セキュリティエンジニアは、企業のセキュリティを守る重要な役割を果たしています。多くのサービスでデジタル化が進む近年、セキュリティエンジニアは需要が高い職種といえるでしょう。
もし今からエンジニアを目指すなら、セキュリティエンジニアも選択肢に入れてみてはいかがでしょうか。
この記事ではセキュリティエンジニアの転職について解説します。年収やキャリアパス、学習方法など転職に必要な情報をまとめています。
セキュリティエンジニアへの転職に興味があれば、ぜひ最後まで読んでみてください。
セキュリティエンジニアとは、情報セキュリティに関する業務を担うエンジニア職を指します。仕事内容は多岐にわたるため、どういった仕事をしているのかイメージしにくいのではないでしょうか。
ここからはセキュリティエンジニアの仕事内容と現状について説明していきます。
上記警視庁のデータによれば、サイバー犯罪の検挙件数は年々増加傾向にあり、4年間で約3,200件も増加しています。キャッシュレス決済の普及や、身代金を要求するウィルスのランサムウェアによる被害の拡大などが増加の理由とされています。
(参考元:警視庁)
セキュリティエンジニアは多岐にわたる業界で、専門性を発揮しています。転職の際にどんな業界に絞り込めばよいかわからないという方は、以下をチェックしてください。
セキュリティエンジニアへの転職を本格的に検討するなら、需要の高さ以外にも気になるポイントがあるでしょう。
ここではセキュリティエンジニアの転職について、次の4つのポイントを取り上げて解説します。
これらの転職事情について知り、セキュリティエンジニアへの理解を深めていきましょう。
エンジニア職種 | 求人件数 |
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セキュリティエンジニア | 54,947件 |
ネットワークエンジニア | 109,023件 |
インフラエンジニア | 161,561件 |
難易度の問題でセキュリティエンジニアよりも、ネットワークエンジニアやインフラエンジニアの方が求人が多く、間口が広いといえます。
セキュリティエンジニアへのキャリアパスの一例として、インフラエンジニアとしてインフラの運用・保守から始め、設計や構築を任されるようになり、セキュリティエンジニアへとキャリアアップする流れがあります。
インフラエンジニアとして経験を積みながら、セキュリティ関連の資格を取得しておけばスキルの証明に役立てられ、転職や昇格に役立てられるでしょう。
ここからは、セキュリティエンジニアの適性や必要なスキルを4つ紹介します。
セキュリティエンジニアの適性があるか、必要なスキルは何かを把握し、セキュリティエンジニアのイメージを明確にしていきましょう。
セキュリティエンジニアには、セキュリティの知識が必須です。
サイバー攻撃へ万全の対策を施すにはOSやアプリケーション、アンチウイルス、ファイアウォールなどさまざまな知識を要します。
またセキュリティエンジニアはネットワークの配線や監視、セキュリティ対策も実施するため、ネットワークの知識も必須です。ネットワークは特にセキュリティが弱いと言われているため、注意しなければなりません。知識のアップデートも常に必要です。
セキュリティエンジニアには「セキュアプログラミング」のスキルが必要です。
セキュアプログラミングとは、システムやアプリケーションの脆弱性を排除して、予期しないトラブルや情報漏洩などのリスクを減らすためのプログラミングのことです。
サーバーサイドのプログラミング言語として使われているPHPやC言語、Pythonなどを使ってセキュアプログラミングが可能なレベルまでスキルアップしておく必要があります。
セキュリティエンジニアはパソコンに向き合い淡々と仕事を進める印象があるかもしれませんが、実はコミュニケーション能力も重要です。
企画段階では顧客とのやり取りがあり、実装段階ではプロジェクトのメンバーとのコミュニケーションが必要です。意外に人と関わる機会が多い職種といえるでしょう。
セキュリティエンジニアは、企業の信用問題に関わる情報セキュリティを守る仕事です。そのため責任感の強い方に向いています。
セキュリティの甘い場所からサイバー攻撃を受け、情報漏洩やサービス停止に追い込まれるニュースを耳にした経験はありませんか?
