システムエンジニアへ転職するには?仕事内容や年収アップの方法を紹介

システムエンジニアへ転職するには?仕事内容や年収アップの方法を紹介

インターネットが日常に欠かせない現代、IT業界は急速に成長しています。その中心で活躍するシステムエンジニアは、常に高い需要があり、未経験者でもチャレンジできるチャンスが広がっています。ただ、システムエンジニアに転職する一歩を確実なものにするには、専門的なスキルが欠かせません。

この記事では、システムエンジニアとしてのキャリアを構築する秘訣、具体的な仕事内容、システムエンジニアとして高年収を実現する方法を詳しく解説します。

システムエンジニア(SE)の仕事内容

システムエンジニア(SE)の仕事内容

システムエンジニア(SEとも呼ばれます)の主な役割は、ヒアリングした顧客のニーズを元に要件定義書や設計書を作成することです。業務の範囲は、基本設計から詳細設計まで多岐にわたります。
さらに、プロジェクトの予算や人員のマネジメント、開発後のメンテナンスやトラブルシューティングも担当することが多いです。

未経験でもシステムエンジニアを目指せる理由

未経験でもシステムエンジニアを目指せる理由

未経験からシステムエンジニアへの転職は一見ハードルが高そうですが、実は未経験からでもIT職種に挑戦しやすい時代が到来しています。

IT業界の拡大、新しい採用の考え方、そして異業種の経験が活かせる環境など、様々な背景が重なり、未経験への窓口が広がっています。

その背景とは何か、詳しく見ていきましょう。


業界拡大により人手が不足している


IT業界は、DX、AI、5G、IoTなどの新技術が続々と登場し、市場は拡大の一途を辿っています。しかし、マイナビエージェントの調査によれば、成長する市場に対して人手不足が進行中。特にシステムエンジニアの求人数は増加しており、未経験者でも入門しやすい環境が形成されています。

ポテンシャル採用をする企業がある


システムエンジニアをポテンシャル採用する企業があるのも、未経験からでも転職しやすい理由の1つです。ポテンシャル採用とは、経験や知識ではなくこれからの伸び代を重視して採用する方法のことです。

ただし、ポテンシャル採用は20代を採用するケースが多く、30代になると採用されにくくなります。30代以降は即戦力として期待されるケースが多いため、ポテンシャル採用での転職は努力が必要です。
20代後半でシステムエンジニアへの転職を迷っているのなら早めに決断しましょう。

他業種の経験が活かせる


システムエンジニアの仕事は多岐に渡るため、他業界の経験があればその知識を活かすことができます。例えば、販売管理のシステムを開発する場合は、販売業での経験が活かせます。
また、マネジメント能力やコミュニケーション能力などもシステムエンジニアには必要です。そのため他業種からの転職でも、チームリーダーや顧客との円滑なコミュニケーションの経験があれば、アピールポイントになるでしょう。

未経験からシステムエンジニアに転職するステップ

未経験からシステムエンジニアに転職するステップ

未経験からシステムエンジニアになりたいと思っても、何から始めればいいかわからない方も多いのではないでしょうか。

ここからは、システムエンジニアになるための必要な準備やステップを紹介します。

ステップ1:知識を身につける


システムエンジニアは未経験から転職しやすい職種であるとはいえ、プログラミングなどの必要な知識が全くないと転職の難易度は大幅に上がります。そのため、まずはシステムエンジニアに必要な知識を身につけなければなりません。

学習方法は独学、スクールなどがあります。効率良く知識を身につけるためにはメリット・デメリットを把握し、自身のペースに合った方法を選択しましょう。

独学する

システムエンジニアになるための知識は、独学でも身につけられます。独学するには、本を読んだり、学習サイトを使ったりする方法があります。


独学は自分のペースで勉強できるため、忙しくてなかなかスクールへ通う時間がない方にはぴったりです。また、スクールへ通うよりも費用が安いため、お金をあまりかけたくない方にもおすすめです。

ただし、疑問点があっても自分で解決しなければならず、転職の際にどのくらいの知識を持っているか明確にできないため、企業にスキルが伝わりにくいデメリットもあります。

システムエンジニアとして持っている知識を証明するためには、資格を取るとよいでしょう。

プログラミングスクールに通う

プログラミングスクールに通ってシステムエンジニアに必要な知識を学ぶ方法もあります。

プログラミングスクールではわからない部分があれば質問できるうえ、カリキュラムに沿って体系的に知識を身につけられます。システムエンジニアに必要なプログラミングの知識を、未経験でもわかるようにまとめられており、基礎から学べる点がメリットです。

スクールには、費用や通学時間がかかりますが、何から始めていいかわからない場合は活用すると良いでしょう。

ステップ2:スキルを磨く


システムエンジニアに転職するためには、知識だけでなくスキルも必要です。

システムエンジニアは顧客からのヒアリングや、システム設計などさまざまな業務を担当します。そのため、ロジカルシンキングやコミュニケーション能力など、幅広いスキルを磨いておく必要があります。IT関係のみならず、さまざまなスキルを身につけてシステムエンジニアとして活躍しましょう。


ステップ3:転職活動の準備をする


未経験からシステムエンジニアに転職するには、前もって転職活動の準備をしておきましょう。

いきなり求人を探してエントリーしても、準備をしておかなければ転職の際に準備不足で失敗してしまうかもしれません。せっかくのチャンスを逃さないために、効率的な転職活動の準備方法を紹介します。

