Webディレクターに必要なスキル6選|未経験から習得する方法を紹介

「Webディレクターにはどんなスキルが必要なのか知りたい」または「未経験からWebディレクターを目指せるのかな」と考える方がいるのではないでしょうか。
Webディレクターは未経験から目指せる職業ですが、ある程度のスキルはもちろん必要です。スキルを着実に身につければ、市場価値の高いWebディレクターになれるでしょう。
そこで本記事ではWebディレクターに必要な6つのスキルについて分かりやすく紹介します。加えてWebディレクターの概要やスキル習得方法なども見ていきます。
この記事を読めば、Webディレクターを目指すイメージが湧き、すぐに学習を始められるでしょう。Webディレクターに興味がある方は、ぜひご覧ください。
Webディレクターの概要

まずはWebディレクターについての基本知識を確認しましょう。
Webディレクターの業務内容や年収を理解し、本当に目指したい職種なのかじっくりと考えてみてください。
Webディレクターの業務内容
WebディレクターとはWebサイト制作を管理・運用する職種で、Webサイト制作チームの責任者です。Webディレクターの役割は企業によって多少異なりますが、主に以下の業務を担当します。- 要件定義・企画
- スケジュール管理
- 保守・運用
制作チームは社内外のエンジニアやデザイナー、ライター、フォトグラファーなどさまざまな技術を持つプロジェクトメンバーで構成されます。
Webディレクターはプロジェクトメンバーと顧客の間に立ち、Web制作を滞りなく進めていく役割のため、顧客対応時のヒューマンスキルや、プロジェクトメンバーへアドバイスするためのクリエイティブなスキルが必要です。
Webディレクターの仕事内容は下記記事で詳しく解説しています。興味をお持ちの方はぜひご覧ください。
Webディレクターの平均年収
Webディレクターの給与幅は340〜923万円と広く、経験やスキルによって大きな差があるといえます。着実にスキルを身につけ、経験を積んでいけばさらに高年収を狙える職種です。
またWeb制作の仕事は、企業のデジタル化が着々と進んでいることから、これから伸びると予想されています。この先インターネットでの商品販売や集客などに力を入れる企業が増え、Web制作の依頼が増えるでしょう。
そのため、Web制作の責任者であるWebディレクターの需要は高まっていくと推測でき、年収の高まりも期待できます。
Webディレクターに必要なスキル6選
ここからは、Webディレクターに必要な以下6つのスキルを解説します。
Webディレクターには対人能力であるヒューマンスキルと、専門知識を指すクリエイティブなスキルのどちらも必要であることが分かります。
これらのスキルがなぜ必要なのか、1つずつ確認していきましょう。
スキル1:コミュニケーション能力
例えば顧客へ要望をヒアリングしたり、企画をプレゼンテーションしたりする場面があります。コミュニケーション能力が低ければ、提案内容が上手く伝わらず顧客に納得してもらえません。顧客満足度の低下にもつながり、売上に大きく影響する可能性もあるでしょう。
他にもプロジェクトメンバーとコミュニケーションを取り、進捗管理やミーティングで意見が出やすいような雰囲気を作ったり、顧客の意図がしっかりと伝わったのかを確認したりする必要があります。
コミュニケーション能力が低ければ、顧客・プロジェクトメンバー間でうまく意思疎通できず何度もやり直しが発生するなど、余計な時間がかかってしまいます。
スキル2:マネジメント力
顧客の要望に沿ったWebサイトを制作するため、プロジェクトメンバー達をまとめて引っ張っていかなければなりません。
Webディレクターの重要な役目は、制作スケジュールを管理・調整することです。滞りなく業務を進めるために、全体の流れを常に把握しなければなりません。
ほかにもプロジェクトメンバーの選定や業務配分も大切な仕事です。選定・配分を間違えるとスケジュールが上手く回らず、顧客に迷惑をかけてしまう可能性があります。
スキル3:企画力
企画力と聞くと「斬新なアイデアや面白いものを生み出す力」が必要だと思ってしまいがちですが、そうではありません。
Webディレクターに必要な企画力とは、顧客のニーズに合ったWebサービスを立案することです。顧客のニーズを満たすのはもちろん、Webサイトに訪れるユーザーが満足するコンテンツを作らなければなりません。ユーザーが納得して商品を購入できれば、Webサイトの利用満足度が上がり、顧客の利益となります。
顧客の利益のために、企画の引き出しを増やしておかなければなりません。
スキル4:WebデザインやUI/UXのスキル
細かいデザイン調整やコーディングはWebデザイナーが担いますが、Webサイトの設計図であるワイヤーフレームを作るためにも、Webデザインで何を実現できるのかを知っておく必要があります。
またUI/UXも、Webディレクターに求められるスキルです。UIとはユーザーの視覚に触れる情報、つまりWebサイトの見た目を指しています。UXはサービスを通して得られる体験です。UI/UXに配慮し、ユーザーの目的を達成するために利用しやすいWebサイトを設計するために、知識が必要です。
ユーザーの目的として、サービスの購入や資料請求などが挙げられます。UI/UXを考慮したWebサイトを設計すれば、顧客満足度の向上や売上アップにつながります。
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スキル5:プログラミングのスキル
必要なプログラミング言語はWebサイト制作に利用するフロントエンドや、バックエンドに関する内容です。HTMLやCSS、JavaScript、Java、PHPなどの基礎部分は把握しておきましょう。
コーディングできるレベルでなくても、実現可能かどうか判断できるレベルの知識は持っておくべきです。
スキル6:編集・ライティングのスキル