セキュリティエンジニアは企業にとって重要な情報を守るため、こういったトラブルを発生させないように業務に取り組む責任が重い仕事です。
加えてトラブル発生時には迅速な対処が求められるため、体力を要する仕事ともいえます。
セキュリティエンジニアへ興味を持った方に向けて、ここからは未経験からセキュリティエンジニアへの転職を目指すための学習方法を解説します。
シスコ技術者認定資格 CCNA | |
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運営 | Cisco Systems社 |
受験料(税込) | 36,960円 |
難易度 | 合格率:非公開 |
合格ライン | 正答率:非公開 |
受験方法 | CBT 随時 |
情報セキュリティマネジメント試験 | |
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運営 | IPA独立行政法人 情報処理推進機構 |
受験料(税込) | 7,500円 |
難易度 | 合格率:50%〜60%台と高め |
合格ライン | 午前・午後の試験、それぞれ60点以上/100点満点 |
受験方法 | CBT ※2023年4月から変更 |
(参考:情報セキュリティマネジメント試験ドットコム 統計情報>)
CompTIA Security+ | |
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運営 | CompTIA |
受験料(税込) | 50,672円 |
難易度 | 合格率:非公開 |
合格ライン | 750/900スコア |
受験方法 | CBT 随時 |
情報処理技術者試験 | |
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運営 | IPA独立行政法人 情報処理推進機構 |
受験料(税込) | 7,500円 |
難易度 | 資格の種類により異なる |
合格ライン | 資格の種類により異なる |
受験方法 | 資格の種類により異なる |
システムアーキテクト試験 | |
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運営 | IPA独立行政法人 情報処理推進機構 |
受験料(税込) | 7,500円 |
難易度 | 合格率:12%〜15%と低め |
合格ライン | 60点以上/100点満点 |
受験方法 | 年1回 (4月) |
(参考:日本資格取得支援 システムアーキテクト)
ネットワークスペシャリスト試験 | |
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運営 | IPA独立行政法人 情報処理推進機構 |
受験料(税込) | 7,500円 |
難易度 | 合格率:12%〜15%前後と低め |
合格ライン | 60点以上/100点満点 |
受験方法 | 年1回 (4月) |
強化したい部分に併せて、資格取得を目指しましょう。
各資格については以下の記事でチェックできます。興味のある方は合わせてご覧ください。
▶︎ インフラエンジニアに転職したい!未経験からの転職方法も解説
▶︎ ネットワークエンジニアに必要なスキルは?役立つ資格や学習方法も解説
▶︎ キャリアアップ・キャリアチェンジに有利なIT系資格を紹介!
セキュリティエンジニアへの転職を本格的に考えるなら、ITスクールで学ぶことを検討しましょう。ITスクールにはインフラの知識を習得するコースや、ホワイトハッカーを目指すコースなどがあり、目的に合わせて通うスクールやコースを選べます。
ITスクールを受講するメリットは、短期間で必要なスキルを習得できる環境があること、疑問点を講師に質問できて効率的に学べることです。
また、転職活動を支援してくれるITスクールもあります。求人紹介や書類添削、面接練習など幅広くサポートを受けられるので、未経験からセキュリティエンジニアへの転職を目指す方でも安心です。
ITスクールを受講する際は、自分に合ったスクールやコースを選択する必要があります。興味のあるスクールやコースを2、3校ピックアップし、無料体験やカウンセリングに参加しましょう。
実際にITスクールの講師からカリキュラムやエンジニアについて詳しく話を聞き、そのITスクールで目的が果たせるのかを確認しましょう。
セキュリティエンジニアは上述した通り専門的な知識とスキルが求められる職種ですが、正しいアプローチと努力により、未経験からでもその領域に足を踏み入れることは十分可能です。以下に、未経験者がセキュリティエンジニアを目指すための具体的なステップを紹介します。これらのステップを踏むことで、確実に夢のキャリアに近づくことができるでしょう。
セキュリティエンジニアは幅広い知識と経験値が求められるため、未経験者にはハードルの高い職種になります。しかしながら企業の安全を守るやりがいのある仕事です。
高い技術力だけでなく、コミュニケーション能力や責任感の強さが重要なので、プログラミング以外のヒューマンスキルの向上も目指しましょう。
セキュリティエンジニアに興味のある方は、ITスクールの体験を受けてみてはいかがでしょうか?最初は手軽にまず一歩から挑戦してみましょう。