システムエンジニアに有利な資格とは?おすすめ8選を紹介

システムエンジニアに有利な資格とは?おすすめ8選を紹介

システムエンジニアとして成功するために、どんな資格を取得すべきか迷っていませんか?

本記事では多くのIT系資格の中でも、初めに取得しておくとよい資格を紹介します。

また、資格取得を独学で進めたい方の中にはどのように勉強を進めればよいか分からず、悩んでいる方もいるでしょう。ここでは勉強方法も4つ併せて解説していきます。
この記事を読めば、システムエンジニアに有利な資格がわかり、資格取得までの勉強方法もはっきりするので迷いがなくなるはずですよ。

システムエンジニアとして成功したいなら資格を取得しよう

システムエンジニアとして成功したいなら資格を取得しよう

現在プログラマーとして働いている方の中には、将来システムエンジニアとして活躍したいと思っている方も多いでしょう。

IT系職種の中でも人気のあるシステムエンジニアですが、決して資格が必須の職種ではありません。しかし、スキルアップや就職・転職活動を有利に進めるためには資格を取得している方がよいでしょう。

次の章では資格取得で得られるメリットを3つ解説します。

システムエンジニアが資格を取る3つのメリット

システムエンジニアが資格を取る3つのメリット

資格を取るメリットは大きく3つです。


  • スキルの証明になる
  • 資格手当が期待できる
  • 転職で有利になる

資格を持っていれば、転職の際に自分のスキルをアピールすることができ、企業からの信頼度も高まるでしょう。

また、企業によっては、資格手当や合格奨励金をもらえるため、収入アップが見込めます。

システムエンジニアとして有益な資格8選

システムエンジニアとして有益な資格8選

資格には、国家資格と民間資格の2つがあります。

国家資格は、国の法律に基づき、各分野の知識や技能が一定水準以上であることの証明ができます。
一方、民間資格は運営元の民間企業が開発した製品の操作技術や管理技術を証明する資格です。

今回ご紹介する資格は国家資格・民間資格合わせて8つです。すべてシステムエンジニアに有利に働く資格なので、ぜひ取得を検討してみてください。




それでは、それぞれの資格について、詳しく解説していきます。


国家資格・基本情報技術者試験(FE)


基本情報技術者試験は、ITの資格の中で最も基礎的な知識・技能が問われる試験です。IT系の資格取得を考えているのであれば、まず基本情報技術者試験を取得するとよいでしょう。

出題内容が基礎的な内容とはいえ、2022年11月に実施された試験の合格率は34.8%と、決して高くありません。アルゴリズムとプログラミングに関する内容が出題されるため、初心者はしっかり勉強して備えましょう。



基本情報技術者試験
運営 IPA独立行政法人 情報処理推進機構
受験料(税込)
7,500円
難易度
合格率:25%前後
未経験者でも受験可能だが、十分に時間をかけて勉強する必要がある
合格ライン
60点以上/100点満点
受験方法
CBT
随時

(参考:基本情報技術者試験ドットコム


国家資格・応用情報技術者試験(AP)


応用情報技術者試験は、基本情報技術者試験よりワンランク上の資格です。出題内容は技術領域だけでなく、管理や経営など広範囲に及びます。

そのため、応用情報技術者試験の取得は専門性の高い知識を持ったエンジニアであることの証明になります。

ただし、直近で行われた2022年11月の合格率は26.2%、ここ数年の合格率は23〜24%と簡単な試験ではありません。念入りに勉強した上で試験に臨みましょう。



応用情報技術者試験
運営 IPA独立行政法人 情報処理推進機構
受験料(税込)
7,500円
難易度
合格率:20%前後
合格ライン
60点以上/100点満点
受験方法
CBT
年2回(春・秋)

(参考:応用情報技術者試験ドットコム


国家資格・システムアーキテクト試験(SA)


システムアーキテクト試験は、実務の中でも上流工程について問われる上級者向けの試験です。受験対象を実務経験者と想定しており、日頃からシステム開発や設計に関わっている方でなければ取得が難しい資格です。

