サーバーエンジニアに求められる資格6選!難易度とおすすめの勉強法は?

サーバーエンジニアに求められる資格6選!難易度とおすすめの勉強法は?
  • サーバーエンジニアになるのに、どんな資格が必要かわからない
  • 将来のために、どの資格を取得するべきか知りたい


このように悩んでいる方は多いのではないでしょうか。

サーバーエンジニアを目指すに当たって、関連するIT資格を取得しておけば就職・転職活動に有利です。しかし、資格を取得するためにはまとまった時間が必要であり、慎重に選ばなければなりません。

この記事では、サーバーエンジニアに求められる資格を6つ紹介します。資格を取得するメリットや難易度、役立つ勉強方法も一緒に解説していきますので是非ご覧ください。


サーバーエンジニアがIT資格を取得するメリット

サーバーエンジニアを目指すに当たって、資格の取得は必須ではありません。しかし、関連するIT資格を持っていると有利になることが多いです。

サーバーエンジニアを目指す方が資格をとると、次の4つのメリットがあります。


サーバーエンジニアがIT資格を取得する4つのメリット


  • 就職・転職活動でアピールできる
  • 資格の勉強で得た知識が業務で生きる
  • 就業してからのキャリアアップ、年収アップにつながる
  • 会社によっては資格手当がもらえる


未経験からサーバーエンジニアを目指して面接に進んだ場合、企業はスキルのレベルを判断することができません。その点、資格があれば最低限の知識・技術を有することを証明できます。

実際に、就職活動やキャリアアップ・年収アップのためにIT資格をとっているサーバーエンジニアは数多くいます。
さらに会社によっては資格手当をもらえる場合があり、スキルアップだけでなく収入アップにもつながります。

転職を有利に進める・収入を増やすためにも、積極的に資格を取得しましょう。

サーバーエンジニアに関連する資格6選と難易度

先ほどお伝えした通り、資格の取得は年収アップやキャリアアップにつながります。ここではサーバーエンジニアの業務に直結する資格を6種類ご紹介します。


サーバーエンジニアに関連する資格6選


  • サーバーOS関連資格
  • Microsoft Certification Program(MCP)
  • シスコ技術者認定資格(CCNA)
  • 基本情報技術者、応用情報技術者
  • AWS認定資格
  • ITILファンデーション

これらの資格はサーバーエンジニアに関連する資格であり、実務で生きる知識が身に付けられます。それでは各資格について順番に解説します。


資格1:サーバーOS関連資格


サーバーOSにはいくつか種類がありますが、その中でも国内最大シェアを誇るのがLinuxです。Linuxが導入されている企業は多く、資格を取得することで就職・転職時のアピールになります。

Linux関連の代表的な資格は大きく2つあります。1つ目は世界各国で認定されているグローバル資格、LPIC(エルピック)です。難易度としてはレベル1~3に分かれており、レベル1ではLinuxの基本操作や運用に関する知識が問われます。

未経験の方はまずLPIC(エルピック)レベル1を目標に、サーバーエンジニアとしての基礎知識を身につけるのがよいでしょう。



LPIC レベル1
運営 Linux Professional Institute(LPI)
受験料(税込)
1科目:16,500円
難易度
合格率:非公開
合格ライン
500点以上/800点満点
※101試験と102試験の両方に合格するとレベル1に認定される。
受験方法
CBT
随時


2つ目は日本で認定が行われている資格、LinuC(リナック)です。

Linuxは他のOSとは違い、国ごとに人気のLinuxディストリビューションが異なります。その中で、日本で使えるLinuxの知識習得を目標とした資格がLinuCです。


試験の難易度はレベル1~3に分かれており、LinuCレベル1を取得することでサーバー構築・運用の知識を証明することができます。



LinuC レベル1
運営 特定非営利活動法人エルピーアイジャパン
受験料(税込)
1科目:16,500円
難易度
合格率:非公開
合格ライン
正答率:およそ65%〜75%
※101試験と102試験の両方に合格するとレベル1に認定される。
受験方法
CBT
随時


LinuC取得を目指せるITスクールはこちら

資格2:Microsoft Certification Program(MCP)


MCP(Microsoft認定資格プログラム)はマイクロソフト製品の知識・技術が問われる資格です。

LPIC・LinuCと同じく、サーバーエンジニア業務に直結する内容であるとともに、サーバーOSとして利用頻度の高いマイクロソフト製品の知識・技術の証明ができます。