転職理由を明確にしておく

未経験からシステムエンジニアへの転職面接では「なぜこの業界に?」と聞かれることが多いので、その理由をしっかり整理しておきましょう。

未経験者は特に、転職の動機や前職の経験をどう活かすかが問われることが多いです。そして、多くの求人からなぜその企業を選んだのか?その差異に目を向けることで、あなたの独自の視点やアピールポイントが明確になります。

ポートフォリオを作る

知識やスキルを身につけてシステムエンジニアに転職するなら、簡単なアプリなどを制作してポートフォリオに掲載するとよいでしょう。ポートフォリオとは、自身のスキルや実績を示すための作品集を指します。

未経験から転職する際には、自身の知識やスキルをなかなか証明できません。資格で知識は示せますが、実務に活かせるかどうかは面接で判断できないものです。
ポートフォリオがあればスキルを伝えやすく、企業側も知識を実践できるか把握しやすくなります。

転職エージェントの利用も検討する

未経験から自分で情報収集し、求人サイトで自身に合った求人を探し出すのは大変です。そんな時は転職エージェントの利用を検討するとよいでしょう。

転職エージェントでは、業界に詳しいキャリアアドバイザーからアドバイスがもらえたり、面接や履歴書作成のポイントを教えてもらえたり、サポートが受けられます。

さらに、不採用になった場合、その理由を企業から取得してくれるサービスもあるため、次回の転職活動に役立てることができます。

ステップ4:転職活動を開始する


準備が整ったら転職活動を始めましょう。退職予定日の3ヵ月くらい前から始めるとスムーズです。

未経験からシステムエンジニアになるのであれば、教育に力を入れている企業を選びましょう。即戦力を求めている企業は、即戦力になりにくい未経験者よりも経験者の採用を優先するからです。

たとえ転職できたとしても、わからない部分を調べなければいけないなど、業務を遂行するのに膨大な負担がかかる可能性があります。このような理由からも、教育制度や研修がしっかりしていてサポートを受けられる企業を選ぶ方が安心といえるでしょう。

システムエンジニアで高年収を目指す方法

システムエンジニアで高年収を目指す方法

システムエンジニアに転職するなら、高収入を目指したいと考える方もいるのではないでしょうか。

システムエンジニアの平均年収は求人ボックスによると509万円と、国税庁による日本の平均年収である458万円と比べて高いといえます。あくまでも平均であるため、転職時の年収が高いとは限りませんが、スキルや経験を身につければ高年収も目指せるでしょう。

ここではシステムエンジニアで高年収を目指す方法を解説します。

(参照:求人ボックス給与ナビ ※2023年10月19日現在)

上流工程を手がける企業に就職する


システムエンジニアで高年収を目指すのであれば、プロジェクト期間が1年以上続いたり、メンバーが100名以上いたりするような規模の大きいシステムを手がける企業を選びましょう。

小規模のシステムを手がける企業で経験やスキルを積んでレベルアップするよりも、大規模なシステムを手がける企業の方が年収が高い傾向にあります。未経験だからと諦めず、規模の大きなシステムを手がける企業にも積極的に応募しましょう。

また、最初に就職した企業で経験を積み、実務経験でスキルを身につけてから再度転職するのも1つの手段です。

独立を目指す


システムエンジニアは独立も目指せる職業です。ただし、仕事を受注するには経験や人脈が必要です。そのため、未経験からいきなり独立するのはかなりハードルが高く、難しいといえるでしょう。

まずはシステムエンジニアとして企業に勤めて、人脈を広げてから独立を目指しましょう。

システムエンジニアの仕事が大変な理由

システムエンジニアの仕事が大変な理由

システムエンジニアの仕事は大変だといわれる場合があります。転職する前に仕事内容を把握しなければ、システムエンジニアに転職してから自分に合わないと感じるかもしれません。

せっかく転職したのにすぐ辞めてしまったり、前の業種がよかったと後悔したりしないよう、システムエンジニアの仕事が大変だと言われる理由を確認しておきましょう。

残業が多い


システムエンジニアの残業が多い理由は、顧客都合でのヒアリング調整や、プロジェクト上の問題の解決などが挙げられます。

しかし、大手企業では労働環境が良く、残業も控えめな場合が多いです。もし残業を避けたい場合、良い条件の企業を見つけることが大切です。

業務内容が多岐にわたる


システムエンジニアの業務は多岐にわたります。

システムエンジニアの主な仕事内容はシステムの設計書作成ですが、そのほかにも、プログラマーの業務であるプログラミングや開発、テストをシステムエンジニアが担当するケースもあります。

また、システムはIT企業のみならず、銀行や水道局といった他の業界でも利用しているため、さまざまな業種のシステムを手掛けるケースもあります。そのため幅広い業種の知識も必要です。

しかしその分、さまざまな顧客とやり取りをする機会も多く、知見を広げられるため、新しい知識を学ぶのが好きな方は特にやりがいを感じられるでしょう。

必要なスキルが多い


システムエンジニアは、身につけなければならないスキルも多いです。

プログラミングの設計書を作成するためには、プログラミングの知識が必要です。また、顧客の希望を正しくヒアリングして反映するためには、高いコミュニケーション能力も求められます。

スキルをたくさん身につける必要があるため、幅広くさまざまな仕事に挑戦したい方や、向上心があり会話が好きな方にシステムエンジニアはおすすめです。

まとめ:システムエンジニアに転職して活躍しよう

システムエンジニアは大変な面もありますが、高収入を目指せる仕事です。人手不足やポテンシャル採用により転職しやすい職業であるため、未経験でも挑戦する価値があります。

しかしながら知識やスキルがなければ簡単には転職できません。知識を身につけ万全の準備をしてから、システムエンジニアへの転職を目指しましょう。


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