働き方の多様化によりフリーランスへの関心が高まっています。在宅ワークが普及したこともあり、個人事業主として働きたいと考える方は多いのではないでしょうか。
この記事では「フリーランスになるにはどんな準備が必要?」「未経験・スキルなしでも挑戦できる職種はある?」「フリーランスになるメリットとは?」などの疑問にお応えします。
未経験からフリーランスになりたい方に役立つ内容をまとめましたので、ぜひ参考にしてください。
未経験からフリーランスになりたいと思っても、何から始めればよいか分からない方が多いのではないでしょうか。まずどのような準備が必要なのかを把握するのが近道です。以下では3つのポイントを紹介しますので参考にしてください。
フリーランスは自らが窓口となって直接案件を依頼されます。そのため会社員と同じようにビジネスマナーが重視されると心得てください。スキルがあってもマナーが悪いと顧客からの信用を得られず、最悪の場合は取引が打ち切りになる可能性もあります。
報連相やあいさつなどは最低限のマナーなので、意識せずともできるようにしましょう。例えば納期の見通しを伝えたり、面談後にお礼のメッセージを送ったりすると好印象です。長期の案件であれば定期的な進捗報告が欠かせません。ビジネスマナーは顧客との信頼関係を築くための潤滑油となります。
フリーランスになりたくても、すぐに会社を辞めるのは推奨しません。独立してからお金を稼げるようになるまでに時間がかかるため、会社員を続けながら準備を進めてください。
具体的には書籍や動画、スクールなどで必要な知識・スキルを身に付け、案件を獲得できるようになる必要があります。やりたいことが決まらないなら、どの職種に適性があるか検討しましょう。SNSやブログなどでロールモデルを見つけると目標を定めやすくなるはずです。
なおマナビタイムではプログラミングやWebデザインなど、独立を目指しながら学べるコースを数多くご紹介しています。気になる方はチェックしてください。
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フリーランスになると決めたら、最低限の収入を確保するために行動しましょう。会社員として働きながらクラウドソーシングサイトなどで案件を受注し、本業としてやっていける程度の金額を稼げるようになることを目指してください。
最初はなかなか稼げず焦るかもしれませんが、重要なのは経験と実績を積み重ねることです。「半年以内に月収○○円を稼げるようになる」というように、具体的な目標を決めるとモチベーションを維持できるでしょう。
フリーランスになるには何らかのスキルが必要ですが、初めから高度な技術がなければならないとも限りません。中には未経験から始められる職種も存在します。ここではスキルなしで挑戦できる4つの仕事を紹介します。
インターネット上にはWeb記事や広告などあらゆる文章が掲載されています。それらを書いているのがWebライターです。
Webライターに向いているのは、おもに文章を書くのが好きな方です。文章を書くことに抵抗がなければ、そこまで好きではなくても適性があると考えられます。しかし文章を書くだけではなく、顧客や読者の求めていることを汲み取る力や、修正にも柔軟に対応できる力が必要になります。求人ボックスによると正社員として働くWebライターの平均年収はおよそ291万円というデータが出ています。
参照:求人ボックス(2024年3月28日)
Webライターの仕事に興味がある方は以下も併せてご覧ください。
▶ 未経験からでもWebライターに転職できる!必要なスキルや心構えを知ろう
家事代行とは、依頼主の自宅を訪問して家事全般を担うサービスです。業務の範囲は案件ごとに異なり、料理や掃除などの家事から子供のお迎えにいたるまで多岐にわたる仕事を担当します。
家事代行の適性があるのは、家事が得意な方やお年寄りや子供の対応に慣れている方、コミュニケーション力がある方です。特に主婦や一人暮らし歴の長い方は家事代行の仕事に向いているでしょう。
求人ボックス調べでは家事代行の仕事の平均時給はアルバイト・パートで約1,142円です。ただし、フリーランスの場合は自分で値段設定ができるため、仕事内容によってはもう少しアップできる可能性はあるでしょう。
顧客からの問い合わせ対応や電話で営業するのがコールセンターの仕事です。実は在宅でも可能であり、自宅で顧客からの電話対応をする案件も存在します。未経験でもマニュアルに沿って話せばよいので、特別な資格や経験は問われません。
在宅コールセンターに向いているのは、コミュニケーション能力がある方です。人と話すことに抵抗がなければ問題ありません。
求人ボックスによると、年収は正社員の場合でおよそ383万円というデータが出ています。業務委託や派遣といったカタチで勤務できる企業もあります。
参照:求人ボックス(2024年3月28日)
動画クリエイターとは、動画の企画立案・撮影・編集・デザインを手がける人を指します。未経験でも勉強すれば仕事の受注が可能です。ただし撮影機材やパソコンへの初期投資は必須となります。
映像を観るのが好きな方、好奇心旺盛な方、体力がある方などは動画クリエイターに向いているでしょう。
求人ボックスによると、動画編集に携わっているフリーランスの平均年収は411万円でした。
参照:求人ボックス(2024年3月28日)
案件を増やせばより年収を増やすことも可能です。
また、動画クリエイターの仕事に興味がある方は以下も併せてご覧ください。
ここからは未経験でもIT系のフリーランスを目指せる職種を紹介します。WebデザイナーやWebマーケターなど、知っている仕事が含まれているかもしれません。経験ゼロからフリーランスになりたい方は参考にしてください。
Webデザイナーとは、おもにWebサイトのデザインを手がける人です。それ以外にも広告のバナーや動画のサムネイルなど、さまざまなデザインにも携わります。