MCPは細分化されており、製品かつ難易度別に試験が行われています。難易度別に見ると「Fundamentals」「Associate」「Expert」の3つのレベルがあり、Fundamentalsが初級レベル、Associateが実務レベル、Expertは上級者向けの位置づけです。

まずはマイクロソフト製品の中でも人気のあるAzureに関する資格の初級レベルである「MCP Azure Fundamentals」の取得を目指すのがよいでしょう。



MCP Azure Fundamentals
運営 株式会社オデッセイコミュニケーションズ
受験料(税込)
13,200円
難易度
合格率:非公開
合格ライン
700点以上/1,000点満点
受験方法
CBT
随時

資格3:シスコ技術者認定資格(CCNA)


CCNAはシスコ技術者認定資格の一種で、ネットワークの知識・技術を証明する資格です。シスコ技術者認定資格は難易度が5段階に分かれており、下から順に『エントリー』『アソシエイト』『プロフェッショナル』『エキスパート』『アーキテクト』です。

CCNAは『アソシエイト』に分類され、未経験からでも1ヶ月程の勉強で取得できる比較的チャレンジしやすい資格です。

また、CCNAを取得することでサーバーエンジニア業務と関わりが深いネットワークの知識・技術の証明にもなり、ネットワークエンジニアとして活躍することも可能です。


シスコ技術者認定資格 CCNA
運営 Cisco Systems社
受験料(税込)
36,960円
難易度
合格率:非公開
合格ライン
正答率:非公開
受験方法
CBT
随時


CCNA取得を目指せるITスクールはこちら

資格4:基本情報技術者、応用情報技術者


基本情報技術者・応用情報技術者は、IT技術者としての適正を証明する国家資格です。

基本情報技術者ではITエンジニアに必要な基礎知識が広く問われます。基本情報技術者の資格の勉強を通して、サーバー関連の知識だけでなくコンピュータの仕組みからデータベース・ネットワーク・セキュリティまで、幅広い知識を身につけることができます。


基本情報技術者
運営 IPA独立行政法人 情報処理推進機構
受験料(税込)
7,500円
難易度
合格率:25%前後
未経験者でも受験可能だが、十分に時間をかけて勉強する必要がある
合格ライン
60点以上/100点満点
受験方法
CBT
随時

(参考:基本情報技術者試験ドットコム



応用情報技術者では、基本情報技術者より高度な知識が問われます。

プロジェクトの管理や経営視点での問題も出題され、難易度は各段に上がります。まずは基本情報技術者試験合格のために学習を進め、ITエンジニアとしての基盤を作った後の受験がおすすめです。



応用情報技術者
運営 IPA独立行政法人 情報処理推進機構
受験料(税込)
7,500円
難易度
合格率:20%前後
合格ライン
60点以上/100点満点
受験方法
CBT
年2回(春・秋)

(参考:応用情報技術者試験ドットコム

上記は2023年3月現在の情報です。

今まで基本情報技術者試験は応用情報技術者試験と同じく、年2回の実施でしたが、2023年4月より通年化されることが決まっています。

タイミング問わず好きなタイミングで試験を受けられるので、資格取得のハードルが下がりそうですね。


資格5:AWS 認定資格


クラウドで世界一の使用率を誇るAWSの知識・技術を証明する資格がAWS認定です。
世界的に見てもインフラのクラウド化が加速しており、AWS認定を取得しクラウドの知識を身につけておいて損はありません。

AWS認定は12種類に分かれており、未経験者は入門となるクラウドプラクティショナー(CLF)を取得するのがよいでしょう。クラウドプラクティショナーは、AWSに関する基礎知識やサービス内容、セキュリティに関する問題など基本的な内容が中心です。



AWS クラウドプラクティショナー
運営 Amazon Web Services, Inc.
受験料(税込)
12,100円
難易度
合格率:非公開
合格ライン
700点以上/1,000点満点
受験方法
CBT
随時


クラウドプラクティショナーを取得したら、次は実用性が高いソリューションアーキテクトアソシエイト(SAA)を目指すのも有効的です。ソリューションアーキテクトアソシエイトでは、安全性の高いシステム設計を行うための知識が問われます。実践的な知識・スキルを身につけることで、サーバーエンジニアとしてのステップアップを目指しましょう。



AWS ソリューションアーキテクトアソシエイト
運営 Amazon Web Services, Inc.
受験料(税込)
16,500円
難易度
合格率:非公開
合格ライン
720点以上/1,000点満点
受験方法
CBT
随時