2022年の合格率も15%と低く、既にIT関連の仕事をしている方が、レベルアップのために取得を目指すとよいでしょう。



システムアーキテクト試験
運営 IPA独立行政法人 情報処理推進機構
受験料(税込)
7,500円
難易度
合格率:12%〜15%と低め
合格ライン
60点以上/100点満点
受験方法
年1回
(4月)

(参考:日本資格取得支援 システムアーキテクト


国家資格・ネットワークスペシャリスト試験


ネットワークスペシャリスト試験は、ネットワークに関する幅広い知識が問われる資格です。IT資格の中でも難易度が高く、上級者向けの試験として知られています。

試験では、ネットワークシステムの要件定義や開発・運用、保守に関する知識、ネットワーク・アプリケーション技術の理解度を問う問題が出題されます。

そのため、合格率が低い傾向にあり、2021年は12.8%、2022年は17.4%でした。

とはいえ、ネットワークスペシャリストの知識はあらゆる場面で生かすことができるため、エンジニアとしてステップアップしたい方や、秀でた存在になりたい方は、資格取得を目指すとよいでしょう。



ネットワークスペシャリスト試験
運営 IPA独立行政法人 情報処理推進機構
受験料(税込)
7,500円
難易度
合格率:12%〜15%前後と低め
合格ライン
60点以上/100点満点
受験方法
年1回
(4月)

(参考:ネットワークスペシャリストドットコム 統計情報


ただし、2023年4月の試験から問題数や試験時間などに関する制度変更があるため、概要を念入りに確認した上で受験しましょう。

国家資格・情報セキュリティマネジメント試験(SG)


情報セキュリティマネジメント試験は、2016年度からスタートした比較的新しい試験です。合格率は61.2%(2022年度)とIT系の資格の中では高く、未経験からでも取得しやすい資格です。

近年、企業内での情報セキュリティ対策が必須といわれており、情報セキュリティ関連の知識を持ったシステムエンジニアは重宝されています。

情報セキュリティマネジメント試験に合格することで、情報セキュリティ分野に長けたエンジニアであることを証明できます。セキュリティの重要性が高まっている今、とても有利な資格といえるでしょう。



情報セキュリティマネジメント試験
運営 IPA独立行政法人 情報処理推進機構
受験料(税込)
7,500円
難易度
合格率:50%〜60%台と高め
合格ライン
午前・午後の試験、それぞれ60点以上/100点満点
受験方法
CBT
※2023年4月から変更

(参考:情報セキュリティマネジメント試験ドットコム 統計情報>

2023年4月から新制度となっていますので、詳細は公式サイトからご確認ください。


民間資格・オラクルマスター


オラクルマスターは、世界トップクラスシェアを誇る「オラクルデータベース」の知識・技術を証明する資格です。

難易度は、ブロンズ(Bronze)、シルバー(Silver)、ゴールド(Gold)、プラチナ(Platinum)の4段階に分かれており、シルバー以上の認定は世界で通用する技術・知識の証明ができます。

オラクルデータベースを使用している企業は多いものの、オラクルマスターの資格取得者は少なく、希少価値が高いため、取得できれば転職に有利に働きます。



オラクルマスター
運営 日本オラクル社
受験料(税込)
37,730円
難易度
合格率:非公開
合格ライン
正答率:およそ60%
受験方法
CBT
随時

(参考:ORACLE MASTER Portal>


民間資格・シスコ技術者認定資格(CCNA)


シスコ技術者認定資格は、アメリカのシスコシステムズが主催している資格です。

難易度はエントリー、アソシエイト、プロフェッショナル、エキスパート、アーキテクトの5つに分かれており、一番難易度の低いエントリーに関しては、基礎的な内容が問われるため、未経験からでも取得を目指せます。

ネットワーク業界内でも知名度の高い資格であり、ネットワークエンジニアを目指している方は取得しておいて損はない資格です。



シスコ技術者認定資格
運営 Cisco Systems社
受験料(税込)
ランク・種類により異なる
難易度
合格率:非公開
合格ライン
正答率:非公開
受験方法
CBT
随時