イラストやデザインを描くのが好きな方はWebデザイナーの仕事に適性があります。
求人ボックスによると正社員として働く場合の平均年収は338万円程度です。フリーランスの場合は案件を増やす・高単価の案件を受注するなど、高年収を目指すことも可能です。
参照:求人ボックス(2024年3月28日)
Webデザイナーの詳細を知りたい方は以下も併せてご覧ください。
▶ Webデザイナーの平均年収は低い?年収をアップするための方法とは
WebディレクターはWebサイトを構築する上で必須の役職です。Webライター・Webデザイナーなどのメンバーをまとめ、案件の進捗を管理します。
Webディレクターに適しているのは、コミュニケーション力とスケジュール管理能力を兼ね備えた方です。求人ボックス調べでは正社員の平均年収は約470万円となっています。案件によっては単価が高いものもあるため、努力次第でさらなる高収入を得られます。
参照:求人ボックス(2024年3月28日)
Webディレクターの詳細を知りたい方は以下も併せてご覧ください。
▶ Webディレクターに必要なスキル6選|未経験から習得する方法を紹介
Webマーケターとは、Web上の集客活動を手がける人を指します。Webサービスを活用してサイトやSNSにユーザーを誘導し、顧客の商品・サービスの売上に貢献するのが仕事です。
数字に強くロジカルシンキングが得意な方はWebマーケターに向いています。求人ボックスによれば正社員として働くWebマーケターの平均年収は529万円前後と高めです。難易度の高いお仕事なので、案件ごとの単価も高い傾向にあります。
参照:求人ボックス(2024年3月28日)
Webマーケターの詳細を知りたい方は以下も併せてご覧ください。
▶ Webマーケターの平均年収は?未経験から1,000万円稼ぐ方法も解説
ソフトウェアの開発現場でシステム設計・開発を担うのがシステムエンジニアです。しばしばプログラマーと混同されますが、業務の内容は異なります。
システムエンジニアに向いているのは計画的に仕事をこなせる方です。求人ボックスによると正社員の平均年収はおよそ496万円となっています。フリーランスなら興味のある高単価の案件を受けるなど、仕事を好きに調整できます。
参照:求人ボックス(2024年3月28日)
システムエンジニアの詳細を知りたい方は以下も併せてご覧ください。
▶ システムエンジニア(SE)とは?仕事内容から年収まで完全ガイド
ゲームプログラマーとは、ゲームの企画・開発からプログラミングまでを担う方のことです。ただプログラミングするだけでなく、ゲームの細かな内容を決める段階から案件に携わります。
ゲームが好きな方でプログラミングスキルはもちろん、ロジカルシンキングスキル、協調性、企画力、提案力も求められます。求人ボックスによると平均年収はおよそ446万円です。ゲームアプリが人気な昨今、需要の高い職種になるため、フリーランスでも受注する案件はたくさんあります。
参照:求人ボックス(2024年3月28日)
ゲームプログラマーになるには?必要な資格・求められるスキル
フリーランスになると、会社員にはないメリットを享受できます。好きな時間に仕事ができたり労働時間を調整しやすかったりするので、一定の時間に縛られないスタイルで働けます。ここではフリーランスのメリットを紹介します。
フリーランスは在宅での仕事も選択でき、納期やスケジュールさえ守れば自由に働けるのが最大のメリットでしょう。例えば満員電車に乗らずに済む、平日に休みを取りやすいなど、会社員とは違った生活スタイルを実現することが可能です。また自分のスキルを生かした仕事で活躍できるので、手応えがあるのも醍醐味の一つといえます。
ただし自己管理能力を求められる、納期に追われてプレッシャーを感じるなどのデメリットもあります。
フリーランスはスキルさえあれば年齢に関係なく活躍できる可能性があります。30代・40代になると転職のハードルが高くなる会社員と異なり、いくつになっても新しい仕事を開拓できるのはフリーランスならではのメリットです。
また、企業で働いていれば定年制のところがほとんどなので、定年を迎えれば退職することになります。再雇用制度があったとしても再雇用される保証はなく、再度働く場所が見つかるとも限りません。その点フリーランスは仕事に対応できさえすれば、年齢を問わず働くことができます。
フリーランスで稼げるようになるには、スキルやノウハウを身に付ける必要があります。始めてみると単価が低く思うように稼げないと悩む方は多く、中には途中であきらめて会社員に戻るパターンも少なくありません。
顧客から選ばれるフリーランスになりたい場合、スクールでスキルを身に付けるのも方法の一つです。中でもIT関連のスキルを学びたい方はITに特化したコースがあるスクールで勉強するとよいかもしれません。
マナビタイムでは目指す職種や学びたいスキルなどから必要なコースを選べます。未経験からIT関連の仕事を目指す方は受講を検討してみてはいかがでしょうか。
未経験からフリーランスになるのは可能ですが、稼げるようになるまでに時間がかかります。スキルや知識を身に付け、顧客にとって価値のある仕事を提供できるようになれば、フリーランスとして継続的に収入を得られる可能性は高まります。
いきなりフリーランスになるのではなく、会社員として働きながら案件を受注するのがおすすめです。収入の柱を作り最低限の生活費を稼げるようになるまでは、地道にスキルを磨くことが大切です。
フリーランスとして独立するためのスキルを身に付けたい方は、マナビタイムの講座を活用することをおすすめします。未経験の方から基礎知識がある方向けのものまで、ご自身のレベルに合うコースがありますので、ぜひ「スキル検索」から選んでみてください。