ライティング業務は、社内外のプロのライターに依頼することがほとんどですが、規模の小さい企業であればWebディレクターが担う場合もあります。ライターから納品された文章をチェックするのも、Webディレクターの仕事です。
文章をよりよい内容に修正するためには、編集・ライティング力は必須といえるでしょう。
Webディレクターのスキルを習得するステップ
ここまでWebディレクターの概要を説明してきました。では本格的にWebディレクターを目指したい場合、どうやってスキルを身につければよいのでしょうか。
ここからは、Webディレクターのスキルを習得する方法を3ステップで解説します。
- ステップ1:本から基礎知識を知る
- ステップ2:資格取得を目標に学習する
- ステップ3:効率良く学ぶならITスクールを受講する
ステップ1では基礎部分を学び、ステップ2では本格的に知識を身につけ、ステップ3では転職を目指します。段階を踏んでみていきましょう。
ステップ1:本から基礎知識を知る
未経験の場合、まずは本を使った基礎学習から始めましょう。
Webディレクションには、幅広い知識が必要になります。WebマーケティングやWebデザイン、マネジメントなど学ぶべきことはたくさんあります。その中でもWeb制作の概要やWebディレクターの仕事の流れから学べば、先の学習が理解しやすくなるでしょう。
本は過不足なく体系的にまとめられていて、信頼できる情報が多いです。通勤途中や空き時間を活用して学習できるので、鞄に1冊忍ばせておくとよいでしょう。
ステップ2:資格取得を目標に学習する
Webディレクターに役立つ資格の一例は、次の通りです。
- Webアナリスト検定
- ウェブ解析士
- ITパスポート試験
- SEO検定
Webアナリスト検定 | |
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運営 | 一般社団法人日本Web協会 |
受験料(税込) | 主催者、会場によって異なる |
難易度 | 合格率:約80% |
合格ライン | 正答率:トータル75%以上 各カテゴリ40%以上 |
受験方法 | 講座受講後、テストを実施 |
(参考:Webアナリスト検定)
ウェブ解析士 | |
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運営 | 一般社団法人 ウェブ解析士協会 |
受験料(税込) | 17,600円 |
難易度 | 合格率:78%(2024年度10月) |
合格ライン | 正答率:70%以上 |
受験方法 | CBT 月2回 |
(参考:【ウェブ解析士資格】受講者数・受験者数・合格率(2024年10月1〜31日))
ITパスポート試験 | |
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運営 | IPA独立行政法人 情報処理推進機構 |
受験料(税込) | 7,500円 |
難易度 | 合格率:約50% |
合格ライン | 総合評価点:600/1,000点以上 分野別評価点:各300/1,000点以上 |
受験方法 | CBT 随時 |
(参考:IPA独立行政法人 「iパス(ITパスポート試験)」統計情報)
SEO検定 | |
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運営 | 一般社団法人全日本SEO協会 |
受験料(税込) | 1級:8,800円 2級:6,600円 3級:5,500円 4級:5,500円 |
難易度 | 全級平均合格率:68%(2023年) |
合格ライン | 正答率:80%以上 |
受験方法 | 全国12ヵ所で実施 |
(参考:SEO検定 過去の合格率)
今回紹介したもの以外にもプログラミングやデザインなどの資格があります。自分が強化したい知識が何なのかを考えて取得を目指しましょう。
Webディレクターとして転職する際、資格所持は必須ではありませんが、スキルの証明として役立てられます。
選考に有利に働く可能性がある資格取得を、一度検討してはいかがでしょうか。
IT系職種のキャリアアップにつながる資格については以下で詳しく紹介しています。
▶ キャリアアップ・キャリアチェンジに有利なIT系資格を紹介!
ステップ3:効率良く学ぶならITスクールを受講する
ITスクールには、Webディレクターになる目標を達成するための環境が用意されています。カリキュラムで実務を経験しながら学べるスクールであれば、転職活動も有利になるでしょう。
また業界の知識を持つ講師が学習や転職のサポートをしてくれるので、未経験でも安心して学べます。短期間で確実にスキルを身につけるためには、ITスクールが適しているといえます。
ITスクールによって、カリキュラムやサポート、学習期間、料金などがさまざまです。まずはITスクールを受講する目的を明確にし、その目的を達成できるカリキュラム・サポートがあるのかを確認しましょう。
興味のあるITスクールをいくつか見つけたら、無料説明会に申し込み、話を聞いてみてください。またSNSや掲示板から受講生の口コミを閲覧するのも一つの手です。情報収集して、あなたに合った一校を決めましょう。
まとめ:Webディレクターのスキルを学びキャリアアップしよう

Webディレクターとして活躍するためには、コミュニケーション能力やマネジメント力、クリエイティブなスキルなど幅広く学ぶ必要があります。
スキル習得は大変ですが、Webディレクターの仕事は、顧客のためにプロジェクトメンバーと切磋琢磨して一つのものを作っていくやりがいのある仕事です。また企業のデジタル化が進み、この先も需要の高さが見込まれる将来性のある仕事でもあります。
魅力に感じた方は今回紹介したスキルや学習方法を参考に、まずは基礎から学び始めてみてはいかがでしょうか。

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