に SunMicrosystems社が開発した言語です。さまざまなプログラミング言語の元になっており、基本的にOSを問わずどのような環境でも使えることから世界的にもポピュラーな言語です。主に業務システムやWebサービス・Android向けアプリケーションなど、大規模システムの開発を得意としています。

その他にもWebサイトのデータ処理を担うバックエンド、ゲーム開発、組み込みシステムなどにも幅広く活用されています。

なお、マナビタイムでは「プログラミング言語を習得できるコース」を多数ご用意しており、なりたい職業や学びたいスキルを選択することで、自分に合ったおすすめのコースを見つけられるでしょう。


学びたい言語に合わせて習得できるプログラミングコース詳細はこちら

ITエンジニアに必要な資格とは?

ITエンジニアに必要な資格とは?

ITエンジニアになるために、資格は必須ではありません。しかし資格を取得しておくと未経験からであっても、就職や転職で有利になる可能性があります。

ここでは独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)が開催しているITエンジニア向けの資格を3つ紹介します。

基本情報技術者試験


基本情報技術者試験は、情報技術に関する一定水準の知識や技能を評価する国家資格です。ITエンジニアとして働くための登竜門といわれており、情報技術の原理や基礎を理解して戦略的に活用できる能力が求められます。また合格率は50%前後です。

ITパスポート


ITパスポートとは仕事をする上で、必要なITに関する基礎的な知識があることを証明できる資格のことです。顧客管理や生産管理などの業務システム、それに伴う情報機器の把握、また個人情報保護や企業機密などモラル面でもITを正しく活用できる能力が求められます。

ITパスポートを取得すればITエンジニアはもちろんのこと、ITを活用するさまざまな業種への転職などに有利になるでしょう。事務職や営業職、学生に至るまで幅広い層が受験しています。合格率は平均で50%前後です。

プロジェクトマネージャー試験


プロジェクトマネージャー試験とは「システム開発におけるプロジェクトの管理責任者」として、プロジェクトを計画し、実行できるスキルがあるかを評価する資格試験のことです。計画書の作成やプロジェクト進行、リスク対策などメンバーを支援しながら主導するスキルが問われます。

プロジェクトマネージャー試験の難易度は、IPA試験の中で最も高い「レベル4」です。合格率が15%未満となり、独学での合格は難しいとされています。

ITエンジニアになるための学び方

ITエンジニアになるための学び方

ITエンジニアになるには目標とする職種を決め、それに合うプログラミング言語を学ぶ必要があります。学習方法は独学またはスクールなどが考えられますが、それぞれのメリット・デメリットを把握しておきましょう。

独学


独学のメリットは、費用が少なくて済むことです。無料で学べるWebサイトを利用して学ぶこともできます。また独学の場合、時間や場所を選ばず自分のペースで学習できるのが魅力です。

しかし期限を決めて学習しないとモチベーションの維持が難しく、分からない箇所があっても専門家のアドバイスを受けられず挫折しやすいというデメリットが挙げられます。

ITスクール


ITスクールで学ぶ場合の大きなメリットは、初心者でも基礎から学習でき、就職・転職に有利なプログラミングが身に付けられる点です。また分からないときに、専門家のサポートが受けられたり就職支援を受けられたりするのも有利な点といえるでしょう。

受講費用はスクールによっても異なりますが、効率良く受講するためにもスクールごとの強みやサポート体制などを比較して、自身に合ったところを選ぶのがおすすめです。ITスクールに興味がある方は、以下も併せてご覧ください。


システムエンジニア(SE)を目指せるITスクールのコース一覧
インフラエンジニアを目指せるITスクールのコース一覧
フロントエンド・サーバーサイドエンジニアを目指せるITスクールのコース一覧
ネットワークエンジニアを目指せるITスクールのコース一覧

ITエンジニアでフリーランスになるには?

ITエンジニアでフリーランスになるには?

ITエンジニア希望者の中には、ゆくゆくはフリーランスとしての独立を目指す方も多いでしょう。フリーランスで案件を受けるためにはITエンジニアとしての知識やスキルをPRする必要があり、1年以上の実務経験が求められるといわれています。

さらに実務経験を積んでいたとしても、すぐに複数の案件を受けられるわけではありません。まずは副業として活動をスタートして経験を積み、人脈を広げてから本業を辞めてフリーランスに転身するのがおすすめです。

フリーランスになれば1,000万円稼ぐことも可能ですが、開発の企画・設計のような上流工程の案件を受ける可能性もあります。

安定した報酬を得るには、3年以上の経験または専門性の高い資格やマネジメントスキル、複数のプログラミング言語を習得しているかも重要です。


未経験でもITエンジニアになれる?

未経験でもITエンジニアになれる?

未経験でITエンジニアになるのは簡単ではありませんが、可能性は十分にあります。ここからはその理由や具体的な対策を押さえておきましょう。

経験不問の求人募集を狙う


経済産業省の調べによると2030年に約79万人のIT人材が不足すると推測されています。

そのためITエンジニアの経験がなくても自ら積極的に学ぶ意欲のある方や、課題に取り組む姿勢のある方などを採用する企業もあるでしょう。

基礎がなければ難しい理由


未経験を採用するケースがあるといっても、多くの企業は基本的に即戦力となる人材を必要としており、知識も経験もない人材を採用することは少ないです。

ある程度プログラミング言語を習得している方やプロジェクトの経験がある方は、やはり就職活動に有利でしょう。

そのため独学やスクールでプログラミング言語を学び、資格を取得したりプロジェクトに参加したりして、自身の技能レベルを評価してもらえるよう可能な限り基盤を整えることが重要です。また勉強会やセミナーの参加経験があれば履歴書に記載しましょう。そしてなぜITエンジニアを目指すのかという目的を持つことも大切です。

まとめ:ITエンジニアになるには基礎知識の習得から

ITエンジニアにはさまざまな職種があり、学ぶべきプログラミング言語も異なります。また実績を積む中で専門性を追求することも可能です。さらに業務範囲を広げることで、将来的にはキャリアアップやキャリアパス、あるいはフリーランスとして高い報酬を目指せます。

ITエンジニアになるには、スクールなどサポートを受けられる環境でITやプログラミングの基礎を学ぶことが何よりも重要です。マナビタイムでは、全国のITスクール情報をご提供しています。多数のスクールを比較・検討しながら自分に合うスクールを選び、ITエンジニアとしての第一歩を踏み出しましょう。

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