民間資格・サーバーOS関連資格


OS関連資格の中でも、押さえておきたいのがLinux関連の資格です。その中でも、代表的な資格が、世界基準で行われているLPIC(エルピック)、日本で認定が行われているLinuC(リナック)の2つです。

Linuxは無料かつオープンソースで自由に改良することができるOSであり、地域によって利用頻度の高いLinuxディストリビューションが異なります。より日本に適した内容で問われるのがLinuCだと覚えておくとよいでしょう。

Linuxは、数あるOSの中でも国内トップクラスのシェアを誇ります。そのためLinuxの資格保有者は、転職や就職で有利だと言われています。
LPIC・LinuCともに難易度はLPIC-1からLPIC-3までありますが、難易度の低いLPIC-1から順に取得する必要があります


LPIC レベル1
運営 Linux Professional Institute(LPI)
受験料(税込)
1科目:16,500円
難易度
合格率:非公開
合格ライン
500点以上/800点満点
※101試験と102試験の両方に合格するとレベル1に認定される。
受験方法
CBT
随時



LinuC レベル1
運営 特定非営利活動法人エルピーアイジャパン
受験料(税込)
1科目:16,500円
難易度
合格率:非公開
合格ライン
正答率:およそ65%〜75%
※101試験と102試験の両方に合格するとレベル1に認定される。
受験方法
CBT
随時

システムエンジニアの資格を取得する方法4選

システムエンジニアの資格を取得する方法4選

ここまで、システムエンジニアとして取得すべき資格の紹介をしました。しかし、勉強を始める段階で、どう取り組めばよいか悩む方も多いと思います。

そこで資格取得に向けた勉強方法を4つ紹介します。

方法1:本・問題集で勉強する


システムエンジニア関連の参考書は多数出版されています。その中から自分に合ったものをみつけて、繰り返し勉強すれば、独学でも資格取得を目指すことは可能です。

マーカーを引いて何度も読み込んだり、問題集を数多くこなせば、出題パターンも予測できるようになります。わかる問題が増えると、成果が実感でき、自信にもつながることでしょう。

方法2:無料動画を見る


本で勉強するのが苦手な方は、無料動画を利用してみましょう。

YouTubeでも、質のよいコンテンツが多く配信されています。勉強していく中で、どう進めるべきか迷ったら、無料動画で基礎知識を固めていくとよいでしょう。

IT用語は聞きなれない用語も多く、初めは理解しにくいかもしれません。その点、動画はイラストや音声で解説されており、わかりやすくまとめられているものが多くあります。時間や場所を選ばず勉強できるため、うまく動画を活用していきましょう。

方法3:Webサービスを活用する


資格の取得に向けて勉強を始めても、モチベーションを維持できず挫折してしまう方は多くいます。

Webサービスでは、システムに関する基礎知識やプログラミングなどの専門知識をスライド形式や実践形式といった様々な形で学ぶことができます。

また、初級から上級まで難易度別にプログラムが組まれているため、自分のレベルに合わせて体系的に学習できるのが大きなメリットです。

自分にあったWebサービスを見つけて、スキルアップにつなげましょう。


方法4:ITスクールに通う


方法4:ITスクールに通う


「一人で勉強を続けられるか不安…。」「分からないことを質問したい。」といった方は、ITスクールに通うのも一つの手段です。

自分で解決できない問題があったとしても、講師に質問することでその場で解決でき、効率的に進められます。

また、スクールの場合、自分の目標に合わせたカリキュラムで学べるのもメリットです。ただし、独学に比べると費用面が高くなります。

「講師から直接学びたい。」「効率よく勉強を進めたい。」といった方はぜひスクールを活用してください。


システムエンジニアを目指せるITスクールはこちら

まとめ:システムエンジニアで成功したいなら資格を取得しよう

IT関連の資格取得はシステムエンジニアとして成功するための近道です。

システムエンジニアになるために、必要な資格はありません。しかし、資格を取得すれば自分のスキルの証明ができます。

就職や転職にも有利になるため、まずは資格を取得して、自己アピールの材料にしましょう。


システムエンジニアを目指せるITスクールはこちら

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