資格6:ITILファンデーション


ITILとは、Information Technology Infrastructure Library の略で、情報システムを管理する上での成功事例・ノウハウをまとめたものです。

ITILファンデーションの取得はITIL に関する世界標準の基礎知識の証明になります。システム監視や障害発生時の成功事例を学ぶことで、サーバーエンジニアとしての業務に生かすことができます。



ITILファンデーション
運営 PeopleCert
受験料(税込)
35,200円
難易度
合格率:非公開
合格ライン
正答率:65%以上
受験方法
CBT
随時


サーバーエンジニアに有利な資格を取得するための勉強方法

サーバーエンジニアに有利な資格を取得するための勉強方法

サーバーエンジニアに有利な資格を取得するための勉強方法は、次の3つが主流です。


  1. ITスクールに通う
  2. Web教材を使う
  3. 書籍で学ぶ


それぞれのメリットや特徴を、順番に解説します。

方法1:ITスクールに通う


資格取得を目指すならITスクールに通うのが良い方法です。ITスクールのメリットは次の3つです。


  • 資格の取得と並行しながら最短でサーバーエンジニアを目指せる
  • 必要な知識が網羅でき、わからないことはすぐに講師に質問できる
  • オンラインスクールであれば住んでいる場所を選ばず通える

数ある勉強方法の中でも、ITスクールに通うのは最短でサーバーエンジニアを目指せる方法です。

この記事で紹介した資格の取得をサポートしてくれるITスクールもあるので、体系的に知識を習得したい人におすすめです。


またITスクールでは資格取得だけではなく、サーバーエンジニアに必要な専門知識を包括的に身につけられます。

わからない部分があればスクールの講師に質問ができるため、学習でつまずくこともありません。

地方に住んでいるなど、近くに通えるITスクールがない方でも、オンラインのITスクールを利用すれば自宅にいながらサーバーエンジニアを目指せます。


ITスクールの選び方に迷ったら、下記記事も併せてご覧ください。あなたに合うスクールの見つけ方がわかるはずです。

▶ 転職・副業したい方におすすめ!ITスクールの選び方や注意点を解説

▶ ITスクールの無料体験・カウンセリングって何?入学前に受けておくべき理由を紹介

▶ 【これが結論】ITスクールの適切な通学タイプ(オンライン・通学)は性格で決めるべき!


方法2:Web教材を使う


サーバーエンジニアに関連する資格は、試験対策のWeb教材が豊富です。
Web教材を使う方法には、次の5つのメリットがあります。

  • 通勤時間などのスキマ時間でもスマホで勉強できる
  • 書籍よりもテキストや問題の更新が速い
  • テキスト教材と動画教材があり、自分に合ったものを選べる
  • すぐに採点でき、正答率や間違えた問題がわかる
  • 進捗が記録されて、勉強がどこまで進んだか把握できる

教材によってはわからない点を質問できる場合もありますが、返答はスクールほど早くありません。
自力で調べてみて、どうしてもわからないときに質問するのがよいでしょう。

方法3:書籍で学ぶ


サーバーエンジニアに関連する資格には、試験対策の書籍もたくさんあります。
書籍を使う方法には、次の5つのメリットがあります。

  • 1冊で資格の勉強範囲が網羅されている
  • 電車の通勤時間でも勉強できる
  • インターネット環境や電源がなくても勉強できる
  • 書籍に直接メモを書き込める
  • ブルーライトの影響を受けず、寝る前の勉強にも適している

就寝前の勉強は記憶に定着しやすいため、是非取り入れたい習慣です。ただし、Web教材はブルーライトにより、脳が覚醒してしまいます。寝る前に勉強する場合は紙の書籍がおすすめです。

まとめ:サーバーエンジニアになるには資格を取得しておくと転職に有利

サーバーエンジニアを目指すのであれば、今回紹介した資格が有益です。働き始めてからも、勉強した知識が生かせますし、キャリアアップにもつながります。

資格選びに迷うのであれば、まずは業務に直結する資格を取得するのがよいでしょう。優先したいのはOSに関する資格のLPIC・LinuC・MCP、ネットワークに関する資格のCCNAです。
各資格の勉強法には、ITスクール・Web教材・書籍があります。Web教材と書籍にもメリットはありますが、最短でサーバーエンジニアを目指すのであればITスクールを活用しましょう。

紹介した資格を取得し、是非サーバーエンジニアとしてのキャリアをスタートしてください。


サーバーエンジニアを目指せるITスクールはこちら

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